健康スポーツ科学科

スポーツを通じて健康を支え、社会に貢献する。

健康問題をはじめとした、少子高齢化・人口減少社会におけるさまざまな課題について、スポーツを通じた解決策を探ります。機能的、社会・文化的な側面から健康スポーツ科学を学び、科学的思考を伴った専門的知識と技術を修得。健康づくり、アスリートのパフォーマンス向上、そしてQOL(Quality of Life=生活の質)向上に貢献できる人財を目指します。

学問の魅力

多様な視点でスポーツを学び、人々の健康を支える

近年、スポーツはその概念と多様性を広げ、社会における役割・あり方を変化させています。本学科では特に、スポーツを「みる」「する」「ささえる」人として社会に貢献し、スポーツの持つ可能性を広げていく人財に必要な専門的な知識・技能を身につけます。またスポーツに関わるさまざまな職業についても、自らの興味・関心、学習の成果とキャリアの接続を図ります。

高齢者の健康づくりを演習で体験する
子どものスポーツ指導の実際を体験する

学び方

8つの「ユニット」による専門的研究と実践

本学科では「ヒューマン・ボディ・サイエンス」「コミュニティ健康スポーツ」「学校保健・スポーツ教育」「健康・スポーツ文化」「アスレティック・コンディショニング」「コーチング」「スポーツ情報」「スポーツビジネス」の8つのテーマから「ユニット」を構成し、PBL(課題解決型学習)を展開します。「ユニット」はそれぞれの専門分野に紐づく科目・学習内容のまとまりです。

グローバル化への対応

スポーツを文化・歴史・政治等の視点から捉える

自身とは異なる文化や社会に属する他者を理解するセンスや、グローバルな発想を養うことを目的として、多様な思想や文化、歴史、政治等の実情を紹介。スポーツや健康を取り巻く場面における多くの具体的な事例を紹介し、グローバル社会においてスポーツや健康が直面する多彩な問題に触れながら、普遍的かつ実践的な対応力の獲得を目指していきます。

世界各地の伝統的スポーツと健康に関わる文化を知る

世界各地には健康やスポーツに関わるさまざまな文化が息づき、現代社会においてもなお人々の信仰や風習の中に根付き、親しまれています。そうした健康やスポーツの文化的な側面を追い、各地域に置いてどのような文化的、思想的な背景のもとに受け継がれ、実践されているのかを学びます。

4年間の学び

競技、文化的・社会的活動、ビジネスとしてのスポーツを学ぶ

アスリート、あるいはそのプレーを支える立場から捉えたスポーツは、「競技」という一面を中心に広がっています。
しかし少子高齢化、多様化といった社会の変化に伴って、スポーツのあり方もまた変わりつつあります。介護予防活動など高齢者の健康づくり、子どもの健康と成長を支えるスポーツの指導、あるいは障がい者スポーツといった視点から、社会におけるスポーツの役割と可能性について考えます。
また今日、スポーツは世界的にも注目されるビジネスコンテンツとなっています。スポーツの産業化(ビジネス化)について学び、日本のスポーツビジネスの可能性を学びます。

学びの取り組み

スポーツの多様さを経験し、可能性を理解する

健康に資するスポーツの多様性と可能性を理解するため、室内スポーツ(バレーボール、バスケットボール、ハンドボール、フットサル、卓球、バトミントン、フラッグフットボール等)、あるいは競技としての歴史が比較的浅い現代的なスポーツとして、アーバンスポーツやアウトドアスポーツ(スポーツクライミング、スケートボード、ロープスポーツ、マリンスポーツ、スノースポーツ等)を体験。それぞれのルールや技術、魅力を学びます。

充実したスポーツ施設を有するキャンパス

健康スポーツ科学科が置かれる赤羽台キャンパスは「都市型健康スポーツ系大学」の拠点として、充実したスポーツ施設・設備を備えたキャンパスです。2023年新設の体育館棟には、競技用アリーナをはじめ、教育研究用トレーニングルーム、コンディショニングルームなどを設置。スポーツの実践と、高度な学習・研究を行うための環境を整えています。

自然科学の基礎的知識を身につける

健康スポーツ科学を学ぶ上で必要不可欠な、自然科学領域の知識を概論的に学びます。たとえば解剖学、生理学、生化学、バイオメカニクス等について、用語の理解をはじめ、人体の機能や構造といった基礎知識を幅広く学び、科学的見地に基づいた思考方法や理論を理解します。その上で、身体活動やスポーツが身体に与える影響や機能を理解し、健康スポーツ科学の専門家として「科学的エビデンスに基づくスポーツのあり方」を実践するための基礎知識を身につけていきます。

競技スポーツにおけるICTの活用

近年、競技スポーツの現場においてはパフォーマンス向上のために「情報」を有効に活用することがアスリートや指導者にとって必須のスキルとなっています。たとえば膨大なサンプルによる「ビッグデータ」の分析・活用や、画像・動画によるプレーの分析などが挙げられます。スポーツや健康運動指導の場面における活用事例を交えて理解を深め、デジタル情報の収集や分析、加工、編集の基礎的スキルを身につけることができます。

専門知識を生かしたキャリアデザインの支援

卒業生を中心に、スポーツ、栄養、健康に関わる領域で活躍する人財を招き、ワークショップを実施。健康スポーツ科学に関する専門的知識と、各々の興味・関心、特性をむすぶキャリアデザインをサポートします。職業の例として、アスリートを支えるコーチやトレーナー、あるいはスポーツする楽しみを広げ人々の健康を支えるインストラクターといった職業はもちろん、スポーツビジネスの分野に関わるメーカーやマネジメント事業、あるいはメディア、スポーツ行政に関わる公務員や教員などが挙げられます。

記載の内容は予定であり、変更になる可能性があります。