About Toyo University 教育と普及 旅する哲学者 井上円了とは
教育と普及 創立者 井上円了とは
井上円了は1858(安政5)年に現在の新潟県長岡市の慈光寺で生まれました。彼は幕末・維新期の激動の時代に、漢学と洋学の両方を熱心に学びました。23 歳に創立間もない東京大学で哲学を専攻し、独自に研究を進めていく中で、日本の文明開化のためには、人々が諸学の基礎となる哲学を学ぶことが必要であると確信しました。大学卒業から2 年後の1887(明治20)年、円了は29 歳という若さで東洋大学の前身である私立哲学館を創立し、哲学を通じてものの見方、考え方を身につけ、社会で活躍できる人材の育成に積極的に取り組みました。また、現代よりも海外への渡航が難しかった明治時代に、世界一周旅行を3度行い、各国での視察を通じて最新の知識・情報を得るとともに、グローバルな視点から自身の行動指針と、これからの日本の在り方を探ろうとしました。
Information 井上円了記念博物館
「井上円了記念博物館」白山キャンパス5号館1階
開館時間:
月曜日~金曜日 9時30分~16時45分
土曜日 9時30分~12時45分
休館日:日曜、祝日、年末年始、その他本学の定める休業日
入館料:無料
● 井上円了に関する記念日
6月 学祖祭
井上円了は1919(大正8)年中国・大連での講演中に倒れ、61歳でその生涯を閉じました。6 月6 日は命日にあたり、蓮華寺(東京都中野区)において学祖祭を挙行。井上家や法人役員が参列しています。
11月 哲学堂祭
毎年11月の第1土曜日に、哲学の普及を願った井上円了の遺言にもとづいて哲学堂公園(東京都中野区)で行われる四聖の祭典です。この講演会は一般公開されており、哲学堂に祭られる釈迦、孔子、ソクラテス、カントという、哲学の「四聖」を順番に取り上げます。
● TOPICS
マンガ「円了」第5話公開中
井上円了の人生をマンガ化しています。幕末から明治時代を生きた円了が成長し、大きな志を持って激動の時代を生きる姿を描いています。2024年6月現在、第1~5話をWebサイトで公開しています。