大学での授業は、座学とゼミ活動によって展開します。建築学科ではゼミ活動の一環として、「TOKYO DESIGN WEEK」に出展しました。授業は先生がお題を用意して指示を出し進めますが、この活動は学生主体で、自分たちでアイディアを出し、つくっていくのです。お金も時間も全てマネジメントしながら進めていくので、学生たちは実際の建築の世界に近いやりとりを経験できます。学生たちにはそれぞれ役割分担があり、協力し合いながら作品を制作、「心衣/kokoromo」を完成させました。
その結果、TOKYO DESIGN WEEK 2015 / ASIA AWARDS 学校作品展において、この作品がグランプリを受賞しました。作品を見た、子供からプロのデザイナーまで多くの人が「いいね」と言ってくれたことや、その人たちの笑顔は、受賞と同じくらい学生たちの自信につながりました。それが今回の成果です。この作品は今後、ニューヨークの展覧会でも展示されます。
建築にはたくさんの人が関わるので、コミュニケーション能力が欠かせません。自分の主張もしっかり持ちつつ、他者も受け入れられる人として、将来は建築の世界でがんばってもらいたいと思います。

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工藤 和美教授理工学部 建築学科 建築デザイン研究室

  • 専門:建築設計、建築意匠、建築・家具のデザイン及びプレゼンテーション手法

  • 掲載内容は、取材当時のものです