日本語教員養成プログラム修了生の声

TOYO PERSON
Q. 日本語教員養成プログラムを受けようと思ったきっかけを教えてください

高校時代に経験した国際交流がきっかけです。高校進学以前から英語に興味がありました。そのため、英語を積極的に使って、海外の人と交流をしたり、海外での研修に参加したりと豊富な国際交流の機会がある学校に進学しました。そのような高校での国際交流を通し感じたことは、自分自身が日本人でありながら「意外と日本のことを知らない」ということでした。国際的な交流に参加すると、その場において日本代表になるので、もちろん、日本を紹介するために準備をしますが、その場で投げかけられた質問に悩んでしまっては、なかなか会話が広がらないのです。せっかくの会話のチャンスを逃した経験から、もっと日本のことを私自身が知らなければならないと思い、日本について詳しく知ることができそうな授業を大学では履修するようにしました。そのようななかで、日本語教育に出会いました。 

Q. 日本語教員養成プログラムで学んだことを教えてください

外から見た日本(語)について考える機会が多くあり、視野が広がったと感じています。
日本語の面では、普段私たちが使っている日本語について、日本語学習者の視点から多くを学びました。「天気は冷たい」はどうしてだめなのか、「海で泳ぎます」と「海を泳ぎます」は何がちがうのかなどなど常に話している日本語でも、学習者の視点から考えるとネイティブだからこそ気づくことのできないことに気づかされました。日本文化についても同様です。日本人のあたりまえに「なぜ?」と投げかけられると、案外「わからない」ことが多くありました。それについて考えたり調べたりすることが、新鮮で面白かったです。そのような過程で日本(語)の魅力を再発見し、日本の良さを感じる機会が増えて日本人としての誇りを持つようになりました。グローバル化のなかで外にいきがちな目を、内に向けることができたのは、私の人生に非常に大きな影響を与えたと感じています。

Q. それを現在どのように生かしているか、プログラムを受講する後輩へのメッセージをお願いします

現在は日本語学校で日本語教師として働いています。
就活当初は、一般企業に勤めることを考えていましたが、大学時代に学んできたことを生かし、自らも常に成長しながら働くことができるのは日本語学校だと感じ、入職を決めました。学校に通う学生の世代は幅広く、多様なバックグラウンドを持っています。そのような学生たちが、クラスのなかで日々新しい日本語を学び、成長する姿にエネルギーをもらっています。

日本語教員養成プログラムを受講することで、日本人としての個性持ち国際社会に出ていくことができると感じます。グローバル化社会の中でも、ひとつ強みがあると自信がつきます。簡単な言葉になってしまいますが、それは非常にカッコいいことだと思います。日本のことも海外のことも知っていれば、内と外の架け橋になることもできます。プログラムを受講することで、可能性が広がるはずです。今まで向けたことのないまなざしを日本(語)に向けることは大変なことではありますが、きっと新しい気づきがあなたを刺激してくれると思います。ぜひ、カッコいいグローバル人材になってください!

掲載されている内容は2025年6月現在のものです。

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