情報連携学科

FACULTY OF INFORMATION NETWORKING
FOR INNOVATION AND DESIGN
情報連携学部 情報連携学科 赤羽台キャンパス

About

コンピュータ・サイエンスを基盤に
分野を超えて「連携」し、革新を起こす

デジタル技術が目覚ましく進化する今、一人で全てを理解することが難しいからこそ、世界中の人たちと対話して「連携」し、課題を解決していくスキルが求められています。情報連携学科(INIAD)は、日進月歩の現代社会に貢献できる人材を育成するため、コンピュータ・サイエンスの基礎スキル、データサイエンスやAIの基礎となる数理系の知識、また専門分野や文化的背景の異なる人々とのコミュニケーション能力を養う教育を展開します。

情報連携学科の3つの特徴

カリキュラムの概要と各コース

カリキュラムの概要
  • 1年次は、すべての学生がプログラミングと日・英コミュニケーションを集中的に学び、情報連携の素地を身につけます。

  • 2年次からは4つのコースに分かれ、コースごとに2つの研究分野に関する専門的な知識を身につけます。実践的な演習を通じて、情報連携のためのスキルを身につけます。

  • チーム実習は情報連携の実践の場です。各コースで身につけた専門性を活かし、コース横断のチームで擬似スタートアップ型の実習を行います。コースの仲間との協働を通じて、社会での働き方を身につけます。

  • 学部4年~大学院では、研究室に所属し、各コースの専門性を、さらに深めることもできます。

【カリキュラムの詳細】

情報連携学部科目一覧(2022年度以降入学者用) (527.6KB)
情報連携学部情報連携学科カリキュラムマップ (1.1MB)
情報連携学部情報連携学科科目ナンバリング (182.3KB)

カリキュラム

情報連携エンジニアリング・コース

技術面から連携を支え新しい情報サービスを具体化できる力をつける

社会を支える最先端の情報システムを構築できる人材の育成

社会を支える最先端の情報システムを構築できる人材の育成

いま私たちは、PCやスマートフォンで、いつでもどこでも、世界中のあらゆる情報を得る事ができます。これは、ほんの10年前までは考えられない事でした。そして間も無く、世界中のあらゆるモノがネットワーク化する、IoT(Internet of Things)の時代がやってきます。

こういった高度に情報化した社会を支えているのが、コンピュータ・サイエンスです。

エンジニアリング・コースでは、このような社会を支える最先端の情報システムを構築できる、高度なコンピュータ・サイエンスのスキルを身につける事ができます。

世界標準のカリキュラムへの準拠

エンジニアリング・コースは、IEEE/ACMという国際的な学会が中心となり作成した、世界標準のカリキュラムに準拠しています。

革新的コンピュータ「コンピュータ・アーキテクチャ」、新しい時代の通信技術「コンピュータ・ネットワーク」という2つの研究分野を中心に、世界中のどこに行っても通用する高度なコンピュータの知識を身につける事ができます。

標準的なプログラミング技術を習得した人材とは一線を画し、次世代の情報システムを自ら創り出す、そんな高度なエンジニアの輩出を目指しています。

卒業後の進路

開発者/システム・エンジニア/プログラマ/研究者

情報連携デザイン・コース

デザイン面から連携を支え、新しい情報サービスや製品を具体化できる力をつける

未来の情報サービスや製品を具体化できる人材の育成

未来の情報サービスや製品を具体化できる人材の育成

人を惹きつけるWeb サイトや様々な工業製品、それは 魅力的な「デザイン」が支えています。

情報連携デザイン・コースでは、デザインに関する様々な 知識と、それを実現する実践的なスキルを学び、未来の情報サービスや工業製品を具体化する能力を身につける ことができます。

コンピュータをフル活用したデザインへ

現在のモノづくりは、コンピュータと切り離すことはできません。

3D CAD 等を利用して設計し、3Dプリンタ、レーザー加工器を活用して、すぐに形にする「ラピッド・プロトタイピング」が、注目を集めています。

情報連携デザイン・コースでは、特にコンピュータを駆使したモノづくりを扱う「デジタル・デザイン」と、人とコンピュータの関わりを扱う「ユーザ・エクスペリエンス・デザイン」の2分野を中心に学び、コンピュータをフル活用して、新しいアイデアをどんどん形にできる人材の輩出を目指しています。

卒業後の進路

Webデザイナ/インダストリアル・デザイナ

情報連携ビジネス・コース

連携により新しいビジネスを構築できるマネージャー人材を育てる

新しい情報ビジネスを構築する人材の育成

新しい情報ビジネスを構築する人材の育成

現在、コンピュータは誰でも手に入るものになり、特別な資格や高価な機器がなくても、知識とスキルを身につければ新しいサービスやモノを創れる時代になりました。

クラウド・ファンディングによる世界中の不特定多数からの資金調達など、インターネットを活用し、これまでになかった形で新たなビジネスを立ち上げる仕組みも、次々と世に出ています。

情報連携ビジネス・コースでは、何度でも挑戦するマインドを持ち、チームを束ねて、新しい情報ビジネスを構築することのできる人材を育成します。

データが強化するマネージメント力

現在の情報ビジネスでは、インターネットを介して世界中から大量の情報が集まり続けます。

統計分析を基礎として、大量のデータを読み解きマーケティングなどに活用する力は、これからのビジネス、特にインターネットを中心に展開される情報ビジネスの世界では欠かすことのできない能力です。

情報連携ビジネス・コースでは、新規事業創出の方法論を扱う「ビジネス・インキュベーション」だけでなく、データ分析による戦略立案を扱う「データ・サイエンス」をも学び、データに強いマネージメント系人材を輩出することを目指します。

卒業後の進路

プロジェクト・マネージャ/コンサルタント/マーケティング/スタートアップ

情報連携シビルシステム・コース

情報技術と連携し豊かな社会とくらしの創造に応用する力をつける

まちの基盤施設と人のくらしに情報技術を応用できる人材の育成

まちの基盤施設と人のくらしに情報技術を応用できる人材の育成

私たちのまちは建物、道路、上下水道、電力供給などのインフラに支えられています。

複雑化し高度化するまちの活動を支えるためには、情報システムを応用してこれらのインフラを設計し、活用していく必要があります。

また、環境への配慮、健康、快適で便利なくらしや、文化やコミュニティに対する情報技術の応用はますます盛んになり、それによって豊かなくらしを創り出すことができます。

シビルシステム・コースでは、まちのインフラと人のくらしへの情報技術応用の基本的な考え方を身につける事ができます。

応用力の養成に力点を置いたカリキュラム

建物やさまざまな施設は、まちの計画の中で、それぞれ個別の目的に応じた設計と管理がなされてきました。

このコースでは、これらの施設の全体の理念、計画、設計、管理と情報技術の応用を学びます。また、大きく発展しつつある、くらしへの情報技術の応用についても学びます。

これらの情報技術の応用はその進展が早いため、単に理解し、知識を記憶するのではなく、将来起きるさまざまな社会の変化に追随して柔軟に考え、情報技術を応用できる力を身につけた人材を輩出することをめざします。

卒業後の進路

公共セクター/建設/商業/サービスなど

教員一覧

教育の目的・3つのポリシー

教育研究上の目的

1.人材の養成に関する目的

コンピュータ・サイエンス教育を基盤とし、チームを組んで、コンピュータを使いこなし、情報を通して連携し、素早くアイデアを形にできるような人材を養成する。

プログラミングを含むコンピュータ・サイエンスの教育をすべてのコースの基盤とし、新しいビジネスを構築できるマネージャー人材、新しい公共をシステムとして構築できるコーディネーター人材、新しい製品と新しい情報サービスを技術とデザインの両面から具体化できる人材など連携イノベーションを起こせる中核人材を養成する。

2.学生に修得させるべき能力等の教育目標

学生に対し、以下の能力や素養を修得させることを教育目標とする。一人でゼロから始めるのではなく、様々な人々とシステムを連携させ、情報分野の専門スキル、グローバルなコミュニケーション能力、チームで課題解決する能力を修得させる。

多様な専門と能力を持つ人々の連携によって、新しいサービスやイノベーションの実現が初めて可能となる。連携を実現する能力を持たせるため、情報連携エンジニアリング、情報連携デザイン、情報連携ビジネス、情報連携シビルシステムの4つのコースにおいて、情報科学および応用分野の基礎を学ぶとともに、コース横断的なチームで問題解決に当たるプロジェクト型の教育を重視し、「連携」の実務と効果を実体験させる。

プログラミング力を育成するとともにプロジェクトマネジメント力、企画力、交渉力、説得力、迅速性などの能力を修得させる。英語教育を強化して、留学生を含むチームでの英語によるプレゼンテーションやディベートを進め、国際的なコミュニケーション力を修得させる。

英語教育の強化だけでなく、異なる文化的背景を持つ留学生を含むチームでのプロジェクトの進め方や論理的な思考を身に付けさせ、国際的にコミュニケーションが取れるような力を修得させる。

ディプロマ・ポリシー

本学部で、以下を身に付け、所定の年限・単位数を満たした者には卒業を認定し、学士の学位を授与する。

  1. 社会を支える共通基盤としてのコンピュータ・サイエンスの基礎的な知識とスキル、データサイエンスやAIの基礎となる数理系の知識、専門分野や文化的背景の異なる他人とのコミュニケーション能力を身に付けている。
  2. 情報科目群5群(コンピュータ・システム、コンピュータ・ソフトウェア、 ユーザ・エクスペリエンス、データサイエンス、 ICT社会応用)及び連携科目群2群(コミュニティ形成、ビジネス構築)のうち、情報科目群1つを含む、2つ以上の科目群について、知識と実践的スキルを身に付けている。
  3. 自分と異なる専門性を持つ、異なる文化的背景を持つ人間とチームを組み、社会における課題を発見し、その解決に貢献できる能力と経験を身に付けている。
カリキュラム・ポリシー
  1. 1、2年次において、全学生を対象に、社会を支える共通基盤としてのコンピュータ・サイエンスの基礎、データサイエンスやAIの基礎となる数理系の知識、世界各国の人々とのコミュニケーション能力を身に付けるための教育を実施する。
  2. 2年次以降において、情報通信技術による社会イノベーションの一端を担える人材を輩出するため、専門分野として、情報科目群5群(コンピュータ・システム、コンピュータ・ソフトウェア、ユーザ・エクスペリエンス、データサイエンス、ICT社会応用)及び連携科目群2群(コミュニティ形成、ビジネス構築)について、講義と、実践的スキルを身に付けるための演習を実施する。
  3. チームで問題解決に当たるプロジェクト型の実習を重視する。特に、3年次においては、自分と異なる専門性をもつ人間との連携を実践的に学ぶため、長期にわたるスタートアップ型の実習を実施する。
  4. 4年次においては、専門分野における研究の最先端を知るために、教員の研究室において卒業研究を実施する。
  5. 在学期間を通じて、本学の伝統である哲学を基盤とする様々な教養を身に付けることができる基盤教育科目を実施する。
アドミッション・ポリシー
  1. 情報通信技術が社会を変えていくこと、ネット社会で生活することに共感し、そのことに自身が関わることに興味と意欲をもつ人材を求める。
  2. 様々な価値観や興味、生まれ持った国籍など、社会にある多様性を認め、他者との関わりの中で、自分の存在価値を認め、また高められる人材を求める。
  3. 失敗を恐れず、何にでも前向きに何回でも取り組める人材を求める。
  4. 入学後の学修に必要な、基礎学力としての数学の学力と論理的思考力を有している人材を求める。