Action & Impacts教育

哲学を基盤に、現代社会の変化に応える
総合知と実践力を備えた学生を育成

東洋大学は14学部51学科専攻を擁する総合大学です。1887年の創立以来、「諸学の基礎は哲学にあり」という理念のもと、物事の本質を深く考え抜く力を育む教育を展開してきました。多様な分野を横断的に学ぶことで得られる総合知と、実社会と連動した実践的な学びを通じて、変化の激しい現代社会にしなやかに対応し、未来を切り拓く力を養います。

世界を変える学生・教員の研究成果が
学外から高い評価を獲得

東洋大学の教育・研究成果が社会から高い評価を集めています。生命科学部の廣津直樹教授を中心とする研究グループは、穀物中のミネラルの体内吸収を妨げる物質「フィチン酸」を化学的に低減させる手法を世界で初めて開発し、その成果が国際学術誌「Nature Food」に掲載されました。育種や遺伝子改変を必要とせず、薬剤を用いるだけで穀物の栄養価を高められるこの技術は、世界中のさまざまな穀物種への応用が期待されています。
また、情報連携学部(INIAD)の浅野凌輔さんと髙橋侑大さんらが立ち上げたプロジェクトが、優秀なデジタル人材を支援・育成する「2025年度 未踏IT人材発掘・育成事業」に採択されました。Webブラウザ「Floorp」の開発実績をベースに、Webブラウザとパソコンやスマホの基本システム(OS)を統合し、AIを活用した作業の自動化や効率化を目指しています。

左から生命科学部 廣津教授、生命科学研究科修了生 赤羽根さん、食環境科学部 加藤教授
左から生命科学部 廣津教授、生命科学研究科修了生 赤羽根さん、食環境科学部 加藤教授
左から情報連携学部 髙橋さん、浅野さん
左から情報連携学部 髙橋さん、浅野さん

実践的な大学の学びが
ビジネスに新たな価値を還元

東洋大学の学びは教室の中だけにとどまりません。学生は社会とつながり、実践を通して課題解決に挑んでいます。経済学部国際経済学科の吉田ゼミではフェアトレード商品の開発に取り組み、国際フェアトレード認証コットンを使用した2Wayエコバッグを考案。実際にホテルJALシティ羽田 東京/ウエストウイングにて、エコバッグ付き宿泊プランが販売されました。また、経済学部総合政策学科の井上ゼミでは、出張買取サービスを展開する企業と連携し、キャンペーンを共同開発。「WWWWWWWIN×WIN(ウィンウィン)」は、顧客・企業・社会の“三方良し”を実現する口コミ連動型社会貢献キャンペーンで、全国130拠点で実施されました。学生は業界構造やフランチャイズの仕組み、顧客心理などを学んだ上で社会性と実効性を兼ね備えたアイデアを提案し、学びをビジネスへと結びつけました。

総合政策学科 井上ゼミ
総合政策学科 井上ゼミ
国際経済学科 吉田ゼミ考案のエコバッグ
国際経済学科 吉田ゼミ考案のエコバッグ

早期から社会の最前線に触れ
キャリア観を養う

2019年度に一般社団法人経済同友会インターンシップ推進協会と締結した協定に基づき、東洋大学では全学部2年生を対象としたインターンシップおよび、産官学連携教育の一環として大学院修士課程1年生向けのインターンシップ「M1エンカレ」を実施しています。一般的な3年生向け短期インターンシップとは異なり、低学年のうちから概ね2週間以上にわたり実社会を体験できるのが特徴です。また、「M1エンカレ」は就業体験を通じた、研究意欲やキャリア観の醸成を目的として、その後の就職への接続も期待されています。2025年度は、三井住友銀行や日本航空をはじめとする多様な業界の企業へ、学部生11名、大学院生2名を派遣しました。参加した学生からは「これまで知らなかった業界にも興味を持ち、視野が広がった」「目指すキャリアが具体化し、今後学修すべきことが明確になった」といった声が寄せられています。本学では指導教員による事前事後の研修を独自に実施し、成果報告会までの一貫したプログラムで、学生は実社会での経験を自らの成長へと昇華させます。早い段階で企業の現場に触れることで、学生は働くことへの理解を深めるとともに、自身の課題や強みに気づき、その後の学修やキャリア形成へとつなげています。

事後研修会の様子
事後研修会の様子

多角的な国際化の取り組みで
グローバル・エンゲージメントを実現

東洋大学はスーパーグローバル大学創成支援事業を通じて進めてきた国際化を着実に推進しています。本学は日本で初めてHEIASを活用。教育・研究・運営における国際化の継続的な発展が認められ、「包括的な国際化およびグローバル・エンゲージメントの実現」のラーニングバッジを授与されました。また、「TOYOグローバル産業人材育成プログラム」が文部科学省「留学生就職促進教育プログラム」の認定を受けました。外国人留学生に対する「ビジネス日本語教育」「キャリア教育」「インターンシップ」を通して、日本での就職活動に必要な語学力やマナー、スキルなどの習得を支援します。さらに、2025年にはフランスのストラスブール大学と交流協定締結40周年を迎えました。10月と11月には記念シンポジウムを相互に開催。長年の信頼関係を礎に、これからも学術交流の新たなステージを切り拓いていきます。

※HEIAS(高等教育国際化アドバイザリーサービス)…ユネスコ(UNESCO)の支援のもと設立された国際大学協会が、その加盟大学や政府機関などに対して提供する国際化を推進するためのプログラム

多角的な国際化の取り組みでグローバル・エンゲージメントを実現

多様なキャリア支援プログラムを通して
学生の挑戦を支える

東洋大学では「主活力(=主体的に活動できる力)」の向上を目指したキャリア支援・就職支援を展開しています。「Meet & Connect ~企業と出会う一日~」では、金融・物流・コンサルティングなどさまざまな業界の業務を体験。就職活動が本格化する前の1・2年生から参加でき、働くことや将来のキャリアについて具体的なイメージを描く機会となっています。企業と意欲の高い学生が接点を持てる場でもあり、大学が橋渡し役となって双方の中長期的な関係を築いています。また、「UP講座」も特徴的なプログラムの一つ。1年次にはONE UP(自分を知る)、2年次にはTWO UP(社会を知る)、3年次にはTHREE UP(相手を知る)と段階的に成長し、4年次の就職活動本番へとつなげます。東洋大学は一人ひとりに寄り添いながら挑戦を後押しし、主体的に未来を切り拓く学生の伴走者であり続けます。

学内で、最短3時間から業務体験が可能
学内で、最短3時間から業務体験が可能

トランスファラブルスキルを持った
次世代を担う若手研究者を育成

東洋大学は大学院教育・研究の充実にも力を注いでいます。科学技術振興機構(JST)の次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)令和6年度新規プロジェクトに、本学の「健康と人間の安全保障のための哲学を持つ多様な挑戦的研究者育成プロジェクト」が採択されました。専門分野を越えて活躍するためのトランスファラブルスキルの醸成などを行い、博士人材の多様なキャリアパスの整備を目指します。また、地方独立行政法人東京都健康長寿医療センターとの連携・協力に関する協定を締結し、教育・研究・学術文化交流の各分野で相互協力を推進。2026年1月には、SPRINGに関わる大学院生らが同センターを訪問し、研究室の見学や健康調査の検査機器のデモンストレーション、ポスター発表など、センター所属研究者との学術交流を展開しました。今後も実践的な連携を通じて、研究力と人材育成のさらなる高度化を図っていきます。

プロジェクトに選定された若手研究者たち
プロジェクトに選定された若手研究者たち