【受賞・表彰】2024年度日本建築学会大会(関東)構造部門(木質構造)若手優秀発表賞

理工学研究科 建築・都市デザイン専攻の瀧澤日菜さん(高岩研究室)が2024年度日本建築学会大会学術講演会(関東)構造部門(木質構造)において、若手優秀発表賞を受賞しました。
2024年度日本建築学会大会学術講演会(関東)は2024年8月27日から4日間開催されました。発表は5分間のプレゼンテーション、3分間の質疑応答が行われ、日本建築学会大会学術講演会構造部門(木質構造)若手優秀発表賞選考委員会による賞の選考が実施されました。この賞は、日本建築学会大会の構造部門(木質構造)の講演セッションで発表を行い、かつ、発表年度の4月1日現在の年齢が30歳未満の者の中から、特に優れた発表を行った者を選考するものです。

<2024年度日本建築学会大会学術講演 木質構造部門 優秀発表賞選考結果>
http://news-sv.aij.or.jp/kouzou/s35/kekka2024.html

IMG_7349

賞状

*受賞者コメント*

この度は、若手優秀発表賞をいただくことができ、大変光栄に思います。指導教員である高岩先生には、本研究のテーマを研究をさせていただく機会をいただき、研究を進めていくにあたって様々なご指導いただきました。深く感謝いたします。また、研究をおこなうために多くの関係者の方々にご協力いただきました。重ねて御礼申し上げます。研究を遂行するためには自分の力だけではできなかったことが多々あり、多くの方々にご協力いただき、発表することができました。今後もこの感謝を忘れずに、精進していきたいと思います。

*研究内容*

我が国の伝統木造建築物は、軒の出が深く屋根勾配が急であるため屋根面積が大きい。そして、瓦等の比較的重い材料で構築されることが多い。そのため、屋根重量が大きくなることから、重量によって鉛直構面(壁など)の剛性に影響を与える可能性があるものの、架構にした際の建物の等価せん断剛性および鉛直構面の剛性への影響は明らかになっていない。そこで、本研究では改修段階の伝統木造建築物を対象とし、屋根重量が建物の等価せん断剛性に及ぼす影響を把握するため、屋根の改修段階における振動性状調査をおこなった。それらの結果から固有振動数および固有振動モードを把握し、建物の等価せん断剛性を算出した。各測定時の結果を比較することで、その影響を確認し、有限要素解析を用いて屋根重量の変化による建物の等価せん断剛性の変化を鉛直構面の等価剛性の変化に置き換えてパラメトリックスタディをおこない、屋根重量による建物の等価せん断剛性の影響を評価した。その結果、瓦葺き前後の屋根重量の変化による建物の等価せん断剛性の変化を、鉛直構面の等価剛性の変化に置き換えると、瓦葺き前後では 2.08 倍に増加することが明らかとなった。

*発表概要*

伝統木造建築物における瓦葺き前後の等価せん断剛性の評価

◆関連リンク

理工学研究科

理工学研究科 建築・都市デザイン専攻

理工学研究科 建築学専攻

高岩研究室のホームページはこちら

SHARE