3つのポリシー(2021年度入学生用)
アドミッション・ポリシー(入学者の受入れに関する方針)
英米文学科の学問は、英語で表現された文物に親しむことによって、人間とは何か、自己とは何か、そして、言葉とは何かを追求していくことであると言える。したがって、英米文学科は、人間と言葉に関心を持っている学生を多く受け入れたいと考えている。英米文学科は、英米のすぐれた文学作品を学び、味わうことで、人間に対する理解を深めるとともに、批判精神をそなえた人間に成長したいと願う学生を歓迎する。また、外国語としての英語を身につけることによって、異文化に生きる人々と心を通じ合わせるとともに、人間が人間たるためにもっとも重要な特質である、言語というものに対する理解を深めようとする学生たちにも入学を勧めたい。英米文学科を志望するにあたり、書物を読むことが好きだったり、英語が好き、あるいは英語が得意だったりしたら、それは好ましい出発点であり、英米文学科になじみやすいはずである。入学後は、書物をたくさん読み、学んだことを深く考え、自分の意見や思考を正確に、そして効果的に表現するように求められる。海外語学研修や留学の機会も数多く用意されているので、意欲的に挑戦してもらいたい。人間としての成長を目指すことに加え、英語教員免許をはじめとして各種資格取得をめざしたり、大学院進学や、大学で学んだことを活かせる職業に就いたりしたいと考えている積極的な人たちを募っている。基礎的な英語の知識・運用力が不可欠である。入学までに、可能な限り、英語力の向上に努めてもらいたい。
カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成及び実施に関する方針)
1. 英米文学や英語学という専門的な学問を学ぶ上での基盤となる英語の四技能(聞く・話す・読む・書く)を向上させる。
基盤となる英語力を用い、英米の文学作品を味読し、英米の文化や思想・人間の感情や思考を理解する能力を培うと共に、英語の文法、音声学、英語史などの英語学や英語教育の知識と技能を修得できるように指導する。
2. 1年生の「フレッシャーズ講読セミナー」から、4年生の「卒論セミナー」まで各学年に少人数制のセミナーを配し、教員との親密なコミュニケーションを通じての成長を図っていけるようにする。
3. 勉学の集大成としての卒業論文作成の過程を通じて、物事を分析し、問題点・疑問点を見つける力、問題点・疑問点を解決する力、自分の意見を論理的で説得力あるやり方で書く・話す力を身につけさせる。
4. 卒業後の進路に応じて社会人としての能力、実力を身につけさせるために、全員必修のTOEICの他に、英検、TOEFL等の受験を促し、海外留学、語学研修への参加を奨励すると共に、英語科教員免許状取得や大学院進学のための指導も行う。
ディプロマ・ポリシー(卒業の認定及び学位授与に関する方針)
本学科では、卒業に必要な単位を修得し、次の基準を満たす学生に卒業を認定し、学位を授与します。
1. 主に英米圏の英語文学と英語学についての知識を体系的に身につけている。
2. 英語文学と英語学の学びの基盤となる、英語の基本的技能を身につけている。
3. 学びを通じて、他者と協働しながら深く感じ考え、その考えを論理的に他者に伝えることができる。
4. 文学や言語学と深い関わりを持つ多様な人間の活動や環境のあり方を主体的に学ぶ態度を身につけている。