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lumni of Toyo University SDGs News

01 明るい未来づくりに貢献し、
SDGs目標達成のために先進的な活動を―
学校法人東洋大学SDGs行動憲章

2021年6月6日、本学創立者・井上円了の103回忌の命日である学祖祭において、安齋隆理事長及び矢口悦子学長が「学校法人東洋大学SDGs行動憲章」の制定を発表しました。

学校法人東洋大学 SDGs行動憲章
本学の学生・教職員、関係者一同は、学校法人東洋大学SDGs行動憲章に基づき以下の5つの行動をします。

02 「TOYO SDGs Weeks」に
多彩な企画を実施
SDGsを推進する49名の
「SDGsアンバサダー」が誕生

本学は「学校法人東洋大学SDGs行動憲章」を制定し、SDGsの達成に向けて包括的に取り組んでいます。その一環として、2021年10月1日~11月30日の2ヶ月間を「TOYO SDGs Weeks」とし、本学の学生・教職員、地域の方々等を対象としたSDGsに関連するさまざまなプログラムを実施しました。シンポジウムやコンテスト、ワークショップなどの多様な機会の提供により、SDGsをより身近に自分のこととして捉えられるよう理解の促進を図りました。

また、学内のSDGs活動のいっそうの活性化、充実及び発展を図るために、学生個人または学生団体に対して「東洋大学SDGsアンバサダー」の称号を付与する制度を設け、学生49名が制度初のアンバサダーに認定されました。今後は本学におけるSDGs活動の普及推進を目的とした企画実施や情報発信など主体的に活動していきます。

TOYO SDGs Weeks実施プログラム

ノルウェー大使特別講演会
ノルウェー大使特別講演会
法学部ではノルウェー王国大使 インガ・M・W・ニーハマル閣下をお招きし、学生のグローバルな視野を育てる機会として外交政策について特別講演会を行いました。
デザインコンテスト
Toyo University Eco Projects(TUEP)
デザインコンテスト
学生団体「Toyo University Eco Projects」が脱プラスチックを目的として、大学生協で販売されている商品の外装(パッケージ)および紙のマスクケースのデザインコンテストを実施しました。
食料品支援プロジェクト
食料品支援プロジェクト
「Hands to Hands」
コロナ禍で不安を抱える学生に対し、学業を継続する環境や意欲を支えることを目的として、2020年度から実施。卒業生を中心に食料を寄贈いただき、多くの学生が利用しています。

03 資生堂開放特許を用いた
化粧品を学生チームが開発

北脇秀敏と相澤真帆
北脇秀敏
国際学部国際地域学科 教授
相澤真帆
国際学部国際地域学科 2022年卒業
BOISEN

地域活性化にも繋がる化粧品開発に取り組む

発足しました。このプロジェクトは、大学のSDGs推進委員会により「TOYO SDGs Students Project ~SUGOMORI BOISEN Project~」と命名されました。同プロジェクトは、2022年3月に試作品としてハンドセラム「BOISEN」を開発しました。

国際学部の北脇教授は、「資生堂の特許である『乳化化粧品の低エネルギー製造技術』のライセンスを受けて試作品製造が実現しました。最初に国際共生社会研究センター経由でお話をいただいたとき、板倉キャンパスの近隣である群馬県館林市の名産品・ボイセンベリーを使えば、地域活性化にも繋がると思いました」と語ります。

開発・生産を共に進めたのは、館林市に本工場を構える、化粧品OEM企業の株式会社シーエスラボ。「すでにボイセンベリーの成分を含んだ化粧水を販売されていたこともあり、協力していただきました。また、ボイセンベリーの研究実績がある、生命科学部の三浦准教授の協力も必要だと思い、2つの研究室に所属する学生が取り組むプロジェクトがスタートしました。私の研究室では、以前から『化粧品の研究がしたい』と言っていた学生がいたので、すぐに声をかけました」と、北脇教授。

相澤真帆さん

企画・開発の経験を活かして夢の実現に向かう

その学生が、相澤真帆さんです。「高校時代から美容や化粧品に興味があったので、チャンスだと思いました。学生の立場で企画に携われる貴重な機会ですし、夢のようでしたね」と、当時を振り返りました。

しかし、化粧品の企画・開発という初めての経験、しかもコロナ禍となり、試作品の完成までにはさまざまな苦労があったようです。「学生7人で活動していましたが、コロナ禍のため対面で話し合うことができず、連携を取りにくかったですね。全員が初めての経験で、商品コンセプトを決めることも時間がかかりました。既製品と差別化を図るためにはどうすればいいのか、試行錯誤の日々でした。シーエスラボの担当者の方や北脇教授にはたくさんのアドバイスをいただきました」

完成した試作品は、卒業式の日に無料配布されました。「使った友だちから、『市販のハンドクリームは手が荒れたことがあったけど、BOISENは全然荒れなかったよ』など、良い反応をたくさんもらいました」と、笑顔の相澤さん。

商品のパッケージにもこだわり、再生PETを使用したラベルを採用するなど、環境に配慮した素材を使うことで、SDGsにも貢献しています。

「BOISEN」という商品名も学生主体で考案し、学生が選んだ香りも人気です。相澤さんは、「初めて生産者の側に立って、普段何気なく使っている化粧品には、生産者の想いや苦労が詰まっていることを実感しました。この経験を活かして、〝美を通して人々を幸せにする〟という夢に向かっていきたい。多くの人に喜んでいただける化粧品を作りたいですね」と、夢を膨らませています。

北脇教授は、「現在は試作品ですが、販売できる仕組みを作って、第2弾の企画も考えたいですね。興味のある卒業生の方にもぜひ参加してほしいです」と、展望を語りました。今後もプロジェクトは続きます。

ライセンス提供元の資生堂

ライセンス提供元の資生堂で取り組みを報告し、試作品を贈呈しました。左から資生堂技術知財部・木村部長、開発チームの三浦研究室中村さんと北脇教授。

ハンドセラム「BOISEN」

試作開発したハンドセラム「BOISEN」。商品名は、Beauty、Original、Immediately、SDGs、Environment、Naturalという環境と美容に関するキーワードで構成。

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