コンピューターの発達とインターネットの普及によって、データの収集が以前よりはるかに容易になり、「経済データ」についても利用がしやすくなってきています。例えばスーパーのレジでは、商品のバーコードから、いくらでどれくらい購入されたかといった経済データを収集しています。経済活動には、通常の一般的な購入活動だけでなく、国境を超えた為替レートなどの取引も含まれます。こうした複雑な経済活動を具体的に考えるために、集めた経済データを使って模型をつくり、分析し、理解していくのです。例えば、GDPと消費の関係について、所得が多いと消費が多くなることや、アベノミクスについて、掲げた政策が有効であるかどうか経済効果を測定することもできます。経済活動が活発になるかどうかの決め手の1つが、「所得や消費額の推移」です。政府による政策は、政府が民間企業に事業を発注するという形で行われます。受注した民間企業は生産活動を行い、仕事をした人には所得が入り消費活動つながります。新たな消費に対して生産、所得が生まれ、この繰り返しで所得が増加していくことが模型でわかってくるのです。
経済データは、実物がなく目に見えづらい経済を見るための情報です。経済データを基に、経済を模型によって理解し、問題点を考えるための学問として学んでいきましょう。

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隅田 和人准教授経済学部 国際経済学科

  • 専門:経済統計学、応用経済学
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