ヘルスプロモーションとは、1986年に世界保健機関が主に先進国の健康づくりをどのように展開していくかを「人々が自らの健康とその決定因子をコントロールし改善することができるようにするプロセス」と定義されます。この定義により、健康は医療や医師、保険のセクションが管理するものという認識から、自分たちの健康は自分たちで管理し、そのためのプロセスや環境設定が重要だと考えられるように変化しました。ヘルスプロモーションでは「健康を支援する環境づくり」「健康的な公共政策」「個々人が健康になるためのスキル」など5つの活動プロセスを提案していますが、今回は「環境」に焦点を当て、人的・組織的資源をうまく活用してウォーキングを地域に広めるアイデアを学生同士で出し合いました。市長のスニーカー通勤を推進する取り組みや商店街によるウォーキングイベント開催など多くのアイデアが出ましたが、この時に大切なのが商店街など普段あまり健康に関係しない組織や人々をどれだけ巻き込むことができるかという視点です。また、町内会と学校が共に取り組むなど、人的・関係資源をコラボレーションさせたり、行政の長などの影響力がある人物が自らウォーキングをし、イメージ作りをしたりすることも必要です。「ヘルスプロモーション論」の授業では、5つの活動プロセスを軸に視点や発想を広げていくことも学んでいきます。

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齊藤 恭平教授ライフデザイン学部 健康スポーツ学科

  • 専門:ヘルスプロモーション
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