GRADUATE SCHOOL OF LETTERS 文学研究科 インド哲学
仏教学専攻 白山キャンパス
ABOUT
インド思想や仏教思想を広く学び、
宗派にとらわれず自由なテーマで探究
本専攻では、仏教思想やインド思想に関する豊かな学識を有し、それらを実社会で活用できる人材の養成を目的としています。学生は古代インドから現代に至る思想・文化の変遷、インドで開花した初期仏教・大乗仏教を中心にインド学・ 仏教学全般を学びます。アジア各地で新たに派生した仏教はもちろん、原始仏教や大乗仏教の原典を厳密に追究することも可能です。特定の宗派にとらわれず、各自が自由に知りたいことを探究できる研究環境を用意しています。
インド哲学仏教学専攻の3つの特徴
01 インド思想、インド仏教、東アジア仏教、各分野に精通した教員
インド思想、インド仏教、東アジア仏教の各分野を専門とする多彩な教員を配し、それぞれの分野において高度な教育を行っています。
02 仏教系の大学以外では唯一無二の高度な専門性
インド学・仏教学の分野で5人の専任教員を擁しているのは、仏教系の大学以外では唯一無二。個性豊かな教授陣から深く学ぶことができます。
03 日々の学びに加え、研究の発表機会も充実
正規の教育課程での学習と、「院生研究発表会」や学会での発表を有機的に組み合わせたアプローチで、学生の成長を促します。
# こんなこともインド哲学仏教学専攻の学び
「専門科目」により専門知識を養い、「研究指導」によって、資料収集の方法、文献の扱い方、 論文の作成方法、研究発表の方法等を学びます。そして、自身の硏究成果を前期課程では「院生研究発表会」で、後期課程ではさらに学会等で発表して実績をあげた後に修士論文、あるいは博士論文を作成してもらいます。そして、論文が十分な水準に達していると判断されれば、「修士」、あるいは「博士」の学位が授与されます。
教員一覧
- M:博士前期課程・修士課程の研究指導担当教員
- D:博士後期課程の研究指導担当教員
主な研究テーマ
博士前期課程(2023年度修士論文テーマ)
- 近代仏教史上における中西午郎の再評価
博士前期課程(2022年度修士論文テーマ)
- 受戒犍度における仏教教団の変遷
- 『円覚経』の研究
―初期の註釈者・成立問題・思想の検討を中心として―
博士前期課程(2021年度修士論文テーマ)
- 明代初期における臨済宗の動向
―季潭宗泐を中心として―
博士前期課程(2020年度修士論文テーマ)
- ダルマスートラにおける滅罪法についての考察
(チャーンドラーヤナ滅罪を手がかりに) - The Clear Illumination of Intent: A Study and Partial Translation of Tsongkhapa’s Heruka Body Maṇḍala Sādhana in the Tradition of Ghaṇṭāpa
博士後期課程
- 『稲芉経』の研究
- 梵文『維摩経』のレトリックと偈頌
- 大正期を中心に活動した真宗大谷派「仏教学会」の研究
- ジャイナ教空衣派における瞑想
―シュバチャンドラ著『ジュニャーナールナヴァ』を中心に― - インドの寿命論
- 『ヨーガ・ウパニシャッド』の研究
- ツォンカパのチャクラサンヴァラ成就法解釈に関する研究
- 明代初期における臨済宗の動向
- 宋元清規の比較研究 —禅院・教院・律院を中心に—
教育の目的・3つのポリシー
- 教育研究上の目的
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【博士前期課程】
1. どのような人材を養成し、どのような人材を世に送り出すか
仏教思想と文化、またはインド思想と文化に関する豊かな学識を有し、それらを実社会で活用できる人材を養成することを目的とする。
2. 学生にどのような能力を習得させるのか等の教育研究上の目的
仏教思想と文化、またはインド思想と文化の研究に不可欠な諸言語の充分な能力を習得させるとともに、文献解読や調査等に必要な社会的能力を習得させ、総合的な研究能力を習得させることを目的とする。
【博士後期課程】
1. どのような人材を養成し、どのような人材を世に送り出すか
仏教思想と文化、またはインド思想と文化に関して自立的で卓越した研究能力を有する人材を養成することを目的とする。
2. 学生にどのような能力を習得させるのか等の教育研究上の目的
仏教思想と文化、またはインド思想と文化の研究に係わる高度な専門的業務に従事しうる能力を習得させることを目的とする。
- ディプロマ・ポリシー
-
【博士前期課程】
以下の資質や能力を身につけたうえで、所定の年限・単位数等を満たし、修士学位論文の審査及び最終試験に合格した者に対して、修士の学位を授与する。
- インド思想あるいは仏教思想とそれに関連する文化的諸事象に関する専門知識を身につけている。
- インド思想あるいは仏教思想とそれに関連する文化的諸事象を理解するのに必要な言語能力を修得し、自らの目的意識に沿って、それらの言語で書かれた資料から必要な情報を集め、整理する能力を身につけている。
- インド思想あるいは仏教思想とそれに関連する文化的事象に関して、実社会が直面する諸問題を背景に、独自の視点に立って論理的な論述を行う能力、また、論理的で説得力に富むプレゼンテーションを行う能力を身につけている。
【博士後期課程】
以下の資質や能力を身につけたうえで、所定の年限・単位数等を満たし、博士学位論文の審査及び最終試験に合格した者に対して、博士の学位を授与する。
- インド思想あるいは仏教思想とそれに関連する文化的諸事象に関する高度な専門知識と、当該分野を研究するための高度な言語能力を身につけている。
- インド思想あるいは仏教思想とそれに関連する文化的諸事象に関して、実社会が直面する諸問題を背景としつつ、独自の視点から新たな問題を見出し、自ら収集した種々の資料に基づいてそれを論理的に解明する能力を身につけている。
- 統一されたテーマのもと、豊富な内容をしっかりとした構成によって論理的に論述する能力、国内外の専門的な学会において、自らの研究内容について論理的にプレゼンテーションをする能力を身につけている。
- カリキュラム・ポリシー
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【博士前期課程】
1. 教育課程の編成/教育内容・方法
ディプロマ・ポリシーの達成のために、「授業科目(コースワーク)」と「研究指導(リサーチワーク)」を適切に組み合わせた教育課程を体系的に編成する。授業科目は、3領域から構成され、インド思想・文化研究には「インド哲学研究」、仏教思想・文化研究には「インド仏教研究」と「東アジア仏教研究」を開講し、各科目とも講義で研究課題の概説をし、演習では主に原典読解を指導して、当該分野における研究課題と方法の基本を教授する。研究指導はおもに主指導教員が修士論文執筆予定者に個別に論文執筆の具体的な指導をする。2.成績の評価
成績については、客観性及び厳格性を確保しつつ、以下の要素・方法により評価する。
- 授業科目については、あらかじめ示す成績評価基準に沿って、各授業科目のシラバスに記載されている方法により、授業担当教員が評価する。
- 研究指導については、研究過程における達成度を、あらかじめ示す研究指導計画をもとに、論文報告会等を通じて、研究指導教員および本専攻所属教員により組織的に評価する。
- 学位請求論文については、あらかじめ示す論文審査基準、審査体制に基づき、評価を行う。
【博士後期課程】
1.教育課程の編成/教育内容・方法
ディプロマ・ポリシーの達成のために、「授業科目(コースワーク)」と「研究指導(リサーチワーク)」を適切に組み合わせた教育課程を体系的に編成する。授業科目はインド思想・文化研究および仏教思想・文化研究のために各々「特殊研究」を開講し、各科目とも講義で高度な研究課題を提示し、演習では研究動向の指導と主に原典解読を指導して、博士論文執筆予定者の資料研究を教授する。研究指導はおもに主指導教員が個別に論文執筆ならびに学会発表の具体的な指導をする。また、研究分野・内容によって海外の研究機関への留学も薦める。2.成績の評価
成績については、客観性及び厳格性を確保しつつ、以下の要素・方法により評価する。
- 授業科目については、あらかじめ示す成績評価基準に沿って、各授業科目のシラバスに記載されている方法により、授業担当教員が評価する。
- 研究指導については、研究過程における達成度を、あらかじめ示す研究指導計画をもとに、論文報告会等を通じて、研究指導教員および本専攻所属教員により組織的に評価する。
- 学位請求論文については、あらかじめ示す論文審査基準、審査体制に基づき、評価を行う。
- アドミッション・ポリシー
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【博士前期課程】
入学希望者の特性に応じた適切な方法で多様な入学者選抜試験を実施し、筆記試験、面接、書類選考等を通じて、以下の資質や能力を示した者を受け入れる。
- 当該分野に関して基本的で広汎な知識のある者
- 誠実で自らを律しながら研究に取り組み、研究資料を十分に読解し、その成果を体系的に表現できる能力のある者
- 研究対象に主体的に真摯に取り組み、必要に応じて協働で研究するなどの意欲のある者
【博士後期課程】
入学希望者の特性に応じた適切な方法で多様な入学者選抜試験を実施し、筆記試験、面接、書類選考等を通じて、以下の資質や能力を示した者を受け入れる。
- 当該分野に関する広汎かつ高度な知識と研究動向についての知識のある者
- 研究領域に関わる語学能力と独創的研究に耐えうる能力のある者
- 自立的に研究を進め、研究者としての社会的倫理性を高める意欲のある者