【国際交流】2022年度タイ・チュラロンコン大学海外研修レポート(理工学部)

東洋大学理工学部では、主に建築学科と都市環境デザイン学科の学生を対象とし、バンコク中心部にあるチュラロンコン大学での海外研修を実施しています。この研修は、工業英語レッスンと様々な現地実習を盛り込んだ理工学部独自の研修プログラムです。

今年度は募集範囲を全学部に広げ、研修プログラムに興味のある学生は参加可能としました。

田澤周平准教授(建築学科)、神山藍准教授(都市環境デザイン学科)、冨安亮輔准教授(人間環境デザイン学科)、齋藤博准教授(人間環境デザイン学科)が全行程にわたり同行し、チュラロンコン大学内にある東洋大学バンコクオフィスや、チュラロンコン大学の在校生によるサポートで、安心・安全で充実した学習環境が確保されています。

現地レポート

研修スタート (1日目:2月19日)

今年度は、建築学科、都市環境デザイン学科、応用化学科、人間環境デザイン学科、国際地域学科に所属する20名の学生が参加し、様々なプログラムを組み込んだ2週間のフィールドトリップが始まりました。

オープニングとキャンパスツアー (2日目:2月20日)

2日目はオープニング・セッションの後、タイ文化の基礎知識とチュラロンコン大学キャンパスツアーを実施。チュラロンコン大学の広さと施設の充実ぶりに圧倒されたように見受けられました。チュラロンコン大学の教員とTAの方々と1日を過ごし、頭の中は英語で一杯になったようです。初めは緊張していた参加学生も、現地スタッフやTAの方々とすぐにうちとけて、和やかな雰囲気の中で初日を終えることができました。
  研修の様子

開発の実情体験 (3日目:2月21日)

3日目は国際協力機構(JICA)タイ事務所を訪れ、JICAがタイで行っている取り組みについての講義を受けました。
その後、バンコク市街で様々な交通機関を利用しながら、開発時期による街の作り方の違いや交通機関の変遷を体験しました。

研修の様子  研修の様子

歴史地区見学 (4日目:2月22日)

4日目はバンコクの歴史地区調査のため、王宮を訪れ、バンコクの歴史文化に触れました。また、フラワー市場を訪問し、蓮の花の折り方について学びました。

研修の様子  研修の様子

公共空間見学 (5日目:2月23日)

5日目は、都市内の新しい工夫が施されている様々な公共空間を体験しました。郊外に位置するPTT Metro Forestを訪れ、バンコクにおける環境配慮のための都市空間を学びました。その後、バンコク市内にもどり、橋梁に新しく設置された歩道状緑地および都市公園を訪れ都市における環境保全について学びました。

研修の様子  研修の様子
 

コミュニティデベロップメント現場見学 (6日目:2月24日)

6日目はバンコク最大のスラム街があったKhlong Toei地区を訪問し、急激な都市化の中で生まれたスラムの現状と住民の手による住環境改善プロセスを学びました。現地での支援活動に取り組む講師の説明に、学生たちは真剣に耳を傾けていました。

研修の様子  研修の様子

現地文化体験 (7日目:2月25日)

7日目は、バンコクより北に車で約1時間のところにあるアユタヤを訪問。午前中はアユタヤの名産品であるナイフ工場に行き、伝統的なナイフの製造を学びました。Gong Khong Marketでは食材や調理法、民芸品の説明を受け、昼食はタイ料理を楽しみました。午後は世界遺産になっている仏教遺跡を訪れ、アジア諸国の仏教建築の違いについて学びました。

東洋大学理工学部、総合情報学部ではグローバルコミュニケーションスペースの運用や留学生の生活支援を通じ、留学生の積極的な受け入れを行なっております。
また、在学する日本人学生の海外留学支援や語学試験対策などを通じ、積極的なグローバル人財の育成に継続的に取り組んでまいります。

 研修の様子 研修の様子 

市場見学 (8日目:2月26日)

バンコク市内には多彩な市場があります。この日は、週末に開催されるバンコク最大の公設市場チャトチャックマーケットを見学しました。会場の広さと扱っている物品の多さに圧倒されます。

建設現場見学 (9日目:2月27日)

日本の建設会社はアジアでも活発な活動をしています。9日目は、日本を代表する総合建設業者のご協力により、この会社が手がける大規模な建設現場を見学しました。施工計画や外国人労働者について、活発な質疑応答が行なわれました。(見学先の守秘義務に関わるために建設業者名と工事現場名は伏せます)

建設技術研修施設見学 (10日目:2月28日)

10日目は、前日とは異なる日本を代表する総合建設業者によるご協力により現地社員・協力会社のための技術研修施設を見学し、日本企業が海外で仕事をする際の品質管理に関して学びました。
(見学先の守秘義務に関わるために建設業者名と工事現場名は伏せます)

郊外市場見学 (11日目:3月1日)

11日目はバンコク郊外に足を伸ばし、メークロンでの鉄道市場の見学、アンパワでのフォローティングマーケットを見学しました。多彩な市場のあり方に興味をそそられます。

研修の様子

成果発表とクロージング (12〜13日目:3月2日〜3日)

入念な準備を行なった上で、研修の集大成として参加者全員が英語でプレゼンテーションを行いました。それぞれの視点から、今回の研修で学んだことをテーマに堂々としたプレゼンテーションを行いました。その後、クロージングセッションを行い、研修の締めくくりとしました。充実した研修を行い、全員が健康にも問題なく帰国の途につきました。

研修の様子

研修期間 2023219日〜35
対象 理工学部生/学部1年生〜4年生を中心とした全学部

関連リンク

理工学部
田澤周平准教授(理工学部建築学科) 研究室ページ
神山藍准教授(理工学部都市環境デザイン学科) 研究室ページ
冨安亮輔准教授(福祉社会デザイン学部人間環境デザイン学科)研究者情報データベース
齋藤博准教授(福祉社会デザイン学部人間環境デザイン学科)研究者情報データベース

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