経営学部ゼミ紹介―山口裕之ゼミ
テーマ
「経営戦略論とイノベーション・マネジメント」
担当: 経営学科/山口 裕之(やまぐち ひろゆき)准教授
ゼミの概要
本演習の目的は、皆さんが直面する状況・社会現象・問題について「考える」能力と、その考えを他者に「伝達する」能力を養うことにあります。この2つの能力は、企業をはじめとした組織で活躍するうえで必要な能力です。「考える」能力が求められる理由は、直面する状況に応じて採るべき行動 (や戦略) が異なるためです。適切な行動を見出すためには、直面する状況を多角的に把握・理解する (=「考える」) 必要があります。ただし、組織で活躍するためには、これだけでは不十分です。考え出した適切な行動を採るためには、その考えを他者に「伝達する」ことが必要になるためです。
これら2つの能力向上を目的に、経営戦略論やイノベーション・マネジメントを題材とした文献の輪読とグループワークを行う予定です。文献の輪読では、筆者の思考を丁寧に追跡・理解することで「考える」能力が、理解した内容を文章にまとめてその内容について議論することで「伝達する」能力が、それぞれ鍛えられます。また、グループワークでは、自分たちで選択したテーマに沿って考え、その内容を発表することで、2つの能力の向上が期待できます。
ただし、これらのゼミの進め方は、私がゼミ生に提案しているものであり、あくまで予定です。実際の進め方については、学期毎にゼミ生と相談のうえ、柔軟に決めています。
なお、ゼミ教育に対する私のスタンスについては、下記ページ (本学入試サイト) を参照してください。
http://www.toyo.ac.jp/nyushi/academics/learning/column/professor/2013060136.html
テーマ例
グループ研究や卒業論文で扱うテーマについて特に縛りはなく、ゼミ生が自由に選択できます。参考までに、これまでに実施された優れたグループ研究/卒業論文のテーマを記します。
・卒業論文のテーマ例
『同質化戦略のジレンマ:靴小売業業における企業間競争および競争戦略について』
『ネットスーパーの運営方法とパフォーマンスの関係』
「同質化戦略の阻害要因:資生堂のコンビニエンスストア展開を事例に」
・グループワークのテーマ例
『インストール・ベース利益モデルにおける交渉力の移行:複写機業界におけるMPS導入と収益性の低下』
『ソリューション提供における営業体制の重要性:株式会社ホギメディカルの事例分析』
『個別適応と標準化の両立:ホームセンターの店舗・販売戦略について』