法学研究科 私法学専攻
私法学専攻
複雑化する社会に即した、豊かな法律知識を習得する
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専攻長メッセージ
現実的課題に対処する能力を磨く
本専攻では、高度な専門知識と学術的研究能力を有する研究者および専門職業人を数多く輩出してきた伝統があり、研究・教育の質において社会的にも定評があるものと自負しております。
多彩な研究実績をもつ教授陣のもと、少人数の演習形式で行う授業において、専門的知識のみならず、教員と院生および院生同士での討論を通じ、他者との協調をはかりながら具体的問題を解決することができるコミュニケーション能力を習得することができます。さらに外国人留学生も積極的に受け入れており、国際的な視野からも考えることのできる能力が養われることも期待しています。
また、各院生の研究テーマに関する研究指導に関しては、主・副2名の指導教員による論文作成への支援体制を採用しており、論文の書き方について指導するための「論文表現法」も開設し、きめ細やかな指導を行っています。
こうした学習環境を通じて、「 諸学の基礎は哲学にあり」の教育理念に沿って、現代社会において生起する現実的課題に対処する研究者にとって不可欠なリーガル・マインドが涵養されることはもちろん,司法書士、社会保険労務士などの専門的知識を備えた優秀な人材の育成をめざしています。
概要
本専攻の授業は、各自が主体性を持って臨み、全員で討論し合う演習形式を中心としています。これにより、資料の検索能力や情報収集能力を磨くだけでなく、研究発表や自己表現の能力の向上も目指します。論文の作成についても細やかな指導を行っています。
現在、法律の精緻化が顕著となり、内外の私法に関する高度な専門知識を携え、広い視野に立って社会の諸問題に取り組み解決策を見出すことができる人材が広く求められています。
本専攻は、外国人留学生、社会人にも門戸を開き、そのような社会の要請に応えられる人材の養成に寄与するよう、指導体制を整えています。
- 入学定員:前期課程10名/後期課程5名
- 開講時間:昼夜間開講
- キャンパス:白山
- 学位:前期課程 修士(法学)/後期課程 博士(法学)
- 外国人留学生入試:前期課程/後期課程
- 教育訓練給付制度指定講座:前期課程
- 取得可能な資格:高等学校教諭専修免許状(公民)/中学校教諭専修免許状(社会)
司法書士養成コース・社会保険労務士養成コースについて
司法書士は、不動産登記・会社の登記・供託の手続代理、裁判事務、成年後見事務などを行う法律の専門家です。社会保険労務士は、企業の需要に応え、労働社会保険関係の法令に精通し、適切な労務管理その他労働社会保険に関する指導を行う専門家です。
現代社会においては、高齢者の財産管理の問題やワーキングプアをめぐる問題など、新たな課題が次々に生起しています。これらの課題の克服に向けて、司法書士や社会保険労務士が果たすべき役割は大きいのですが、それぞれの使命を全うするためには、各資格試験に合格するために最低限必要な知識を習得するだけでは不十分なのです。
本専攻では、司法書士養成コースおよび社会保険労務士養成コースの各履修モデルを提示して、各授業を通じて広い視野での知識と深い教養を身につけることを目指します。それに加え、認定司法書士・特定社会保険労務士による、実務に密着した指導も併せて行います。これらを両輪として、実社会において法的素養を身につけた専門家として活躍できる人材の養成を目指します。
□司法書士養成コース履修モデル推奨科目
(1)民法演習Ⅰ(不動産登記法を含む)
(2)民法演習Ⅳ(成年後見法を含む)
(3)商法演習Ⅱ(商業登記法を含む)
(4)民事訴訟法演習Ⅱ
(5)書士業務論(認定司法書士担当)
□社会保険労務士養成コース履修モデル推奨科目
(1)労働法演習
(2)社会保障法演習
(3)実務社会法(特定社会保険労務士担当)