センター長挨拶

 

新研究プロジェクト「レジリエントな社会に向けたSDGsの包摂的実現に関する研究」の開始にあたって

 

東洋大学国際共生社会研究センター

センター長 松丸 亮

 

東洋大学国際共生社会研究センター(以下、センター)は、2001年の設立以来、持続的開発や地域の社会問題の解決に実践的に寄与する研究をフィールドに根差した形で行ってきました。2019年度までは文部科学省などの外部資金を獲得して運営をしてましたが、2019年度からは東洋大学重点研究推進プログラムのスキームでSDGs関連研究を実施しています。2022年度からは、「レジリエントな社会に向けたSDGsの包摂的実現に関する研究」(2024年度迄)を開始しましたが、これは、「開発途上国における生活環境改善による人間の安全保障の実現に関する研究」(2019年度~2021年度、プロジェクトリーダー:北脇秀敏)の後継研究プロジェクトとなるものです。新たに始まった研究プロジェクトは、これまでセンターの研究の中心に据えていた「サステナブル」という視点に「レジリエント」という新たな視点を加えた研究を推進すること、さらにセンターが担う実践型研究のプラットフォーム機能を文理融合・産官学連携の促進などの形でより強化することを目的としています。また、新プロジェクトの開始に合わせ、20224月より、センター長に松丸亮、副センター長に岡本郁子が就任し新しい体制となりました。

この2年間、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、センターの研究活動を特徴づけているフィールドでの活動が全くと言ってよいほど行えない状況でした。コロナ禍で格段に進歩したリモートでのコミュニケーション技術を用い、バーチャルフィールド調査やオンラインワークショップなどを積極的に実施してきましたが、やはり現地に赴いての研究の完全な代替手段となることはありませんでした。2022年度は新型コロナウイルスの感染状況も落ち着きつつあり、フィールドでの活動の再開も見えてきましたので、事前の打合せや基礎情報の収集などをオンラインで行い、主要な調査等を現地で行うなど、この2年間で得たスキルを最大限に活かしながら、効果的・効率的な研究活動を行い、今後3年間で目標とする研究成果の達成を目指していきます。

新たな研究プロジェクトでは、より分野横断的な研究を実施するために、今後、東洋大学の多くの学部からの研究員を受け入れていく予定です。さらに、研究活動以外にもいくつかの新たな試みをしていきます。特に、情報発信と研究成果のアウトリーチ活動では、誰もがオンラインでも参加できるオープンセミナー、CeSDeS Open Seminar on SDGsの定期的開催(年34回を予定)や、紙媒体で発行していたニュースレターのメール配信をしていきます。また、これまで通り、今回の研究プロジェクトでも若手人材の育成にも力を入れていく予定です。

 

東洋大学重点研究推進プログラムHP