経済学科(イブニングコース)学科長メッセージ

東洋大学経済学部 2部経済学科長 澤口 隆

Takashi Sawaguchi

 

2部経済学科(イブニングコース)とは

創設者井上円了の唱えた「余資なく優暇なき者のために教育機会を提供する」という理念に基づき、経済学部第2部経済学科(イブニングコース)は1957年に創設されました。日本の高度成長期から、幾度もの好景気と不況の波を経て、戦争や疫病といった歴史の授業で学んだような出来事が現在の世界を混沌とさせています。このような先の見えない時代だからこそ、東洋大学の教育理念の1つでもある「自分の哲学を持つ」ことがより大切になります。第2部経済学科の授業は主に夜間に開講され、開かれた大学として多様な学びを可能としています。

 

2部経済学科(イブニングコース)では、どのようなことを学ぶのか

大学で専門的な経済学を学ぶためには、学習の積み重ねが重要です。12年次においては、基礎的な科目の習得が中心となります。「ゼミナール」では少人数クラスで、グループによる討論や問題解決、プレゼンテーションやレポートの作成方法など、大学における勉学の方法を習得するとともに、3年次以降の専門ゼミを履修するための基礎力、さらには将来の社会活動のための基礎力を養います。また「経済学入門」や「演習」では、全ての専門科目の基盤となるミクロ経済学・マクロ経済学の理論の習得を目指します。34年次には、学生各自の関心に応じて、理論・実証・政策に関する各分野の専門科目を履修し、経済学の知識を深めることになりますが、それと同時に「ゼミナール」において専門的な研究を積み重ねて、それらの成果を4年次に「卒業論文」としてまとめることが期待されています。第2部経済学科のもう1つの特徴は、選択の自由度が高いことにあります。専門科目のうちのある部分は2年次から履修可能となりますし、一定の条件を満たすことで、第1部・第2部相互聴講制度を利用して、第1部の専門科目(の一部)を履修することも可能です。

2部経済学科(イブニングコース)を受験する、受験生へのメッセージ

夜間の授業だけで卒業ができる第2部経済学科では、昼間の時間の使い方は人それぞれ自由。学費も第1部や国公立の大学と比しても低く設定されており、自分自身で学費を稼ぎ、自立した社会人として夜間に学びを深めることも可能です。都心にあるキャンパスのメリットを活かし、仕事と学びを両立させ、有意義な学生生活を送れるのも第2部経済学科の特徴です。学生生活における時間の自由度の高さ、講義選択の自由度の高さに魅力を感じた受験生は、進学の選択肢として第2部経済学科を検討されてみてはいかがでしょうか。