FACULTY OF FOOD NUTRITIONAL SCIENCES 食環境科学部 食環境科学科 朝霞キャンパス
About
食環境の変化に対応し
「次世代の食」を創造する
地球規模での環境変動による食料資源の危機、食の格差といった問題への対応、食料資源としての動物の利用などについて、グローバルな視点から「食のあり方」を見直す時が来ています。食環境科学科では、次世代の食に貢献する人財としての基盤を築くとともに、食をとりまく分野でリーダーシップを発揮するための高い倫理観と哲学を身につけます。持続的・永続的な社会を支え、健やかないのちを育み、質の高い暮らしを実現するため、環境への負荷を抑えた「自然共生型の食産業」を実現する提案力・開発力・実践力・推進力を修得します。さらに、少子高齢化が進む社会に対して食の環境から貢献し、より充実した健康寿命の源となる、「次世代の食」を創造する力を身につけます。
食環境科学科の3つの特徴
01 健康の視点から食をコーディネート
食品の機能科学・栄養、健康科学に関する知識を身に付けることで、健康の視点から食をコーディネートする総合力を涵養することができます。
02 最新の食品成分分析や品質管理の技術を習得
消費者が安心して食べられる安全な食品を提供するために必要となる、最新の食品成分分析や品質管理の技術を習得することができます。
03 食文化の発展や環境保全にも貢献する
食育を通した食文化の維持・向上につながる指導力や未利用食資源の有効活用につながる知識・技術を身に着けることができます。
# こんなことも食環境科学科の学び
全国の主要な海・空港の検疫所では輸入食品の検疫などの安全監視を行い、自治体の保健所では民間の飲食店における衛生や安全を調査・指導する食品衛生監視員、また食品メーカーや食品加工工場などの民間企業において食品衛生を監督する食品衛生管理者の任用資格が定められています。本学科では、指定された科目を履修することで食品衛生監視員および食品衛生管理者の国家資格を取得することができます。
教員一覧
こんな資格がめざせます
- 中学校教諭一種免許状(理科)
- 高等学校教諭一種免許状(理科)
- 食品衛生管理者および食品衛生監視員(任用資格)
- 危険物取扱者(甲種)
- バイオ技術者(中級・上級)
- HACCP リーダー(Approved HACCP Leader)
※上記資格の一部は、卒業・単位修得以外に条件があるものを含みます。詳細は 取得可能資格一覧(PDF: 1ページ)をご確認ください。
教育の目的・3つのポリシー
フードサイエンス専攻
- 教育研究上の目的
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1.人材の養成に関する目的
食を通じて健やかな命を育み、質の高い暮らしを高次元で実現するためには、食の環境から自然や命を考え、世界の様々な生命と、持続可能な共生構造を創ることで実現する、持続的・永続的な社会を生み出す能力が求められている。食環境科学科では、自然と協調する広い世界観と高度な倫理観、食の信頼に対する責任をもち、次世代を担う低環境負荷で持続可能な自然共生型の統合的高次食産業に関する先駆的な提案力・開発力・実践力・推進力を修得し、健康寿命の延伸に寄与する次世代の食を創造する能力を有する食の技術者・専門家の育成を目的とする。
2.学生に修得させるべき能力等の教育目標
高い倫理観と広い視野を備え、食環境科学に関する体系的な知識を修得させることを目標とし、食を取り巻く分野でリーダーシップを発揮できる能力や海外の人々とコミュニケーションを通じて文化の多様性を理解する能力に加え、フードレギュラトリーを理解し食の安心・安全に関わる領域で活躍する能力や知識、フードテクノロジーによる低環境負荷食材を開発する能力や知識、少子高齢化社会に食の環境から貢献する能力や知識に精通する、社会が求める新たな「食の形」を創造するための実践力、思考力、想像力を涵養する。 - ディプロマ・ポリシー
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食環境科学科では、食を通じて健やかな命を育み、質の高い暮らしを高次元で実現するために、食の環境から自然や命を考え、世界の様々な生命と、持続可能な共生構造を創ることで実現する、持続的・永続的な社会を生み出す能力が重要であると考えます。食環境科学科では、自然と協調する広い世界観と高度な倫理観、食の信頼に対する責任をもち、次世代を担う低環境負荷で持続可能な自然共生型の統合的高次食産業に関する先駆的な提案力・開発力・実践力・推進力を修得し、健康寿命の延伸に寄与する次世代の食を創造する能力を有する食の技術者・専門家として、次の基準を満たす学生に学位を授与します。
【学生が身につけるべき資質・能力】
・DP1(知識・理解)
食環境科学に関する基礎知識を体系的に習得していること。
・DP2(思考・判断)
食を取り巻く分野でリーダーシップを発揮できること。
高い倫理観と広い視野を備えていること。
海外の人々とコミュニケーションを通じて文化の違いを理解する能力をもっていること。
・DP3(技能・表現)
フードレギュラトリーを理解し食の安心・安全に関わる領域で活躍する能力や知識を身につけてい
ること。
フードテクノロジーによる低環境負荷食材を開発する能力・知識を身につけていること。
・DP4(関心・意欲)、DP5(態度)
少子高齢化社会に食の環境から貢献する能力や知識を身につけていること。
世界が変革していく中で、社会が求める新たな「食の形」を創造するための実践力、思考力、想像力をもっていること。 - カリキュラム・ポリシー
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食環境科学科では、「食環境科学領域の初期導入教育段階」、「食環境科学領域の基盤構造の系統的理解段階」、「主体的な探求活動学修段階」の3つの段階でカリキュラムを構成しており、学年進行に合わせ、より効果的な学修を行う事が可能なカリキュラム構成となっています。
(1)食環境科学領域を学ぶために必要な知識を補完する初期導入教育として、入学前のオンデマンド型基礎導入を行います。本学科に入学後は、1年次において、生物学、化学、基礎微生物学などの食環境科学領域を学ぶための基礎的科目、「哲学・思想」「学問の基礎」などの基盤教育科目を学びます。また、フードリーディングランナーから観た、世界の食環境の現状や将来に向けた取り組みなどの知識を深める事で、食環境科学領域に対する興味や、視野を拡大する教育を行います。さらに、食環境科学領域で活躍するための基礎となる、人間成長のための礎を獲得します。
(2)2年次では、食環境科学領域を、食資源生産、スマート農業、食の分析・機能、食の産業構造、食の国際的見識、食と命・健康寿命延伸の6つのカテゴリーに大きく分類して教授します。食の各産業基盤を理解するとともに、 食の基礎・生産から流通まで、食環境科学領域の各カテゴリーを理解することで食の世界の全体像を系統的に学びます。 一次産業から続く食環境科学の領域連続性を知り、食の高次食産業の創造に必要な“食環境科学領域における深い教養と基盤専門知識の高度化”を図ります。
(3)3年次以降では、これまでに学修した食環境科学領域の総合的な理解を基に、自ら希望する各専門性の理解をより深めて行く学修形態としています。食環境科学領域における様々な産業形態から、フードサプライコース、フードテクノロジーコース、フードレギュラトリーコースの3コースに分類し、学生は自ら希望する進路に関する、より専門性を深めた高度専門知識を修得することで、将来の目標の実現可能性を高める学修を行います。自身の志向を自ら解析し、自分の将来像に合わせたモデルを構築し、自身の将来像を意識した主体的な気づき・活動を実践する教育を行います。
(4)1年次から3年次にかけて「化学実験」、「生物学実験」、「食品衛生微生物学実験」、「食品衛生化学実験」を必修科目として配置することにより、食環境科学領域における研究の実施に必要となる基本的な実験手法と自主的・主体的に問題解決する能力及び自らの考えを表現する能力を養います。
(5)4年次では、3年次までで身につけた食環境科学領域の専門的知識と技術をもとに、「卒業研究」に取り組み、「卒業論文」の執筆を行うことで、課題発見力、論理的思考力、問題解決力などの総合的能力を醸成します。 - アドミッション・ポリシー
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食環境科学科では、食の環境から自然や命を考え、最先端の食品分析や最新の科学的根拠に基づくフードテクノロジーを用いた低環境負荷で持続可能な自然共生型の統合的高次食産業に関する提案・開発・推進を可能にする知識と技術を教授しています。この観点から食環境科学科では、様々な環境・地域が持つ歴史的な背景や文化、食の生産、機能、安全など様々な事象に興味を持ち、食を取り巻く諸問題に対して積極的・意欲的にチャレンジしたいと考えている人を求めています。
<学科が求める人物像>
食環境科学科では、学士課程教育を行うにあたり、次のような能力を備えていると判断される者を受け入れることとします。
(1)常に自ら積極的に学ぼうとする強い意志がある人。
(2)食に関する諸問題に関心を持っている人。
(3)食の生産や加工、流通、販売に係る分野で活躍したい人。
(4)深い倫理観を持ち、責任を持って食を創造し、提供したい人。
(5)海外の食を取り巻く分野で活躍したい人。
(6)最先端の科学的根拠に基づく食品や食材の機能性の探索、評価、応用をしたい人。
<入学までに修得すべき学習等への取り組み>
食環境科学科に入学する者として、次のように学習等に取り組んでもらうことを求めます。
(1)高等学校で履修する科目、特に理科、外国語(英語)について、教科書レベルの知識を修得しておくこと。
(2)食に関する諸問題について関心をもち、その内容について積極的に調査すること。
(3)課外活動などの取り組みに、目的意識を持って臨むこと。