SDGS TOYO-MeWプロジェクトインタビュー(学生メンバー編)
月経の諸問題について研究するMeWプロジェクト。東洋大学においては2022年10月に白山キャンパスにおいてTOYO-MeWプロジェクトとして始まりました。それからわずか1年半、参加する学生が自ら企画し積極的な活動を行ってきたことが実を結び、この春よりプロジェクトは東洋大学全キャンパスへ広がることとなりました。
ここではプロジェクトメンバーへのインタビューをご紹介いたします。
※当記事は「東洋(東洋大学甫水会会報) Vol.163」よりTOYO‐MeWプロジェクトの歩み(7~10ページ)を転載したものです。
TOYO-MeWプロジェクトに参加して感じた自分の変化や成長。
そして、今後実現したいこと。
TOYO-MeWプロジェクトメンバーの国際学部の皆さん
─皆さんが、MeWプロジェクトに参加して良かったことや、参加したことによる変化として感じていることなどがあれば教えてください。
遠藤:私にとっては、MeWプロジェクトのような生理についてオープンに話せる場があるということがとても新鮮でしたし、「むしろちゃんと話すべきなんだな」と思えるようになったこと自体が大きな変化でした。また、一見では生理について関心がないような人でも、実はどこかで課題を感じていたり、どうしていいか困っていたりすることも多い。そんな事実を知ることができたのも、このプロジェクトに参加したからこそだと思っています。
村松:私個人がMeWプロジェクトに参加したことで特に変化を感じているのは、視野の広がりです。プロジェクトメンバーは何らかの熱量を持って活動している人ばかりなので、知識を吸収させてもらえることはもちろん、日頃からすごく刺激をもらえています。そういったかけがえのない仲間たちに出会えたことこそが、何よりの財産ですね。
松本:僕はMeWプロジェクトに参加するまでは、女性の生理を理解しようとしない男性について、同じ男性として「どうしてなんでだろう」と思っていたんです。ただ、今だからこそ言えるのは、「理解しようとしないのはわからないから」ということ。そういう意味でも、男性メンバーがMeWプロジェクトに参加することや、男性ならでは視点から課題解決に向けたアプローチを考えていくことには、とても意義があると思っています。
松本:僕はMeWプロジェクトに参加するまでは、女性の生理を理解しようとしない男性について、同じ男性として「どうしてなんでだろう」と思っていたんです。ただ、今だからこそ言えるのは、「理解しようとしないのはわからないから」ということ。そういう意味でも、男性メンバーがMeWプロジェクトに参加することや、男性ならでは視点から課題解決に向けたアプローチを考えていくことには、とても意義があると思っています。
嘉手納:私の場合は、生理の重さを「誰にもわかってもらえないもの」と抱え込んでいた経験があったので、MeWプロジェクトに参加したことで、「理解してくれる人がこれだけたくさんいる」ということにまず感動しました。また、それまで知らなかった新しい知識や情報をどんどん吸収できる場としても、とてもやりがいや楽しさを感じています。
髙橋:私は、社会が抱えている生理の課題に対して、「もしかしたら自分たちでも何かを変えられるかも」と思えるようになったことこそが、一番の変化だと思っています。同じ問題意識を持って活動しているMeWプロジェクトの仲間たちの存在は心強いですし、このプロジェクトがより大きな波になっていけば、救われる人も多くいるんじゃないかなと思っています。
─皆さんは今後、MeWプロジェクトでどんな活動をしていきたいですか
遠藤:MeWプロジェクトではSNSを通じた活動報告などもしているのですが、SNSで発信をしていると、男女を問わず、いいねやリアクションをしてくれる方がとても多いんです。なので、今後もそういった発信には変わらず力を入れていきたいですし、MeWプロジェクトをより多くの方に知っていただけるような機会を増やしていけたらいいなと思っていますね。
村松:私は、今進めている実証実験の分析結果を言語化することで、そういったSNSの発信などにも貢献していけたらと思っています。加えて個人的には、新しいアイデアや意見を出してくれるメンバーたちを、しっかりサポートできる存在になっていきたいです。
松本:まさにMeWプロジェクトをこれまで推進してきた先輩方が、そういう存在でしたからね。「新しいアイデア」というところに関して言うなら、これは個人的なアイデアですが、MeWプロジェクトのメンバーが、生理に悩んでいる人の話を直接聞くような機会や場を設けるのもありかなと思っているんですが、どうでしょうか。
嘉手納:生理に関して、実際に「悩みがあるけれど誰にも話せない」という方は少なくないというデータもありましたから、そういった場を設ける取り組みはとても有意義だと思います。
髙橋:私も同じ意見です。加えるなら、生理に関して固定概念を持ってしまっている方々に対して、「生理って人によってすごく違うんだよ」「だからこういう風に寄り添うのがいいんだよ」といったことを伝えていける活動などもしていけたら、すごく素敵だなと思います。
関連リンク
・「東洋(東洋大学甫水会会報) Vol.163」
・TOYO-MeWプロジェクトインタビュー(中村 香子教授編)
・国際共生社会研究センター
掲載されている内容は2024年5月現在のものです。