東洋思想文化学科

GRADUATE SCHOOL OF LETTERS 文学研究科 中国哲学専攻
白山キャンパス

About

中国哲学や文学を古典学の手法で解読、
現代社会における意義を考察する

日本で唯一「中国哲学」を名称に掲げる本専攻。中国哲学の遺産について、文学をも介在させながら古典学の手法で解読し、それが現代社会において持つ意義を考察します。長きにわたり東アジア文化圏の精神的支柱であった中国哲学は、日本人になじみ深く、自己の文化を学ぶようなものだといえます。西欧哲学とは根底を異にする中国哲学を活用することにより、世界に対して斬新かつ意義のある情報を発信できるでしょう。

中国哲学専攻の3つの特徴

01 中国の思想文化を広く深く追究

中国の思想文化を広く深く追究

中国哲学を中心とする「中国学」(中国文学や中国語学を含む中国の思想文化)を、広くかつ深く研究します。

02 中国古典の捉え方を問う中国文献研究を実践

中国古典の捉え方を問う中国文献研究を実践

中国古典とは何か、中国古典のテキストはどのように読まれ、伝えられてきたか。この問いに答える中国文献研究を行います。

03 中国学から得られる知見を現代に発信する

中国学から得られる知見を現代に発信する

中国哲学を中心とする中国学の知の蓄積から得られる知見を現代社会に還元し、いかに生きるかの指標として発信します。

# こんなことも中国哲学専攻の学び

中国哲学を中心に据えつつ、中国文学と中国語学との三位一体として「中国学」を研究。漢文離れの進む現在の教育環境において、中国古典作品を読解し、読解の精度を高める訓練を重ねます。実践を積み重ねて中国古典学を体得する過程で、自己の哲学となる視座を持てるような学びを行います。

こんなこともインド哲学仏教学専攻の学び

教員一覧

  • M:博士前期課程・修士課程の研究指導担当教員
  • D:博士後期課程の研究指導担当教員

主な研究テーマ

博士前期課程(2022年度修士論文テーマ)
  • 李清照詞小考――歴代詞選における採用状況分析
  • 『荘子』の「遊」の思想と隠逸思想
博士前期課程(2021年度修士論文テーマ)
  • 謝霊運詩の声律表現について
  • 『四書改錯』における毛奇齢の思想
      博士前期課程(2019年度修士論文テーマ)
      • 張愛玲による上海像―張愛玲の創作活動と上海の関係性について―
      • 『第七天』に見える余華の死生観--初期作品「現実一種」との比較から考察する
        博士後期課程
        • 中国の近代児童文学雑誌について
        • 明代江西地方陽明学者たちの思想と社会実践
        • 朱熹『小学』の展開と東アジアへの伝播
        • 羅近溪における「赤子の心」について
        • 佐藤直方の世界
        • 王守仁思想再読
        • 大乗仏教と陽明心学
        • 『抱朴子』巻17登渉篇におけるJames R Wareの英訳

        教育の目的・3つのポリシー

        教育研究上の目的

        【博士前期課程】

        (1)どのような人材を養成し、どのような人材を世に送り出すか
        中国哲学・中国文学・中国語を三位一体のものとして学び、古典を理解する教養を持つとともに、現代の中国をも理解する力を持ち、これを活用して幅広く社会で活躍できる人材を養成することを目的とする。

        (2)学生にどのような能力を習得させるのか等の教育研究上の目的
        原典読解力と中国学の学習で得た知見とに基づいて物事を合理的に考察し、それを論理的に表現できる能力を習得させることを目的とする。

        【博士後期課程】

        (1)どのような人材を養成し、どのような人材を世に送り出すか
        優れた原典読解力に基づいて、東アジア漢字文化圏の支柱となってきた中国の哲学および文学遺産の歴史的・今日的意義を明らかにして社会に寄与できる人材を養成することを目的とする。

        (2)学生にどのような能力を習得させるのか等の教育研究上の目的
        独自の手法や視点に基づき、高度な知見と見識を駆使して、中国の哲学や文学の意義を明らかにすることで社会に寄与する研究論文を作成できる能力を習得させることを目的とする。 

        ディプロマ・ポリシー

        【博士前期課程】

        本研究科・専攻における人材養成に関する目的及び教育研究上の目的を踏まえ、以下の資質や能力を身につけたうえで、所定の年限・単位数等を満たし、修士学位論文の審査及び最終試験に合格した者に対して、修士の学位を授与する。

        1. 中国の哲学や文学について専門的な知識を有し、正確な原典読解力を身につけている。
        2. 漢文(中国文)で著された中国古典および近現代作品の原典に基づいて、自ら考え設定した課題を考察し、表現する力を身につけている。

        【博士後期課程】

        本研究科・専攻における人材養成に関する目的及び教育研究上の目的を踏まえ、以下の資質や能力を身につけたうえで、所定の年限を満たし、博士学位論文の審査及び最終試験に合格した者に対して、博士の学位を授与する。

        1. 中国の哲学や文学作品読解に関して、独自の手法や視点を身につけている。
        2. 中国の哲学や文学作品について深い学識を有するとともに、主体的な問題意識に基づいて研究論文を作成する力を身につけている。
        3. 高度な知見と見識の反映する研究成果を世に問い、学界に寄与する高度な水準の研究能力を身につけている。
        カリキュラム・ポリシー

        【博士前期課程】

        (1)教育課程の編成/教育内容・方法

        ディプロマ・ポリシーの達成のために、「授業科目(コースワーク)」と「研究指導(リサーチワーク)」を適切に組み合わせた教育課程を体系的に編成する。授業科目は、中国哲学・中国文学・中国語学にわたる演習科目や特論科目を配置し、原典の読解力を深めるとともに、文献の扱いに習熟するために、専門とする領域に上記三分野の科目を取組んで、重層的な中国理解を目指す。研究指導は、「研究指導」科目を設置し、研究方法の確立を目指して、論文作成の手順を指導する。

        (2)成績の評価

        成績については、客観性及び厳格性を確保しつつ、以下の要素・方法により評価する。

        1. 授業科目については、あらかじめ示す成績評価基準に沿って、各授業科目のシラバスに記載されている方法により、授業担当教員が評価する。
        2. 研究指導については、研究過程における達成度を、あらかじめ示す研究指導計画をもとに、論文報告会等を通じて、研究指導教員および本専攻所属教員により組織的に評価する。
        3. 学位請求論文については、あらかじめ示す論文審査基準、審査体制に基づき、評価を行う。

        【博士後期課程】

        (1)教育課程の編成/教育内容・方法

        ディプロマ・ポリシーの達成のために、「授業科目(コースワーク)」と「研究指導(リサーチワーク)」を適切に組み合わせた教育課程を体系的に編成する。授業科目は、中国哲学・中国文学に関わる「特殊研究」を配置し、文献の批判的検討と分析を行いつつ、優れた文献読解能力を涵養するとともに、独自の研究方法構築への方途を教授する。研究指導は、「特殊研究」と密接に結びついた「研究指導」科目によって、独自の手法や視点に基づいた研究論文の作成方法を指導する。

        (2)成績の評価

        成績については、客観性及び厳格性を確保しつつ、以下の要素・方法により評価する。

        1. 授業科目については、あらかじめ示す成績評価基準に沿って、各授業科目のシラバスに記載されている方法により、授業担当教員が評価する。
        2. 研究指導については、研究過程における達成度を、あらかじめ示す研究指導計画をもとに、論文報告会等を通じて、研究指導教員および本専攻所属教員により組織的に評価する。
        3. 学位請求論文については、あらかじめ示す論文審査基準、審査体制に基づき、評価を行う。
        アドミッション・ポリシー

        【博士前期課程】

        入学希望者の特性に応じた適切な方法で多様な入学者選抜試験を実施し、筆記試験、面接、書類選考等を通じて、以下の資質や能力を示した者を受け入れる。

        1. 中国哲学・中国文学・中国語に関する基礎的知識のある者
        2. 文献の基本的読解能力をもち、文献を扱う基本的な訓練を経ている者
        3. 中国哲学・文学研究に、専門的に取り組もうとする意欲のある者

        【博士後期課程】

        入学希望者の特性に応じた適切な方法で多様な入学者選抜試験を実施し、筆記試験、面接、書類選考等を通じて、以下の資質や能力を示した者を受け入れる。

        1. 中国哲学・中国文学・中国語に関する高度な知識のある者
        2. 優れた文献読解能力を持ち、文献の扱いに習熟した能力のある者
        3. 中国哲学・文学研究を深化させ、研究成果を研究論文の作成を通して発表してゆく意欲のある者