2026年8月26日(水)、高校2年生を対象にアントレプレナーシップ教育講座を実施しました。
今回の講師は、文部科学省アントレプレナーシップ推進大使(文部科学大臣任命)であり、ストーリーライン株式会社代表取締役CEO/CDOの岩井順子氏です。
岩井氏は、アメリカのZiba DesignやスペインのMormediで戦略デザインに携わった後、2028年に起業。独自の超臨界CO₂抽出技術を活用した高品質デカフェの製造プロセスを開発し、コーヒーの新たな価値創出に取り組んでいます。また、健康志向の高まりに応えながら、生産地に付加価値を還元する持続可能な産業モデルの実現を目指して活動されています。
講演では、「アイデアだけでは、社会は変わらない」というメッセージを中心に、ご自身の起業経験を交えながらお話しいただきました。現在、創業9期目を迎え、まもなく資金調達を達成予定であることや、来年から国内量産設備の構築を進め、将来的にはタイなど海外生産地での展開も目指していることについて紹介されました。
また、事業化までの道のりについて、
気づき(妄想) → 仲間 → 研究 → 技術 → 実験 → 失敗 → 改良 → 事業 → 社会を変える
というプロセスを示しながら、「失敗を恐れずに挑戦し続けること」の大切さを語られました。さらに、「振り返ると全部つながっていた」「未来は『おとずれる』だけではなく、『つくる』もの」と、生徒たちにエールを送ってくださいました。
生徒たちは、社会課題の解決に向けて行動することの意義や、挑戦し続けることの大切さについて学びました。また、岩井氏が語られた「自分一人ではできないことでも、誰かとならできるだろうかと考えてほしい」という言葉から、仲間や協力者とのつながりの重要性について考える機会となりました。この考え方は、起業家が限られた資源や人とのつながりを生かしながら未来を切り拓いていく「エフェクチュエーション」の考え方や、その中の「クレージーキルトの原則」にも通じるものです。生徒たちは今回の講演を通して、自ら行動し、周囲の人々と協力しながら新たな可能性を生み出していくことの大切さを学びました。
