About Toyo University 【特集】2019.6 OB・OGの今:坂本真綾さん

Alumni Today  Special Interview OB・OG の今

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歌手・声優・エッセイスト

坂本 真綾 さかもと まあや

Profile

2002年、社会学部社会学科卒業。8歳より子役としてCMソング、映画・海外ドラマの吹替え等で活躍。1996年にCDデビュー、2009年より精力的にLIVE TOURも開催。2013年にはミュージカル「ダディ・ロング・レッグズ~ 足ながおじさんより」ジルーシャ役で菊田一夫演劇賞受賞。歌手、声優、ミュージカル俳優、ナレーターのほか活動は多岐にわたり、日本のみならず世界各国のファンから支持を受ける。

「なぜこう考えたんだろう」と自分の内面と向き合う教えが今に繋がっています。

 1・2年生時に通った朝霞キャンパスの、緑豊かな大学らしい雰囲気がとても好きだったことを覚えています。学食で友人たちと話したり、ゼミの仲間と卒業旅行に行ったり、学生生活を満喫していました。この当時から声優や歌手の仕事に携わり、学業との両立は大変でしたが、「どちらもやっているから中途半端だとは言われたくない」という想いもあり、その責任感を糧に頑張れたのかもしれません。 
 印象に残っているのは、所属していたゼミの教員との出会いです。とてもユーモアがあり、私たち若者の意見に対しても柔軟
に耳を傾けてくださったのが印象的でした。「どうしてそう考えたの?」と質問されるのがゼミの進め方で、その答えには、良い悪いといったことは言わず、ただ「なるほど」と……。今思い返せば「なんで自分はそう考えたんだろう」と自問するきっかけを作ってくれていたのだなと。当時、作詞の仕事をする上でも、自分の内面と向き合う時間は大切で、何を伝えたい?何が好き?何がわからない?と、普段意識していないことを具体的に深く掘り下げる良いトレーニングになっていたと思います。
 いま、私には挑戦したいことがたくさんあるのに時間が全然足りないと感じています。でも大学時代は好きなことに没頭できる時間がたくさんあります。また、大学生のあいだに失敗したことは経験として糧にもなります。だからこそ、その時間を惜しみなく使って、恥ずかしがらずさまざまな経験からたくさんのものを吸収してほしいなと思います。

坂本さんの特集記事『「叶えられるものは、すべて叶えたい。」坂本真綾が語る、はじめること、続けることの尊さ』をWebメディア「LINK @TOYO」にて公開中です。

https://www.toyo.ac.jp/link-toyo/culture/sakamotomaaya