About Toyo University 〔大学院理工学研究科〕教員養成に対する理念及び認定課程設置の趣旨等

機能システム専攻

  • 中学校教諭専修免許状(理科)
  • 高等学校教諭専修免許状(理科)

本専攻の教員養成の理念は、限られた専門分野のみに囚われることなく、生徒に対峙し学問を伝授する際に生じがちな相互の無理解、洞察力の欠如、難解な物事への挑戦に伴う不安や恐怖等を解消し、教育者としてあるべき相互理解や強い信頼の絆を築くためのコミュニケーション力を養成することにあります。本専攻では、研究科で共通開講する物理や生物などの理工学共通分野の科目と、専門科目で双璧となる機械科学分野および機械融合分野のなかでも、理科、とりわけ、物理教育に関連の深い科目を厳選して配置し、中等教育機関において理科教育の根幹をなす、①「基礎内容」のもつ奥深さやエッセンスを、教育の場において確実に伝えられる、②異なる分野間の相互関係を有機的に関連付けられる、③異分野間に生まれる新たなコンセプト創成の醍醐味を知らしめることができる教員を養成します。

生体医工学専攻

  • 中学校教諭専修免許状(理科)
  • 高等学校教諭専修免許状(理科)

地球温暖化をはじめとする環境問題、新たな疾病の増加、高齢者・障害者を含む共存社会の在り方等、21世紀社会が直面する種々の難題の解決方策を探求し、人間性に富む医療環境、社会環境の実現に貢献し得る次世代の育成は急務です。次世代を支える人材を育成するためには、異なる学問分野を基盤とする広い視野と深い専門性を併せ持つ教員の養成が求められています。中等教育において、自ら学び、考える力を育むためには、教員自身が幅広い視野をもって様々な問題を発見し、解決できる力を身につけ、導いていける指導力が必要です。本専攻では、専門科目と様々な分野に繋がる理工学科目をバランスよく配置し、科学技術立国を目指す将来の人材を育成できる確かな実力を持ち、個性豊かで特徴ある理科教育を実践できる、熱意あふれる教員の養成を目指します。具体的には、創立者井上円了の教えである、①流行や思い込み、既成概念に囚われることのない、柔軟な「ものの見方・考え方」を身に付け、②自然界にあるシステムや現象の数学的理解、生物・生体の精緻な構造の観察やその機能の物理学的・化学的解析をもとに、③最新テクノロジーとの融合的教育を行える教員を養成します。

電気電子情報専攻

  • 中学校教諭専修免許状(理科)
  • 高等学校教諭専修免許状(理科)

本専攻の教職課程では、4つの分野(基礎分野、エネルギー・制御分野、エレクトロニクス分野、情報通信分野)にわたる科目および電気化学に関連した科目を履修することにより、電気現象を中心に理科に関わる専門知識を身に付けることができます。これにより、理科の課題に積極的に取り組んで解決できる能力、教育現場において授業等に創意工夫ができる能力、すなわち、①電気分野の教育を通じて、技術の現代文明と文化における意義を教え、②技術が自然界・地球環境に及ぼしている影響を理解して、環境保全を自ら積極的に行えるとともに、家庭や地域社会で先導的役割を果たせる個人を育成し、③理科・自然科学の面白さや興味を伝えることができる教員を養成します。

応用化学専攻

  • 中学校教諭専修免許状(理科)
  • 高等学校教諭専修免許状(理科)

本専攻では、基礎化学系、環境化学系、バイオ・健康化学系、物質化学系の4つの分野をバランス良く履修し、物質の性質や化学変化を守備範囲とする応用化学を幅広く学修します。これらを通じて、①化学を深く学び、環境問題の本質を理解した環境リテラシーを備え、②理科の楽しさ・真理の探究の面白さを伝えられる教員を養成します。

都市環境デザイン専攻

  • 高等学校教諭専修免許状(工業)

本専攻では、サステイナブル工学系、環境システム系、都市環境マネジメント系に分けた建設関連分野の専門科目がバランスよく配置されています。都市・社会基盤施設の構築方法、環境技術、マネジメント技術ならびに環境政策、社会経営学などの社会科学をあわせて学び、良好な社会環境の実現に向けた新工法や新技術を駆使でき、高い志と倫理観を兼ね備えた上で、プロジェクト特別演習や特別研究での専門領域の研究から理論や実験を通じて工業教育を体系立てて体得することができます。これにより、①専門性を身につけ時代の変化や技術の急速な進歩に対応でき、②情熱を持ったものづくり技術者を育成するための先進的な手法の研究・開発に積極的に取組み、③幅広い教養に基づいた実践的な指導力を持ち、④ものづくりに対する夢や楽しさを語れる教員を養成します。

建築学専攻

  • 高等学校教諭専修免許状(工業)

本専攻では、建築学の専門領域を計画・デザイン系、テクニカルデザイン系、建築・都市マネジメント系の3分野に体系化し、バランスよく学修します。これにより先入観にとらわれずに論理的・体系的に思考でき、①科学技術立国への多種多様な社会的要請に応えることができる次世代の人材を育成する指導力、②個性豊かな特長ある工業教育の実践力、③誠意と熱意を兼ね備えた教員を養成します。