東洋思想文化学科

FACULTY OF LETTERS 文学部 東洋思想
文化学科
白山キャンパス

about

東洋で培われてきた思想や文化に触れ、
広く、深く、「世界」を理解する

東洋思想文化学科では、アジア諸国・地域の思想・文化を網羅的に学び、2年次からは「インド思想」「仏教思想」「中国語・中国哲学文学」「東洋芸術文化」のいずれかのコースを専攻します。異文化を理解する上で欠かせない語学教育にも力を入れており、英語に加え中国語、サンスクリット語、パーリ語、チベット語、ヒンディー語など、各自の研究対象に合わせた多彩な言語が習得可能です。体験系科目も豊富に設置しており、東洋文化圏に対して広い視野を育みます。

東洋思想文化学科の3つの特徴

01 グローバルな視野を育む「東洋思想文化」

グローバルな視野を育む「東洋思想文化」

東洋大学の創設者である井上円了も構想した「東洋思想文化」の教育を通じて、グローバルな視野を持つ人材を社会に送り出すことを目指しています。

02 古典語に加えて、現代の諸言語も習得

古典語に加えて、現代の諸言語も習得

古典と現代社会の諸問題を深く知るために、古典語(漢文・サンスクリット語等)だけでなく、現代の諸言語(英語・中国語・ヒンディー語等)も学びます。

03 現地の文化を肌で感じる体験機会を重視

現地の文化を肌で感じる体験機会を重視

書籍や映像からの情報は重要ですが、それだけでは経験できない現地での学びを重視しています。留学や海外文化研修への参加はそのための絶好の機会です。

# こんなことも東洋思想文化学科の学び

4つの専門コース(インド思想、中国語・中国哲学文学、仏教思想、東洋芸術文化)に所属するのは2年次からになります。それまでの1年間は、やりたいことを探して「迷う」ための時間です。さまざまな分野の入門講義や外国語の学習を通じて、深く学びたい学問領域を模索しましょう。2年次からの演習や講読・特講などの授業で深めた学びは、卒業論文として実を結ぶはずです。実技講義科目は、自らの身体を使って「座禅」「ヨーガ」「インド舞踊」「写経」を専門の講師陣から学ぶ貴重な機会です。広く、そして深く学びましょう。

こんなことも東洋思想文化学科の学び

教員一覧

こんな資格がめざせます

  • 中学校教諭一種(社会)
  • 高等学校教諭一種(地理歴史・公民)
  • 図書館司書
  • 司書教諭
  • 学芸員
  • 社会教育主事(任用資格)・社会教育士
  • 社会福祉主事(任用資格)

※「仏教思想コース」で「中学校教諭一種免許状(社会)」「高等学校教諭一種免許状(地理歴史)」「高等学校教諭一種免許状(公民)」が取得可能です。
ただし、希望者がコースの定員を超過するため第1志望のコースに進めないケースもあります。

※上記資格の一部は、卒業・単位修得以外に条件があるものを含みます。詳細は 取得可能資格一覧(PDF: 1ページ)をご確認ください。

教育の目的・3つのポリシー

教育研究上の目的

1.人材の養成に関する目的

本学の創立者井上円了は、東洋の哲学・思想の中に普遍的意義を見出し、これを教育によって広く当時の社会に普及しようとした。同時に、彼は単なる知識としてではなく、人々が生きるための知恵として活用しうる哲学=実践哲 学を構想した。東洋思想文化学科では、このような創立者の精神を受け継ぎ、中国やインドを中心とする東洋の思想・文化を広く教授することで、人間や社会の本質を見据えるとともに、東洋に特有の価値観や思考方法に基づき、現代社会が直面する諸問題に対し的確に対応できる人材の養成を目指す。また異文化や異なる価値観への深い理 解を持ち、世界の人々と協調して未来を切り開こうとする姿勢に富む有為な人材の育成を目的とする。

2.学生に修得させるべき能力等の教育目標

  1. 「講義科目」「語学科目」等により東洋の思想と文化、ならびにそれを理解するのに役立つ語学、文学、哲学、宗教学等に関する豊富な知識を修得させる。
  2. 「演習科目」「実技講義科目」「海外文化研修」等により、東洋に特有の価値観や思考方法を身につけさせる。
  3. 多様な科目を通じて東洋思想・文化を総合的に学習することにより、自らが直面するさまざまな問題に対し独自の視点から分析と考察を行う能力を身につける。さらに自身の見解を論理的に表現し、それに基づいて実践することのできる能力を養成する。
ディプロマ・ポリシー

本学科では、卒業に必要な単位を履修し、以下に掲げる能力を修得したと判断される者に対して学位を授与し卒業を認める。

  1. 幅広い教養を有している。
  2. 東洋のある特定の思想や宗教などについて、またその背景となる文化について、充分な知識を有している。
  3. 自身が専門とする分野において、一次資料を正確に読解することが可能な語学力を有している。
  4. 可能な限り正確な情報を独自に収集し、それに基づいて独自に分析と考察を行い、その結果を論理的かつ創造的に発信できる。
カリキュラム・ポリシー

東洋思想文化学科では、以下の方針のもとに教育課程を編成し、実施する。

  1. 1年次に配当、または、1年次から履修できる科目は、スタディースキル(読み、書き、発信する能力)を身につけるための科目(「レポート・論文制作の技法」)のほか、2年次以降のコース選択に資する導入的な各コースの専門科目(「インド思想史AB」「中国学概論AB」「仏教思想概論AB」「インド・仏教の美術」など)、ならびに基礎的な語学科目である。
  2. 2年次以降、分野別により専門的に学べるように、学生は以下の4つのコースのいずれか一つに属して、それぞれに定められた課程表に基づいて科目群を履修する。
    (a)インド思想コース:(仏教ではない)インド(または南アジア)の思想、歴史、文化を包括する多彩な科目群を設置する。特に必要となる語学科目は「サンスクリット語Ⅰ・ⅡAB」「ヒンディー語AB」である。
    (b)中国語・中国哲学文学コース:中国の哲学・文学・語学を三位一体のものとして学び、文献や資料に基づきながら、学生が中国文化についての総合的な見識を得られるよう、とりわけ中国語に関しては、検定試験の中級レベルに合格する語学力を身につけられるよう科目群を設置する。
    (c)仏教思想コース:諸地域に伝播したそれぞれの仏教とその文化を学べるように科目群を設置する。インドにおける仏教の成立から、アジア各地の仏教、そして現代日本の仏教にいたるまでを包括する科目群である。特に必要となる語学科目は、「仏教漢文AB」「サンスクリット語Ⅰ・ⅡAB」「パーリ語AB」「チベット語」となる。
    (d)東洋芸術文化コース:学生がインドや中国を中心にしたアジアに広がる美術・芸術と多様な文化を学べるよう科目群を設置する。他の3コースと共通の科目がインド、中国の歴史や思想・文学を学ぶ基礎的教養となり、それを基礎として東洋の芸術・文化を理解するための科目群である。
  3. コース別に科目群を設置しているが、学生が他コースの科目もある程度履修できるようにして、学生のニーズに対応する柔軟性を確保する。
  4. 2年次と3年次の「東洋思想文化演習Ⅰ・ⅡAB」、4年次の「卒論指導AB」を通して学生の主体性、独自性を育て、学生生活の総決算としての「卒業論文」によって学科の教育目標の達成度を測る。
アドミッション・ポリシー

東洋思想文化学科が求める学生は以下の素質をそなえていることが期待される。

  1. 東洋の思想や文化に対して強い関心を持ち、異文化への関心や異なる価値観を理解しようとする意欲をそなえている。
  2. 外国語を習得しようとする意欲を持つ。
  3. 物事を判断・主張するにあたって、確かな根拠に基づくことの重要性と、論理的に説明することの必要性を理解している。