法学部ゼミ紹介(奥乃ゼミ)

専門演習 コーポレート・ガバナンスの研究

コース37 教員:奥乃 真弓

ゼミの内容

会社におけるコーポレート・ガバナンスについて取り上げます。前半は輪読(井原宏著『企業経営のための経営法学』)、後半はグループによる事例研究を中心に、英米法の比較法の観点も取り入れ、ディスカッションを行います。従来の株主至上主義からステークホルダー資本主義への移行を表明したBusiness Roundtable、さらにESG等に枠を広げたダボス会議、また2021年に改訂された日本のコーポレートガバナンス・コードを通じて、地球環境問題等への配慮をはじめとするサステナビリティを巡る課題への対応が取締役会に求められるようになりました。会社は、出資者であり残余財産分配請求権を持つ株主のものなのか、ステークホルダーへの配慮はどこまで行うべきか、また株主利益とESGの考慮の関係はいかにあるべきか、ゼミでのディスカッションを通じて理解を深めます。

2022年度は2人ずつグループになり、各グループがファシリテーターとなって2週間を単位として、報告や討論を行います。まず、最初の週はテキストの輪読とその輪読内容に関するディスカッションを行い、その翌週は輪読内容に関係する事例を各グループが選択してグループ報告を行います。また、グループ報告に続く全員での討論では、報告をした2名はファシリテーターとして参加者から意見を引き出し、建設的な議論ができるように討論を進めるという役割を担います。

特徴・雰囲気・特別活動等について

2022年4月に発足したゼミです。現在、ゼミ生である3年生とともにみんなで新しいゼミを0(ゼロ)から作り上げています。グループ報告では、研究する力を養うだけではなく、1週目の輪読では調査力とプレゼンテーション力を高め、2週目のディスカッションでは特にファシリテーターとして議論を円滑に進めることができるようフロアをまとめる力を養います。また、ゼミでは、法的観点から課題をとらえ、より良い報告や討論ができるよう、調査力を高めるためのリーガルリサーチ(図書館の活用、蔵書検索に加えデータベースや電子ジャーナルの活用)についても学習します。

また、研究のほかにもゼミ生全員が何らかの委員の役割(ゼミ長、副ゼミ長をはじめイベント委員等)を担い、懇親会や日帰り勉強会、ゼミ合宿(予定)、他のゼミとの合同ゼミを計画中です。

ゼミの学生に望むこと

各自、担当のグループ研究報告をはじめ、報告者に対する質問を通した議論に積極的に参加し、クラスでの討論、グループ学習に貢献することを望みます。

ゼミでの到達目標は、論理的な思考を修得することです。そのために、自分が興味を持ったテーマについて、現状分析、課題の把握、仮説を設定し、仮説検証のための方法を定め、それに従って研究を進め、得られた結論を検証し、フィードバックを繰り返して、最終的な結論を得るというプロセスを経験します。このプロセスを通じて、ご自身のテーマに取り組む方法論を確立してください。実務家教員として、国内外での経験(CSR活動(企業の社会的貢献活動)を含む)を通じて、ゼミ生の国外への視野を広げる手助けもしたいと思っています。