東洋大学の注目情報をピックアップ

2025年度 東洋大学入学式を挙行
総勢8,322名の新入生が春を彩る

 2025年4月6日、本学は日本武道館にて「2025年度 東洋大学入学式」を挙行。午前・午後の2部制で執り行い、多くの新入生が出席しました。式典では矢口悦子学長が「ご入学、誠におめでとうございます。これから始まる大学生活では、自分の人生の軸となる思想や哲学を持つために、各専門分野における教授陣の指導による最先端の学問研究を深め、他分野における学びも加え、あるいはスポーツや芸術・文化などの課外活動に邁進し、仲間と交流し、豊かなキャンパスライフを過ごしてください。そして、社会の複雑な課題に自分なりの方法でしなやかに向き合っていけるような創造的な力を獲得してほしいと思います。」と式辞を述べられました。続いて、新入生代表として午前の部では鈴木脩斗さん(生命科学部1年)、午後の部では酒井孝介さん(国際観光学部1年)がそれぞれ新たな道へ踏み出す決意を述べました。
 また、お祝いのメッセージでは、本学卒業生で2024年パリ五輪レスリング女子76kg級金メダリストの鏡優翔さんがサプライズゲストとして登壇。新入生に激励の言葉を贈りました。さらに、応援指導部から新入生にエールが送られ、式典を大いに盛り上げました。

矢口悦子学長

矢口悦子学長

鏡優翔さん

鏡優翔さん

応援指導部からのエール

応援指導部からのエール

夏季休暇に、セミナーハウスを利用して大自然を満喫してみませんか?

 本学は、学生・教職員が教育・研究などさまざまな活動で利用できる宿泊施設として、山梨県 河口湖、千葉県 鴨川、長野県 富士見高原の3つのセミナーハウスを備えています。ゼミ・サークル・個人の合宿・研修などで積極的に利用して、いつもとは違う大自然を満喫してみてください。

河口湖セミナーハウス

河口湖セミナーハウス
山梨県南都留郡富士河口湖町

鴨川セミナーハウス

鴨川セミナーハウス
千葉県鴨川市前原

富士見高原セミナーハウス

富士見高原セミナーハウス
長野県諏訪郡富士見町

詳細・利用申し込みは下記からご確認ください。
https://sites.google.com/toyo.jp/student-support/support/seminarhouse

食環境科学部の学生考案
「炎症性腸疾患(IBD)患者さんと一緒に食べたいメニュー」を発表

 食環境科学部健康栄養学科は、特定疾患(難病)に指定されている炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease、以下「IBD」※1)の患者さんも一緒に楽しめる食事メニューを考案し、世界IBDの日である2025年5月19日にそのメニューを発表しました。メニューの考案にあたり、健康栄養学科の学生は、2025年2月27日に朝霞キャンパスで開催された本学と武田薬品工業株式会社(以下、武田薬品)とのIBD公開講座を受講し、IBDという疾患や、疾患を抱える患者さんの生活課題について理解を深めました。
 さらに、そのうち5名の学生はIBD体験シミュレーションプログラム「In Their Shoes」※2を通じてIBD患者さんの日常生活を追体験したり、IBD患者である学生の話を聞くなどして、「自分事」としてメニューを考案しました。メニューは本学Webサイト上に公開されています。

IBDメニュー

※1 消化管に慢性的に炎症・潰瘍が生じる疾患の総称で、主に「潰瘍性大腸炎」と「クローン病」を指す。患者の多くは、頻回な下痢や血便、腹痛、発熱、さらには慢性疲労に悩みながら日常生活を送っており、食事とトイレが生活の中での大きな課題となっている。
※2 武田薬品と英国の会社「A Life in a Day」が共同開発した、スマートフォンアプリからの指示に従って体験し、患者の気持ちをより適切に理解することを目的としたシミュレーションプログラム。

AIと犯罪心理学を融合し、特殊詐欺被害を防ぐ
産官学連携による実証実験に成功

 2025年5月、東洋大学、富士通、兵庫県 尼崎市の3者は、高齢者向け特殊詐欺未然防止のための共同研究の最終成果報告として、特殊詐欺検知AIの実証実験が成功したことを発表しました。本共同研究は2022年度に始まり、AIと犯罪心理学を組み合わせ、複雑化かつ巧妙化する特殊詐欺被害の防止を目指した日本初の試みです。
 本学からは社会学部の桐生正幸教授が犯罪心理学の観点から研究に貢献、被害者の心理状態を推定し、リスクを可視化する特殊詐欺検知AIを開発しました。2024年11月には高齢者の自宅で実証実験を行い、呼吸や心拍数のAI分析により、電話による特殊詐欺を受け騙されている状態を、82%の高い検知精度で検知することに成功しました。今後は本AIが体験できる機会を尼崎市市役所などで提供していくことで、高齢者が安心安全な生活を送れる環境づくりに貢献することを目指します。

※実証実験のイメージ

※実証実験のイメージ

経済学部ゼミナールが
産学連携プロジェクトで活躍

 本学経済学部の学生たちが、産学連携プロジェクトを通じた社会貢献や実務体験で活躍しています。1つ目は、総合政策学科の井上武史ゼミが株式会社RCと共同開発した全国キャンペーン「WWWWWWWIN×WIN(ウィンウィン)」です。出張買取サービスの現場を題材に、学生がスタッフとして企画段階から参加し、提案したアイデアが全国130拠点で展開される公式キャンペーンとなりました。
 2つ目は、国際経済学科の吉田敦ゼミ考案のエコバッグが採用された、ホテルJALシティ羽田 東京 およびホテルJALシティ羽田 東京 ウエストウイングのフェアトレード商品付き宿泊プランです。株式会社スバストラジャパンの産学連携プロジェクトに参画し、国際フェアトレード認証コットンを素材として使用した2Wayエコバッグの企画・開発をゼミ活動で実施、商品付きの宿泊プランとなりました。今後も学生の創造的な実践と社会への貢献が期待されます。

学生たちの活動写真