2015年6月3日

砂漠や海底、成層圏などの極限環境で生育できる微生物の総称を「極限環境微生物」といいます。先生が研究しているのは、放射線に強い極限環境微生物の放射線抵抗性細菌。なかでもDNAを修復するタンパク質の研究を進めています。
修復タンパク質とは放射線によってDNAが切断されると修復に関わるタンパク質で、そのメカニズムを知ることが最重要課題となっています。先生は研究を重ね、生物には存在しない新しいDNA修復遺伝子を発見。「PprA」と名付けました。さらに、PprAは傷ついたDNAに優先的に結合することもわかりました。
生命科学の研究の心構えとしては、多面的な視点で物事を考え、「科学技術と現代社会の関わり」も常に意識することが大事です。また、科学は研究者によってまったく違う結果になることもあるので、主体的な独自の切り口で発信することも大切です。そして研究の際は、瞬間的や感覚的に感じ取る直感ではなく、「理性に基づき物事の本質をとらえる直観」を磨いていくことを心がけましょう。

cf-staff-鳴海_一成

氏名 (姓名は半角スペース区切り)
鳴海 一成
職名
教授
学部
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学科・専攻
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サムネイル写真
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フリーテキスト (専門、等)

放射線微生物学研究室
専門:放射線抵抗性細菌のDNA修復機構に関する研究

※掲載内容は、取材当時のものです

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