理工学部 建築学科の洪政延さん(高岩研究室)が2023年度日本建築学会大会学術講演会(近畿)構造部門(木質構造)において、若手優秀発表賞を受賞しました。
2023年度日本建築学会大会学術講演会(近畿)が2023年9月12日から4日間開催されました。発表は5分間のプレゼンテーション、3分間の質疑応答が行われ、日本建築学会大会学術講演会構造部門(木質構造)若手優秀発表賞選考委員会による賞の選考が実施されました。この賞は、日本建築学会大会の構造部門(木質構造)の講演セッションで発表を行い、かつ、発表年度の 4 月1日現在の年齢が 30 歳未満の者の中から、特に優れた発表を行った者を選考するというものです。
発表内容:
伝統木造建築物に用いられた古材に関する研究は,古材の圧縮試験や曲げ試験をおこない古材の材料特性を把握する研究がおこなわれているが,摩擦係数に関しては調べられていない.一方,他分野では,気象劣化によって摩擦係数が材料に与える影響について確認したものはあるが,古材の摩擦試験をおこない,経年変化による摩擦係数への影響を把握した研究は見当たらない.また,古材の内部と表面では表面の方が劣化は大きいことが明らかになっている.そこで、太陽光や雨水などによる気象劣化によって木材表面の色調が変化している古材を対象に,同一部材から切り出した内部および表面の静摩擦係数を傾斜法によって評価した。その結果、内部から切り出した試験体の静摩擦係数は平均で0.45となり,表面を一面残して切り出した試験体の静摩擦係数は平均で0.59となり,太陽光や雨水などによる気象劣化によって木材表面の色調の変化が目視で確認できる表面の方が静摩擦係数が高くなる結果となった.
発表概要:
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