About Toyo University 〔ライフデザイン学部〕教員養成に対する理念及び認定課程設置の趣旨等

ライフデザイン学部生活支援学科

子ども支援学専攻

  • 幼稚園教諭一種免許状 

学校教育法第22条には、「幼稚園は、義務教育及びその後の教育の基礎を培うものとして、幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて、その心身の発達を助長することを目的とする」と示されています。

生活支援学科子ども支援学専攻では、この目的を達成するために、「環境を通しての保育」を基本とし、幼稚園教育要領に示されている教育を行う時に重視する事項、「幼児期にふさわしい生活の展開」「遊びを通しての総合的指導」「幼児一人一人の発達の特性に応じた保育」を実践できる幼稚園教諭の育成を行います。

そのために、幼児教育・保育に関する専門知識をはじめ、多様な子どもの育ちへの援助、子どもの心のケア、子育て家庭への支援など、子どもの育ちを育んでいく幼稚園教諭としての様々な保育の方法・スキルを習得し、子ども・家族・地域社会から求められる課題解決にも積極的にかかわれる人材の育成を目指しています。

習得した専門知識や保育スキルを活かし、幼児教育の実践的な場で力を発揮し、子どもの笑顔と幸せな育ちを守る幼稚園教諭を養成していくことが、本学科専攻が目指しているところです。

生活支援学専攻

  • 高等学校教諭一種免許状(福祉) ※2018年度以前入学生対象

学校教育法第50条には「高等学校は、中学校における教育の基礎の上に、心身の発達及び進路に応じて、高度な普通教育及び専門教育を施すことを目的とする」と示され、さらに同法第51条には、その具体的内容として「豊かな人間性、創造性及び健やかな身体を養い、国家及び社会の形成者として必要な資質を養うこと」「社会において果たさなければならない使命の自覚に基づき、個性に応じて将来の進路を決定させ、一般的な教養を高め、専門的な知識、技術及び技能を習得させること」「個性の確立に努めるとともに、社会について、広く深い理解と健全な批判力を養い、社会の発展に寄与する態度を養うこと」が示されています。

この目的を達成するために、生活支援学科生活支援学専攻では、まずは「社会福祉援助の実践力の習得」「生徒への指導力の習得」「社会への問題意識の習得」を基本とし、そのうえで、今日の社会的ニーズに合致した福祉教育を高等学校の生徒に的確に実践できる教員の育成を行います。

そのために、社会福祉や相談援助、介護に関する一定の専門知識をはじめ、多様な対象者(高齢・障がい・低所得・生活困窮者・児童・疾病による生活問題など)に対する支援における価値・知識・技術を習得させることを基礎とします。その基礎のうえに、高等学校の教員として、地域社会から求められる福祉人材の育成ができる教育者となり得ることを目指して当該教職課程を設置するものです。

ライフデザイン学部健康スポーツ学科

  • 中学校教諭一種免許状(保健)
  • 中学校教諭一種免許状(保健体育)
  • 高等学校教諭一種免許状(保健)
  • 高等学校教諭一種免許状(保健体育)
  • 養護教諭一種免許状

本学科は、知識と理論に基づく実践力を備えた健康サポートの専門家の育成を目指しており、様々な身体状況の人々の各ライフステージに合わせた健康づくりを支援できる人材教育を行っています。このような理念のもと、学校教育を通して健康をサポートするために教育職員(保健体育(中、高)、保健(中、高)および養護教諭)として免許状付与の課程を有しています。

「保健」教育は、「個人生活における健康・安全に関する理解を通して、生涯を通じて自らの健康を適切に管理し、改善していく資質や能力を育てる」ことを目的としています。今後の日本社会において「健康」についての正しい理解や問題解決のための保健学習教育が重大な使命を持っており、「保健」教育が重要となります。本学科では、「保健体育」の一部としてではなく、保健教育本来の目的を担える保健学習および健康教育の専門家として中学校・高等学校で中心的役割となりうる教員を養成しています。

「保健体育」教育は「心と身体を一体として捉え、運動や健康・安全についての理解と運動の合理的な実践を通して、積極的に運動に親しむ資質や能力を育てるとともに、健康の保持増進のための実践力の育成と体力の向上を図り、明るく豊かな生活を営む態度を育てる」ことを目的としています。本学科の目指す「保健体育」教員は、すべての生徒に対して、「身体運動に親しむ資質や能力を育て、健康の保持増進をはかり、明るく豊かな生活を営む態度を育てる」こと、また、生徒の将来のライフステージに合わせた身体運動の可能性を伝えられる役割を担うことのできる教員です。

養護教諭とは小学校・中学校・高等学校の主に「保健室」において、「性の逸脱行動」、「虐待」、「薬物乱用」、「感染症」など幅広い健康相談活動を通して、児童・生徒に「生涯を通じて心身共に健康で生きる力」を育むための教育をすることを目標としています。本学科の目指す「養護教諭」は全ての生徒に対し、これらの目標に加え、児童・生徒の将来に身体活動を継続して行うことの重要性もあわせて伝えることができる教員です。

ライフデザイン学部人間環境デザイン学科

  • 高等学校教諭一種免許状(工業)

人間環境デザイン学科は、学校教育法第51 条に示されているように、高等学校教育における豊かな人間性、創造性、社会的使命の自覚、個の尊重を教授するための「工業教育」の理念、専門分野である建築、都市、デザイン領域の専門的知識の修得を目的としています。特に本学科では、社会の発展や人口の高齢化といった今日的課題の中で、専門的な知識を駆使し、総合的な観点から、多様な問題の発見と課題解決について教育できる教員を養成することとしています。具体的には、社会の変動に必要不可欠なユニバーサルデザインの基礎的な考え方を教授し、建築、住宅、まちづくり、製品、道具など人間の生活環境に関わる諸課題を総合的に捉えられるカリキュラムを設け、高度に発展した工業分野において活躍できる人材を育成できる教育者となり得ることを目指して当該教職課程を設置するものです。

  • 高等学校教諭一種免許状(工芸)

人間環境デザイン学科では、少子高齢化とニーズの多様化が進む中で「ユニバーサルデザイン」を基本とし、建築、環境、製品、医療、交通などを個別に考えるのではなく、「豊かな暮らし」を目標にし、総合的に捉える能力を養成する教育を進めています。そのため人間を中心に捉え、建築から住宅、まちづくり、工業製品などのデザインを総合的に学べるカリキュラムを組んでいます。また本学科はカリキュラムの各段階で修得したものづくりの基本となる知識や技術を活かして、建築設計や工業製品あるいは福祉機器などのデザインの現場で、ユーザーを中心とした計画、設計および提案ができる人材の育成に資する教員の養成を行います。

これらの教育課程の中で、高等学校教諭1種免許状(工芸)を取得できる科目を各セメスターに配置し、必要な科目を修得することによって、建築やデザイン分野において活躍できる人材を育成できる教育者となり得ることを目指して当該教職課程を設置するものです。