文学部東洋思想文化学科
※インド哲学科と中国哲学文学科を統合再編する事により
「東洋思想文化学科」が平成25年4月1日より開設されました。
教育目標
東洋の思想や文化を幅広く学習するとともに、4つのコースに分かれて専門的に学ぶことで、世界を見渡す広い視野と、自分自身を深く見つめる眼力を養います。また、異文化理解に不可欠な語学学習にも力を入れ、語学力を生かして国際社会で活躍できる、豊かな教養と国際性をそなえた人材を育てます。
概要
日本、中国、韓国、インド、チベットをはじめとするアジア諸国・地域の思想・文化を網羅的に学べるカリキュラムを組むとともに、2年次からは「インド思想」「仏教思想」「中国語・中国哲学文学」「東洋芸術文化」のいずれかのコースを専攻します。東洋文化圏に対して広い視野を育むとともに、専門性の高い教育を実施します。
異文化を理解するうえで欠かせない語学教育にも力を入れ、世界の共通言語である英語に加え、中国語、サンスクリット語、パーリ語、チベット語、ヒンディー語など、各自が研究対象とする地域の多彩な言語を習得できる環境を整備し、さらに「実技」や「海外文化研修」等、豊富な体験系科目を設置します。
特色
東洋思想文化学科の学生は、各人の関心に従い2年次からいずれかのコースを選択します。各コースでは専門的な学習を進めるとともに、他コースの科目も履修して幅広い見識を養うことにもつとめます。
- インド思想コース(定員23名)では、長い歴史を持つインド(より広くは「南アジア」)の思想、歴史、文化などを体系的に学べるように多彩な科目群を提供します。それらをより本質的に理解するために、サンスクリット語やヒンディー語といった語学も学びます。
- 中国語・中国哲学文学コース(定員35名)では、中国の哲学・文学・語学を三位一体のものとして扱い、文献やその他の資料に基づく中国文化についての総合的な見識を養います。とりわけ中国語に関しては、中級程度の検定試験への対策も重視しています。
- 仏教思想コース(定員22名)は、アジアの広範な地域に伝播定着した仏教とその文化を学ぶ横断的なコースです。仏教成立の背景から、アジア各地の仏教、そして現代日本の仏教にいたるまでを総合的に学びます。また、アジア各地の古典語(古典漢語、サンスクリット、パーリ、チベットなど)を体系的に学習します。
- 東洋芸術文化コース(定員20名)は、インドや中国を中心にアジアに広がる美術などの芸術や多様な文化を幅広く学ぶコースです。基礎的教養としてはインド、中国などの歴史や思想・文学を学びつつ、東洋の芸術や文化をより柔軟な視点から理解するための科目を設けています。
これらの4つのコースに共通した特色は以下の通りです。
- 1年次に東洋の思想文化の枠組みを理解する科目と、スタディースキル(読み、書き、発信する能力)を身につけさせる導入科目を置いています。
- 基礎教育課程での語学学習(中国語、英語)を重視しています。
- 最終学年では学生生活の総決算として卒業論文を必修科目として履修します。
- 第1部とイブニングコースに設置してある学科内の同一科目については、一定の科目数の範囲内で相互に聴講できるフレキシブルな履修制度を設けています。