私はゼミで、臨床心理学について学んでいます。臨床心理学とは、心理的困難を抱えながら生きる個人を支援するために、心理学の知見に基づいて、心のケアを研究する学問です。その対象は、うつ病やアディクション、虐待など多岐にわたります。科学的知見に基づいた心理支援法を学ぶことは、どこかで必ず誰かの役に立つと考えながら日々勉強しています。
授業での学びを深めるため、学外で実施されている検定や研修に挑戦しました。心理学検定では全科目に合格し、特1級を取得。また、厚生労働省主催の研修に参加し、「心のサポーター」として認定されました。さらに、聴覚障害のある学生のためのノートテイクボランティアにも取り組んでいます。このことは手話を勉強するきっかけにもなりました。
心理学の授業で、人間には内集団バイアス(自分が属していない外集団よりも、自分が属している内集団をひいきする傾向)があると学びました。それ以降、先入観や偏見で外集団を捉えないように、共生社会学や多文化共生論などの授業を積極的に履修しました。また、ノートテイクボランティアを通じて、バリアフリーやユニバーサルデザインの不十分さを実感しました。
こうした学びを通じて、私は日常生活でも些細な偏見や差別を見逃さず、意識的に声を上げていくことが重要だと強く感じました。社会には、戦争や格差、婚姻の平等など、他にも解決すべき課題がたくさんあります。今後も、先入観や偏見にとらわれず、違和感や疑問を大切にしながら、自分ができることを考えて行動していきたいです。
掲載されている内容は2025年8月現在のものです。
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