「能動的なまなざし」とは、身近な世界を新たな視点で見つめようとする「面白がれるまなざし」のことです。そのためのキーワードは、視覚や知識の先行ではなく手触りや温かさ、重さ、匂いなど身体性の重視、「慣れた・いつもの」といったものの見方を排除、そして遊び心ともいえる遊戯性の3点です。
授業では遊戯性のミニワークを実施。教室内にあるさまざまなものから、学生たちは違うものを見いだし、紙を細工して見えたものを表現しました。消火器の取っ手がくちばしに見えたと羽を付けてにわとりにしたり、ドライヤーの網目部分を剣道の防具にしたり、同じライトでも傘をドレスに見立てた学生と花に見立てた学生がいました。どの学生も想像力を発揮し、ユニークな作品ができ上がりました。
このように、普段当たり前に見ていたものが、ちょっと視点を変えたことで違うものに見えることがわかります。能動的なまなざしを育むことで、身近な「もの」「こと」との新しい関係づくりができ、いろいろな発見があったり、新しいアイデアが生まれたりするのです。

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北澤 俊之准教授文学部 教育学科

  • 専門:美術教育学

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