本学では東京都板橋区と地域連携に関する協定を結び、互いに有する人的資源と物的資源を有効に活用し、連携協力することにより地域社会及び教育・研究の発展に寄与する取り組みを行っています。
このたび、板橋区から「板橋区都市づくりビジョン」の改定作業を進めるなかで、さまざまな方の意見を聞きながら今後の都市づくりの方針に反映させたいとの提案を受け、これまでに数多くの地域づくりへの提言を行っている国際学部国際地域学科から藪長千乃教授のゼミの3・4年生19名が協力することになりました。
具体的には、
1.板橋区担当者による板橋区の概要と「板橋区都市づくりビジョン」の説明
2.「板橋区都市づくりビジョン」の読み解き・理解とフィールドワーク計画作成
3.板橋区内のフィールドワーク(実地調査・確認のためのまちあるき)
4.実地調査のまとめ
の4つのステップを経て、2025年6月19日の板橋区との意見交換で提言を行う予定です。
5月22日に最初のステップとして、学生が区の担当者から、区の概要と都市づくりビジョンの説明を受けました。
そして、担当者は『区のさらなる魅力を創っていくために、学生ならではの視点で自由に意見をお話ししていただき、今度の街づくりの指標にしていきたいです。』と話しました。
【藪長教授のコメント】
ゼミでは、普段は福祉社会や子どもの権利の擁護、被災地・被災した子どもたちの支援に関連した学びや活動などを行っています。意見交換の場では、学生がこのような都市計画の議論ではマイナーな視点を生かし、若者の目線から、住みやすい・住みたくなるまちを考えて意見を出すことを期待しています。区の概要や都市づくりビジョンの説明を、学生たちはとても興味深く受け止めていました。学科のテーマである現場主義の「地域づくり」の実践となる貴重な機会ですので、力を発揮して、少しでも貢献できれば幸いです。