Academics & Global 日本語教員養成プログラム
プログラムの目標
東洋大学日本語教員養成プログラムに所属するのは、日本語教員となる可能性を持った履修者である以前に、本学の教育理念のもとに教育されるべき学生、我が国の未来を担う若者たちです。その意味において、本学のプログラムは、履修者に日本語の特性について教え、これを教授する技術を身につけさせるだけでは十分ではありません。そのため、教員養成の目標を、以下のように設定します。
「日本語教員養成」の本分に基づく直近の目標としては、基礎的な日本語教育能力の獲得を掲げています。「基礎的な日本語教育能力」とは、ここでは、日本語に対する気づきと理解を深めることと、外国語話者の視点に立ってこれをとらえなおし、平易かつ簡潔に説明できるようになること、学習者の日本語運用力向上の原動力となる勉学意欲を高めるための方策を考えられるようになることであると定義します。その達成を前提としたうえで、本プログラムは、より大きな目標として、国際社会の一市民としての自覚と社会貢献への意欲、他者への想像力の涵養を掲げています。多様な価値観の混在する国際社会においても冷静さを保ちうる知性、異文化を持つ多様な人々を、自身と対等な個人として尊び、その人々から学び続けようとする姿勢、こうした資質を身に着けた日本語教員を育て、これからの多文化社会を支える有為の人材として社会に送り出すことを、本プログラムの社会的責務としてここに明記します。
about
国家資格「登録日本語教員」と本プログラムの構成について
国際化が進む日本において、日本語教育の重要性はますます高まっています。こうした状況を受けて、日本政府は「日本語教育の推進に関する法律」を制定し、日本語教育に関するさまざまな認定制度を設けました。東洋大学は、「登録日本語教員養成機関」としての認定に加え、「登録実践研修機関」としての認定も受けた、日本で最初の大学の一つです。本学の日本語教員養成プログラムを修了した方は、文部科学省が所管する国家資格「登録日本語教員」の取得に必要な条件を満たすことができます。
本プログラムは、国の定めるコアカリキュラムに基づき、「日本語教員養成課程」と「実践研修」の2段階で構成されています。
- 「日本語教員養成課程」では、日本語教員として求められる、言語、社会、コミュニケーションなどに関する幅広い知識と技能を習得するための25科目(必修11科目、選択必修4科目、選択科目10科目)を設けています。
- 「実践研修」(必修科目「日本語教育実践研修」1科目)では、「日本語教員養成課程」で学んだ知識を実践的な経験に結びつけ、教員としての自覚と力量を養います。実際に外国人が学ぶ日本語教育機関で授業を担当し、授業計画の立案から振り返りまでを含む一連のプロセスを経験することが、学びの中心となります。
両課程において所定の単位を修得し、必要な学びを終えた学生は、文部科学省が実施する登録日本語教員試験のうち、基礎試験が免除され、応用試験の合格のみで国家資格「登録日本語教員」を取得することができます。
受講できる学部・学科
- 文学部第1部全学科
- 社会学部第1部社会学科、国際社会学科
- 国際学部国際地域学科国際地域専攻
プログラムの実施体制
「東洋大学日本語教員プログラム運営委員会」を設置し、プログラムの運営・推進、自己点検・評価を行う。
プログラムの点検・評価
東洋大学日本語教員養成プログラム自己点検・評価報告書 (216.1KB)