内視鏡は体の中を見るだけでなく、腹腔鏡下手術などにも使われています。従来の開腹手術に比べて手術跡が小さい、入院期間が短いといった患者さんへのメリットが大きいのが特徴です。では、難しさや問題点はないのでしょうか。授業では内視鏡手術体験として、学生たちに模擬腹部内のシートを鉗子で切ってもらいました。使い慣れない鉗子では細かい作業がやりにくいなどという感想が出る中、回数を重ねると作業時間が短縮されるという結果も出ました。
難しい手術を易しくするためには2つのアプローチがあります。1つは医師の技術を磨くことで、そのためには3Dプリンターで手術練習用模型を作り、手術の練習をします。この模型は、インフォームドコンセントにも使われます。もう1つは道具の工夫をすることで、内視鏡手術を行うロボットなどが登場しています。模型も、新しい手術機器も、私たちが学んでいる理工学に深く関係しています。理工学は車やスマホ、建物をつくるというものだけではありません。理工学の力を医療にも応用することで、患者さんに笑顔を届けることが可能となるのです。

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山内 康司教授理工学部 生体医工学科 医療福祉支援工学研究室

  • 専門:人間医工学/医用システム、機械工学/生産工学、加工学
    機械工学/機械力学、制御

  • 掲載内容は、取材当時のものです