国際地域学科藪長ゼミ学生が板橋区の都市づくりビジョンに政策提言しました

本学では東京都板橋区と地域連携に関する協定を結び、互いに有する人的資源と物的資源を有効に活用し、連携協力することにより地域社会及び教育・研究の発展に寄与する取り組みを行っています。
このほど、板橋区から「板橋区都市づくりビジョン」の改定作業を進めるなかで、さまざまな方の意見を聞きながら今後の都市づくりの方針に反映させたいとの提案を受け、これまでに数多くの地域づくりへの提言を行っている国際学部国際地域学科から藪長千乃教授のゼミの3・4年生19名が協力しており、2025年6月19日に、板橋区との意見交換とともに政策提言を行いました。

去る5月22日、区の担当者から、区の概要と都市づくりビジョンの説明を受けた後、6月5日に学生は、板橋区内のフィールドワーク(3つのグループ/エリアに分けての実地調査・確認のためのまちあるき)を実施。各調査スポットにおける考察点を区の担当者に説明するとともに、提言としてまとめて発表しました。

学生は、安全面(防犯・防災など)、子ども・高齢者の目線に立った考察、環境面など、さまざま視点から各スポットをくまなく調査した結果を報告し、区の担当者からコメントをいただきました。
政策提言は、「地域づくり」における「現場主義」を掲げるカリキュラムポリシーに基づく学科での学びを活かしながら、学生同士での議論を重ねた結果をまとめたもので、区の担当者は『今回の提言はとても参考になりました。意見は今後の計画の中に入れて実現できるようにしたいです。』と総括しました。

学生を指導した藪長教授のコメント

自分たちの提言が区のビジョンに反映され、まちを変えるかもしれない、という緊張感を持ちながら、学生たちは情報収集やフィールドワークを進めていきました。まちあるきでは、実際に担当エリアを歩きながら、気持ちのよい緑道を発見したり、不便な場所に気づいたりしていました。現地でお会いした地域の方からは、見ただけではわからない課題についても聞くことができたようです。調査結果をまとめてのぞんだ意見交換では、真剣なまなざしで発言していました。現場で様々な発見や気づきを得ることの面白さや楽しさが、学生たちの意欲をより高めたのではないでしょうか。このような経験を積み重ねて、社会の中で自分たちに何ができるのかについて考え、課題を解決したり貢献したりするために必要な知識とスキルを身に付けていって欲しいと思います。

SDGsの目標

  • 11.住み続けられるまちづくりを

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