インタビューシリーズ Episode 1014

マレーシア工科大学博士後期課程学生
モハメド・カイラッラ・ビン・ノール・アズミさん

マレーシア工科大学のモハメド・カイラッラ・ビン・ノール・アズミさんが東洋大学バイオ・ナノエレクトロニクス研究センターを訪れ、3ヶ月の間共同研究を実施しました

 

左から
花尻達郎副センター長
ヌー・スハイル・ビンチ・アブド・アジズさん
モハメド・カイラッラ・ビン・ノール・アズミさん
中島義賢研究員

自己紹介をお願いします

こんにちは。私の名前はモハメド・カイラッラ・ビン・ノール・アズミです。家族や友人からはカイルと呼ばれています。マレーシア工科大学(UTM)のマレーシア日本国際工科院(MJIIT)に在席する博士前期課程の2年生です。私の博士前期課程は2年の予定で、マレーシアの教育省より資金提供されています。指導教員はAbdul Manaf bin Hashim教授で、先端機器・材料工学研究室に所属しています。私が学士(化学)を取得したのも、同じマレーシア工科大学です。大学在学中に、最先端ナノ材料の研究に携わり、それ以来、化学物理学への興味を深めていきました。

UTMは、メインキャンパスがジョホールバルに、インターナショナルキャンパスがクアラルンプールにある研究大学です。当初UTMは、土木工学、機械工学、電子工学、土地測量、建築建設、建築積算のディプロマが取得できる工業専門学校でした。その後自動車工学のコースなどが増え、1958年度には320名が入学しました。1972年には高等専門学校に、1976年に大学へと指定され、学部も上記のほか環境、バイオサイエンス・医療工学、コンピューター、化学工学、地理、不動産、教育、経営、科学、イスラム学、言語学などが設置されました。

最近の研究テーマは何ですか?

私の最近の研究対象は、対象の電子デバイスを外部から電源供給をせずに、半永久的に自律駆動させるための、組み込み型太陽電池の作成についてです。ご存知のように、市場に出ている大部分の太陽電池がシリコン太陽電池です。しかし、量子効率・寿命の向上や製造コスト低減などの改善しなければならない多くの問題を残しています。現在の製造技術へ融合しやすい、私たちが提案しているシリコンナノ構造を応用し、より優れた太陽電池の実現を目指しています。

なぜ研究者になろうと思ったのですか?

14歳の頃、違う色の液体や、同じ色でも成分が違う液体を混ぜると、燃焼・爆発などが起きたり、色やにおいなどに変化が生じたりすることに驚いたことを覚えています。これがきっかけとなり、いろいろな現象の原因を知りたいと思うようになりました。これからも研究を続けて、人々の人生を変えるような発見をして人類に貢献したいと考えています。もっと自動化が進んで、機械が人間と同じようなことをできるような時代にしていきたいです。

マレーシアでの生活について教えてください

私のマレーシアでの生活は、イスラム的な精神、身体、感情がよいバランスで保たれていると思います。MJIITでは、技術員ではなくすべて自分たちでラボを管理しています。プロジェクトの違う研究者ともいろいろなアイデアについて話し合うこともあります。指導教員とともに、研究の進捗状況に関するプレゼンテーションも行っています。実験の都合で帰宅時間がとても遅くなることもあります。

BNERCでの研究はいかがでしたか?

 

BNERCには、マレーシアの研究室にはないような多くの機器が備わっていて大変驚きました。イオン注入装置など、そもそもマレーシアにはない機器もBNERCにはありました。また、BNERCのスタッフや技術員の皆さんはとても親切で、実験や装置の使用など困ったときはいつでも助けてくれました。センターはとても広いので、研究員同士が意見交換しやすい環境となっていました。研究員も英国、イタリア、インドなどいろいろな国から集まっていて、様々な文化を学ぶこともできました。滞在中は、千駄木にある東洋大学国際会館に宿泊していたので、千駄木から川越キャンパスまで、千代田線、山手線、東武東上線と2時間半近くかけて通学していました。疲れることもありましたが、普通の日本人のような気分を味わうことができて楽しかったです。

東洋大学への入学や留学を考えている学生へのメッセージをお願いします

東洋大学には驚くような最先端機器がそろっており親切なスタッフがいるので、海外の研究者が研究をするのにとてもよい場所だと思います。また、いろいろな機器の操作方法を学んでキャリアを磨くこともできます。文化や宗教の違いもまったく気にしないフレンドリーなスタッフが働いていて、ほとんどのメンバーが英語を話すことができるので言葉で困ることもありませんでした。言葉の心配をしないで日本の文化を経験できるのですから、私自身またぜひ東洋大学に来たいと思っています。

研究者としての夢は何ですか?

私の夢は、持続可能な社会の実現のため、太陽光で駆動できる多くの電子デバイスを作り、一人でも多くの人の生活を豊かにし、一方で、私たちの緑ある美しい地球を守りたいと思っています。

 

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