子ども支援学科

すべての子どもと、支える人々のために。

保育学・幼児教育学・子ども家庭福祉学を基礎とした学びにより、子どもと保護者、家庭、地域社会に関わる多様な問題への理解を深めます。また、「子どものウェル・ビーイング」を支え、よりよい地域社会づくりに貢献し、協働する専門職としての知識と技能を修得します。さらに、国内外において多文化共生社会の実現に貢献する、子ども支援のプロフェッショナルを目指します。

学問の魅力

子どもに関わる社会的な課題を捉え、解決する力を獲得

幼児教育、保育、そして社会福祉の領域におよぶ学習により、幼稚園教諭一種免許、保育士資格、社会福祉士(国家試験受験資格)を取得することができます。また実践的学習により、幼児教育、子育て家族や地域への支援、子どもに関わるソーシャルワーカーの役割、多文化共生に関連した知識と技能、経験を獲得します。保育・幼児教育・子ども家庭福祉の質の向上や子育て支援にICTを活用するスキルを身につけ、現代社会の子どもに関わる社会的な課題を広く捉える力、また協働して解決する力を獲得します。

学び方

保育・幼児教育、子ども家庭福祉の専門知識の獲得と実践

子どもに関する基礎学力と教養を養う科目、幼稚園教諭免許および保育士、社会福祉士の資格取得のための必須科目、子ども支援・保護者支援に関する科目が、各年次に系統的に配置されています。資格取得のための学外実習は、事前・事後指導を徹底しているほか、幼児教育や保育、子ども家庭ソーシャルワークなど、専門性の高い知識・技術を修得します。また多文化共生保育・教育などについて学習し、ボランティア活動を含めた地域貢献活動を通じて、地域社会の課題を解決できる力を培います。

グローバル化への対応

グローバル社会に必要なコミュニケーション力と異文化への理解

英語のほか中国語、フランス語、ドイツ語、韓国語などの語学学習とともに、諸外国の社会、文化、歴史、風土、生活習慣などについて学び、異文化への理解を深めることで、グローバルな視点の獲得を目指します。また、さまざまな文化圏・社会における子どもと子育てのあり方や、関連する政策、制度、習慣などについても理解を深めます。さらに、海外の保育や子育てと日本のあり方とを比較することで日本文化の特徴を再確認し、今後の保育実践のあり方について考えます。

多文化共生社会における保育・教育への理解

多様な価値観や文化を理解することで多様な人々と協働し、また、さまざまな文化や環境において子どもたちの育ちを支える知識や技術、姿勢を学びます。言語、宗教、慣習、ジェンダー、性自認や性指向、家庭の背景、特別な支援などにおける多様性について理解を深め、多文化共生保育・教育に活用する力の獲得を目指します。

お互いの考えを聞き合い、違いを尊重する、互いを尊重するとはどういうことかを考えていきます
多様性について理解を深めるための教材には人形劇もあります

4年間の学び

子どもと子育てを支え、地域社会づくりに貢献する専門性の獲得

子どもに関するさまざまな課題を主体的に学び、問題解決能力の育成を図ります。1年次からゼミナール(演習)科目を設置し、子どもや子育て家庭に関わる課題について自ら考え、発表し共有する取り組みを重ねます。また地域社会の課題を捉え解決に向けた専門的知識を獲得するとともに、多文化共生の視点を育むため、実践的な取り組みにより、自らの経験と結びつけながら理解を深めます。さらに、さまざまな講義でICTを使用し、保育や幼児教育の現場でICTを活用するスキルを高めます。

学びの取り組み

幼稚園教諭免許、保育士資格、社会福祉士国家試験受験資格の取得

幼稚園教諭免許、保育士資格、社会福祉士国家試験受験資格の取得が可能です。
各資格の取得には、それぞれ指定された科目を学び、実習を行う必要があります。実習では、講義で学んだ知識や演習で身につけたスキルを、子どもたちと直接関わる現場で実践します。教員はもちろん、現場の職員による指導とサポートを受けながら経験を積み、実習で達成できたことや失敗してしまったことを自己評価し、次の実習への課題として繋げていくことで、専門家としての基礎的な知識と技能を身につけます。2年次には乳児院や児童養護施設などでの実習、3年次には保育所実習と幼稚園実習、4年次には保育所または乳児院や児童養護施設等での実習を行い、保育・教職実践演習で最後のまとめを行います。
また保育所や幼稚園で求められるピアノの伴奏、弾き歌いの技術の向上に向けた練習・指導環境を充実させています。ピアノの初心者であっても、講義でのマンツーマンレッスンや自主練習により、子どもと一緒に音楽を楽しむための基礎的技能を身につけることができます。

社会福祉士コースに関しては入学後に履修審査があります。

子どもの豊かな音楽表現を支えるために必要な弾き歌いの技術を基本から学びます

多文化共生社会における保育・教育の実践的学習

「多文化」とは、言語や文化圏、国・地域などによって異なる文化の共存だけを指すものではありません。文化とは、人々が育ち、暮らし、生きていく中で培われるものだからです。たとえば、障がいの有無による生活の仕方や価値観の違いを知ることも、多文化共生社会における保育・教育についての学びとなるでしょう。

本学科では、以下のような取り組みを実施しています。

  • ブラインドサッカー選手を招聘し、障がい理解に関わる体験学習を実施
  • 「幼児期の障がい理解教育教材」の開発と講義での実践
  • 「東洋大学版多文化共生保育・教育資料集」の作成
ブラインドサッカー選手を講師として視覚制限を伴う活動と多様性理解に関わる振り返りを行います

実践的学習と地域社会貢献の融合を図る取り組み

講義で学んだ知識や技能を子どもたちと直接関わりながら実践するとともに、子育て家庭との交流を通じて地域社会に貢献する取り組みを行います。
たとえば、近隣の小学校に通う4~6年生を対象にした「放課後の居場所づくり」として、子どもたちの学習支援・遊び支援・相談支援を行います。活動内容の企画、準備、運営はすべて学生が担い、大学の施設を利用して子どもたちと関わりながら、その「つぶやき」に耳を傾け、子どもへの寄り添い方を学びます。さらに、子どもを「支援される対象」としてだけでなく「主体」としてとらえ、その思いや希望を尊重しながら活動をつくりあげていく態度を身につけます。また送迎時の保護者との関わりを通じて、保護者支援のあり方についても学びます。

ICT活用のスキルとリテラシーを身につける

幼児教育・保育・子ども家庭福祉の質の向上や業務の効率化のための取り組みとして、ICTの活用が進んでいます。たとえば職員間での情報共有、アセスメント(評価)のための情報収集・発信、保護者とのコミュニケーションなどが挙げられます。現場におけるICT活用を推進するためのスキルと、情報活用のためのリテラシーを身につけるため、講義においてもICTによる新たな学びの取り組みを進めています。