「東洋大学発ベンチャー」として認定した2企業へ称号記を授与しました

本学では2024年4月に「東洋大学発ベンチャー」制度を整備しました。これは、本学の研究成果または人的資源等を活用した事業化を促進し、産業界の活性化への貢献、さらには日本の国際競争力を高める一助となることを目的としています。
このたび、主管部署の産官学連携推進センターで厳正な審査の結果、以下の2つの企業を認定しました。
そして、10月22日に称号記授与式を執り行い、金子光一産官学連携推進センター長から2社の代表者に称号記が授与されました。
認定後は、経営等に関する相談への対応や、イベントへの支援、ホームページ等で広報を行ってまいります。

認定番号:第1号
  • 法人名:株式会社和環(代表者:代表取締役 土屋典子氏)
  • 認定日:2024年8月17日

同社は、本学教員の発明(特許第6557893号「熱中症の予防、軽減及び/又は治療のための組成物」発明者:加藤和則(健康スポーツ科学部栄養科学科・教授))をもとに、特許の実施許諾を得てオーラプテン含有食材の製造・販売等を目的に設立されたことを受けて、「東洋大学発ベンチャー」として認定しました。

▼同社Webサイト:https://www.wakan.co.jp/

ハッサクプロジェクト

【土屋氏コメント】
東洋大学加藤教授のシーズを基に創業しました。和歌山県の特産品でもあるハッサク果皮にオーラプテンが多く含まれることに着目し、熱中症を根本的に解決する新しい市場を作ろうと奮闘しています。東洋大学の皆様のサポートに感謝いたします。
「ハッサクプロジェクト(※)」を立ち上げ、オーラプテンが含まれているハッサク果皮抽出物を共同研究をしている和歌山県工業技術センターと共に特許化しましたので、製品化できるように取り組んでまいります。

(※)オーラプテンの機能性については、同社と本学、TOPPAN株式会社、和歌山県工業技術センター、紀の川市、紀陽銀行による産官学金連携活動「ハッサクプロジェクト(https://www.hassaku-pj.jp/)」において、さらなる研究及び実用化が進められています。

認定番号:第2号
  • 法人名:株式会社Refst(代表者:代表取締役 新谷昴氏)
  • 認定日:2024年10月11日

同社は、本学教員の発明(特願2024-68214「滑り止め分散剤組成物」※特許査定済 発明者:新谷昴(健康スポーツ科学部健康スポーツ科学科・助教)をもとに、発明者本人が取締役となりスポーツで使用する滑り止めの開発・販売等を目的に設立したことを受けて、「東洋大学発ベンチャー」として認定しました。

▼同社Webサイト:https://refst.jp/

新たに開発された滑り止め

【新谷氏コメント】
スポーツで使用されているすべり止めの粉末(炭酸マグネシウム)に選択肢がないことに疑問を持ち、東洋大学で研究を進めてきました。その結果、課題解決できるプロダクトを開発することができたことから会社を設立しました。これは東洋大学の豊かな研究環境と教育のサポートによるもので、大変感謝しています。今後も革新的なプロダクトを生み出せるように頑張ってまいります。

(左側の写真)新たに開発された滑り止め。自分の肌の状態や気温の変化など状況に合わせて、5種類のパターンがある。

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