現在、温度、圧力、味覚といったさまざまなセンサーが開発され、それらのセンサーを複合化することによって、人間の感覚を表現するという研究が進んでいます。その「人間の感覚をいかにセンサーで表現するか」について講義します。
センサーの研究はガリレオが温度センサーを発明したのが始まりとされ、現在では「人間の五感の再現」をテーマに研究が進んでいます。視覚におけるCCD、聴覚におけるマイクやスピーカー、味覚にはバイオセンサーといった、優れたセンサーが開発されていますが、触覚、臭覚については開発できていません。特に臭覚にはきちんとした定義がないために再現が難しいとされています。そもそも人間は鋭いセンサーの塊です。センサーを統括している脳の信号処理も優れているうえに、人や状況によって感じ方が変化するような、センサーで表現できない感覚も持ち合わせています。今後、五感の再現には、より人間の五感を再現できるAIの開発や、温度、摩擦、圧力など、さまざまなセンサーが複合化して1つになったものや、分布測定が可能なセンサーなどが必要となるでしょう。

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相沢 宏明准教授理工学部 応用化学科 化学計測研究室

  • 専門:センサ工学、光ファイバを用いた計測システムおよびセンサ材料の研究
  • 掲載内容は、取材当時のものです