About Toyo University 第101回 箱根駅伝 執念で掴み取った20年連続のシード権
第101回 箱根駅伝 総合9位 往路9位・復路7位
写真/東京スポーツ/アフロ
執念で掴み取った20年連続のシード権
初日の往路は序盤、厳しいレース展開となった。4区にて前回大会10区区間賞の岸本遼太郎選手(3年)が16位で襷を受け取ると、今大会でも区間3位の好走で7人を抜き、順位を一気に9位まで引き上げた。次の5区は、初出場の宮崎優選手(1年)が山登りで力走。9位をキープし、5時間27分53秒で往路を終えた。
2日目の復路、8区では網本佳悟選手(3年)が区間2位の快走を見せた。続く9区も吉田周選手(4年)がシード圏内を守る走りを続け、最終10区へ突入。本学と東京国際大学、帝京大学、順天堂大学の4校が絡んだシード権を争う8位から11位までの大混戦を、薄根大河選手(2年)が執念の走りで制し、10時間54分56秒、総合9位でフィニッシュした。本学は箱根駅伝常連校という伝統を死守し、20年連続のシード権を獲得した。
箱根駅伝壮行会を開催
2024年12月9日に白山キャンパスにて、第101回箱根駅伝に出場する陸上競技部長距離部門を激励する壮行会を開催しました。コロナ禍以降、久しぶりとなる対面での開催となり、当日は約600名の学生と教職員が参加。選手紹介や選手への質問コーナー、応援指導部からのエール、応援折り鶴の贈呈などが行われ、酒井監督・選手たちへ熱い声援を送りました。
総合成績
順位 | 大学名 | 総合タイム |
1位 | 青山学院大学 | 10:41:19 |
2位 | 駒澤大学 | 10:44:07 |
3位 | 國學院大學 | 10:50:47 |
4位 |
早稲田大学 |
10:50:57 |
5位 | 中央大学 | 10:52:49 |
6位 | 城西大学 | 10:53:09 |
7位 | 創価大学 | 10:53:35 |
8位 | 東京国際大学 | 10:54:55 |
9位 | 東洋大学 | 10:54:56 |
10位 | 帝京大学 | 10:54:58 |
酒井 俊幸監督 コメント
前回大会の4位以上を目標に「鉄紺の覚醒」というスローガンを掲げて出場しました。チームのエース格である石田洸介(4年)が12月中旬に起用を見送らなければならない状況になり、また主将の梅崎蓮(4年)もアキレス腱の違和感で大会前日に出場取りやめとなりました。そのため、当日に往路4人、復路2人の合計最大人数である6人の走者変更で臨む異常事態となりました。通常このような状況では厳しい結果が予想されますが、 総合9位でゴールし、継続中では最多となる20年連続のシード権を獲得しました。出走した選手からは「走れなかった4年生や仲間たちを想って走ったこと、監督の練習メニューと瑞穂コーチのコンディショニングやスタッフ陣の指導を信じ抜き、取り組んできたことが最後の粘りにつながった」との声があり、今年のチームの底力と、チームへの信頼が危機的状況でも崩れなかったことを改めて知ることとなりました。困難な状況でも決して諦めない走りをすることが東洋大学らしい駅伝だと、私自身も選手の姿から学びました。
出走した10人全員が積極的なレース運びと、中盤から苦しい表情になっても最後まで諦めない心が現れた走りで、目の前の選手に追いつき競り勝って襷をつなぐ。全員がその1秒をけずりだす走りを体現したことが結果につながりました。シード権の伝統はつなぎましたが、本来の目標である上位を達成するために今回得た経験を深化させてチームの進化につなげてまいります。チームへの温かいご声援に心から感謝申し上げます。