Academics & Global スーパーグローバル大学創成支援事業(SGU)成果報告
本学は2014年度に「TOYO GLOBAL DIAMONDS グローバルリーダーの集うアジアのハブ大学を目指して」の構想でスーパーグローバル大学創成支援事業(SGU)タイプB〈グローバル化牽引型(我が国の社会のグローバル化を牽引する大学)〉に採択されました。以降、2023 年度までの10年間、大学の国際化を推進して参りましたが、その事後評価が文部科学省より公開されましたので、下記の通りご報告いたします。
総合判定

事業期間全体において、学生一人ひとりの可能性を引き出し、世界で活躍できるグローバル人材への成長に向けて、教育システム・インフラに関する戦略的な改革を「国際通用性の高いプログラム」、「普遍的全世代グローバル教育」、「持続可能な教育プラットフォーム」の3つを核に進めたものとなっている。特に、エリートから中核人材に至るまで幅広く育成をすることで、全学のグローバル化構造をピラミッド型からダイヤモンド型へと変革を行ったことは、大規模総合私立大学としての強みを最大限に活かしており、高く評価できる。
事業展開の中では、国際関係の新学科設置や学部改組、大学独自の「Toyo Global Leader(TGL)プログラム」の展開を含む教育体制や学習環境の整備が着実に進められ、学生の国際的な資質を高める具体的な施策により、派遣や受入れ、海外協定件数や語学力向上などに一定の成果が表れている。また、UMAP などの新たな国際的知見を取り入れ、必要に応じて組織改革を行う姿勢や、英語力向上に向けた大胆な施策も実施されており、目標達成に向けた取組みの真摯さが伺えるものとなっている。
一方で、「TGL プログラム」自体の取組みは独自性があり優れたものであるが、グローバルリーダー育成にあたって定められた要件を満たしたものに認定されるゴールド、シルバー、ブロンズのいずれのランクにおいても認定者数が目標を下回っていることは残念である。「ToyoNet-ACE」を活用した事前・事後学習や双方向授業の推進、「学修支援室」や「学習相談ブース」における個別指導、TGL プログラムでのE ポートフォリオの導入など、学生の成長を支援する仕組みは各種整備されているため、これらを最大限に活用することで、さらなる成果が創出されることを期待する。
最後に、スーパーグローバル大学創成支援事業による補助期間は終了したが、引き続き徹底した「大学改革」と「国際化」を断行し世界的に魅力的なトップレベルの教育研究を行い、我が国社会の国際化の牽引に寄与されることに期待する。
SGU 推進項目進捗状況
全37 の推進項目(数値指標)の10 年間の変遷をご報告します。
◆全学生に占める外国人留学生の割合(人)

◆日本人学生に占める単位取得を伴う留学経験者の割合(人)

◆外国語力基準を満たす学生数 ※TOEFL®550相当(TOEIC®730/IELTS™6. 0)

◆海外学生交換協定校

その他の推進項目の変遷は以下のリンクよりご覧ください。
学長×2024年度TGLゴールド認定学生座談
TGD 構想の中核を担うTGL プログラムは、2023 年度までに517 名のゴールド認定者を輩出してきました。ファシリテーターとして矢口悦子学長を迎え、2024年度ゴールドに認定された学生5 名に4 年間の歩みについて語ってもらいました。
特別コラム② 東洋トップグローバル奨学生はいま
東洋トップグローバル奨学金(留学生)は、2017 年4 月入学生から開始され、卒業した学生は総勢で179名を数えます。本学で過ごした4年間の思い出や卒業後から現在に至るまでを、2人の卒業生に聞きました。
他にも、TGL GOLD/SILVER認定者のインタビューを公開しております。
特別コラム③ SGU事業推進の10年を振り返る
2014年採択となった「スーパーグローバル大学創成支援事業(SGU)」推進の10年間を中心に、東洋大学の国際化の歩みを振り返ります。
詳細は以下のリンクよりご覧ください。
国際教育センター長メッセージ
ここまでは東洋大学の国際化の変遷を多面的に振り返りました。ここからは、教学中長期計画 「未来を哲学する、東洋大学」、学校法人中期計画「TOYO GRAND DESIGN 2025-2029」から、東洋大学の国際化が進む未来を紐解きます。