エアロビクスは音楽に合わせ、参加者が指導者の真似をしながら踊り続けるダンスエクササイズです。指導者は参加者と同時に同じ動きをしながら、口では次の動きを説明するという点が、重要な指導技術となります。授業では、エアロビクスの指導の特徴とエクササイズの効果を実際に体験することで、指導における特殊な技術を学びます。
まずは手拍子でカウントしながらバーバルキュー(言語的な指示)を出す、続いて音楽に合わせてビジュアルキュー(視覚的な指示)を出す指導練習を行いました。また、肩から上に手を上げる動作を入れると強度が上がること、1小節の中に2つの振りを加えると難度が上がることなども、実際に体験しました。
このように、エアロビクスはさまざまな対象者に合わせて、強度や難度を変えられる運動の財産です。そして指導者は、最初はさほど乗り気でない様子の参加者でも、体を動かしているうちにどんどん明るい表情になっていく姿に、大きなやりがいを得られるのです。みなさんにも、介護予防や学校体育などのいろいろな場面でエアロビクスを使っていただけたらうれしいです。

pf_suzuki.jpg

鈴木 智子准教授健康スポーツ科学部 健康スポーツ科学科

  • 専門:エアロビックダンス、動作学
  • 掲載内容は、取材当時のものです