学校長メッセージ(受験生向け)

受験生への校長メッセージ

2024年度入試 第10号

みなさん、明けましておめでとうございます。

いよいよ受験まであとわずかの時期を迎えました。これからは体調を整えることを最優先に、ラストスパートを掛けましょう。志望校はもう目の前に来ています。慌てずに、しっかりと受験に備えましょう。

 

ウィルマ・グロディーン・ルドルフ(Wilma Glodean Rudolph)さんは、アメリカ・テネシー州出身の女子陸上競技選手です。4歳の時に猩紅熱と肺炎の合併症にかかり、左足の小児麻痺で歩けなくなりました。ウィルマさんは母に抱かれ、貧しい黒人も診てくれる80km先の病院まで毎週2回通い、医師の教えで母と兄弟たちは足のマッサージを続けたそうです。8歳で補助具を付けて何とか歩けるまでに回復し、その後、矯正靴をはいて兄弟と毎日バスケットボールをして遊び、12歳で遂に完治されたそうです。スポーツ選手になることを決意し、中学ではバスケットボールで活躍。高校でも得点の州記録をつくるなどの活躍でチームを州のチャンピオンに導きました。テネシー州立大学の陸上コーチに見出されてキャンプに参加。16歳で1956年のメルボルンオリンピックに出場し、4×100mリレーで銅メダルを獲得。全米選手権では200mの世界記録22秒9を樹立。1960年のローマオリンピックに出場し、100mの準決勝で世界タイ記録の11秒3を記録し、決勝では11秒0(追い風参考)で優勝。200mでも優勝。4×100mではアンカーを務め準決勝で世界記録44秒4を樹立、決勝は足首を痛めながらも金メダルを獲得。黒人女性としては史上初の短距離3種目制覇を達成し、翌年には100mの世界新記録11秒2も樹立しました。 そんな彼女の言葉です。

 

「本当の競争相手? それは自分自身」

 

 受験とは、何倍の競争率になろうとも合格する人は合格するのです。ライバルは「怠けたいなぁ」と思ってしまう自分自身の心です。ウィルマ選手は、生まれた環境がどんなに劣悪であっても、周りの人に支えられながら世界記録を打ち立ててきました。最後まで自分と向き合い自分に勝った人が本当の勝利を掴む、ということを教えてくれる名言です。

 

みなさんもご家族に支えられながら受験を迎えようとしています。最後の大勝負は、「あなたの心」です。

2024年度入試 第9号

私は中学3年の10月に、高校入試模試の数学で100点を取ったことが一度だけあります。平均点も70点ぐらいでしたから、偏差値的には大したことはありませんでした。でも普段から勉強していれば、模試でも100点を取れるんだという、大きな自信のようなものを感じ取ることはできました。似たような経験は高1の化学のテストでもありました。中3の模試の時と同じように平均点は70点台後半、自分は92点でしたが妙な自信がついたのを覚えています。

両方とも、世の中から見れば小さなことですが、私にとっては大きな出来事でした。何せ、そのことが契機で私は、中学校の数学か、高校の化学の教師になろうと志望大学を決めるキッカケとなったからです。 

今月は、ダウンタウンの松本人志さんの言葉です。

 

 「100点は無理かもしれん。でもMaxなら出せるやろ。」

 

結果的に100点を取れなくても、その頂上を目指した結果、自分は計り知れない力を身につけることができます。他の人には見えないかもしれないけど、自分だけが達成したものは必ず大きな力を発揮します。 高校時代、1冊の化学の計算問題集を、ボロボロになり1つも間違わなくなるまで何回もやり直したことがあります。その時以来私は、教員採用試験を含めて化学の計算問題はミスらなくなりました。「自分は化学の計算問題だけは絶対に間違わない」という自信は、私にとって大きな武器となりました。 模試でも、問題集でもいいです。満点になるまで、何回も解いてみましょう。きっと、あなたの大きな力になります。

 

あなた自身のMaxになるまで。

2024年度入試 第8号

大阪市平野区の専念寺に、「ネコ坊主」と呼ばれている御住職 藪本正啓(やぶもと まさひろ)さんがいらっしゃいます。

藪本さんの41歳の誕生日は、特別な一日だったそうです。小学1年生の頃に、父親を同じ年齢で亡くしたからです。「誰もが41歳を迎えられると思っていませんでした。もう一度、生まれ変わるような気持ちでした。」

そんな誕生日を前後して、掲示板のフォロワー数が伸びたという奇跡のような出来事があったそうです。

藪本さんはその日、《私を私に産んでくれて、ありがとう》と投稿しました。

その掲示板には、他にもこんな言葉が書かれています。

「あなたが生まれた時、沢山の人を笑顔にして幸せにしたんです。だから「私なんて」って思わないで。」

「正しい意見でも思い遣りがなければ、言われた人は傷つく。」

「あんまり気にしない。どーせ何をしても言われます。」

「些細なことで他人を許せなくなってきたら、危険信号。」

「知っていましたか。あなたが幸せに生きるだけで、誰かを幸せにしていることを。」

「相手を理想化してはいけない。理想は自分のために持つもの。」

「これは単純で、大事なことです。嫌いな人は、嫌いで良い。それ以上、考えないようにすること。」

「ハンバーグでも嫌いな人がいるから、皆から好かれるなんて無理ムリ。」

フォロワーの方からは、「自分が気をつけないと思ったことを書いていらっしゃるので、自分に向けた言葉だから等身大で説教臭くない。」と評判になっています。

少し長くなりましたが、最後に、受験生に見てほしい言葉をネコ坊主の掲示板から抜き出しました。

「あなたが、人生の主役です。」

「成功したければ、先ず願ってください。そして正しい努力を長く続けてください。絶対に、実ります。」

「大変な時は、自分が大きく変わる時。変われるタイミングなんです」。

「コツコツと積み重ねる努力と運が合わさると、奇跡となる。」

また来月も、お目に掛かりましょう。

2024年度入試 第7号

ロバート・ルイス・スティーブンソンさんは、イギリスの小説家・詩人で、「新アラビア夜話」、「ジキル博士とハイド氏」、「宝島」など、数々の創造性豊かな作品を残した方です。そんな彼は亡くなる直前にはサモア島に移住し、執筆活動をしながら部族間の抗争や政治的な問題を解決するために奔走しておられました。 そんな反骨的な精神を持った方の名言です。

「毎日をその日の収穫高で判断せずに、まいた種で判断しなさい。」 “Don’t judge each day by the harvest you reap, but the seeds that you plant. ”

これまでも何回か書かせていただきましたが、1回の模試の結果で落胆したり、志望校を変えたりするのは、愚の骨頂です。模試は弱点を発見し、減点された部分を補強し、2度と同じ間違いを起こさないための武器です。 毎日の勉強を時間や量だけで評価するのではなく、どれだけ志望校との距離を詰めることができたのかということが大切だということを教えてくれる名言です。当たり前のことですが、種を蒔かなければ実はできません。仮に今日の収穫が0であっても、明日、明後日、1ヶ月後、3ヶ月後に実る量が、あなたの今年の本当の収穫です。種は、蒔いた量に比例して必ず収穫が得られます。「今日の収穫」ではなく、「今日蒔いた種」で勝負をしましょう!

2023年10月11日

2024年度入試 第6号

チャールズ・ホートン・クーリー(Charles Horton Cooley)さんは、アメリカ合衆国の有名な社会学者です。アメリカ社会学協会の創立メンバーの一人でもあり、鏡に映った自我の概念で良く知られています。自我は幼少時になく、他人と共存する社会の中で育まれるとされています。クーリーさんによれば、「自我には3つの要素が必要となる。”他人に自分がどう写るのかという想像” ”他人に自分の行動がどう写るのかという想像” ”それに対する自分の矜持や屈辱感などの意識”である」ということだそうです。

さて難しい話はこれぐらいにして、彼の名言をご紹介します。

 

”明日はなんとかなると思う馬鹿者。今日でさえ遅すぎるのだ。賢者はもう昨日済ましている。”

Tomorrow I will live, the fool dose say: today itself's too late; the wise lived yesterday.

 

少し刺激的な、そして挑発的な言葉だと感じます。しかし冷静になって読むと、そういうことなんだなあと、変に関心してしまいます。私は仕事柄、校内外を問わず色んなところから原稿を頼まれます。できる限り頼まれた、その日に書くようにしています。しかし会議が連続していると、ついつい「締め切りは10日先だから、明日でもいいや。」と思ってしまいます。そういう私のような人を「馬鹿者」と言うんですね。

ただ反論する訳ではないのですが、「いくら賢者でも原稿依頼がいつ来るかなんて先読みすることはできないのではないですか?」と言いたくなりました。でも自分の反論に再反論する訳ではありませんが、実はこの原稿も4か月前に書いています。もっとも、これは広報部長の先生が事前に、「毎月この時期に出しますから、お願いします。」と言ってくださっているからできることなのです。

 

元の素直な自分へ戻ります。本当に凄い人はすでに行動している、ということを教えてくれる名言です。必要以上の不安に駆られたり、明日やろうと考えたりするのではなくて、今行動してみようということを教えてくれる名言でした。そう言えば、林修先生も同じようなことを言っていましたね。

「いつやるの? 今でしょ!」

2023年9月11日
東洋大学京北中学高等学校
校長 星野 純一郎

2024年度入試 第5号

先日、海外塾講師ヒラさんという方が、2021521日に「全国の受験生に送る100の言葉【Youtube 1周年記念】」というブログを立ち上げておられるのを拝見いたしました。
その中で私の実体験に基づく、6つの「お気に入り」を見つけましたので、今回はそれをご紹介し、最後に私の拙い体験を添えさせていただきます。

 

  1. できます。必ずできます。できないことは目の前に現れません。 
  2. 「勉強の本質」は、できなかった問題ができるようになること。 
  3. 行動しない人は現状維持。行動した人は現状打破。 
  4. ボロボロのズタズタのヨレヨレになるまで1冊をやり込む。
  5. 脳みそちぎれるくらい1問と向き合い考えましたか?大丈夫です。ちぎれません。 
  6. 間違えた?おめでとうございます。「伸びるチャンス」ですね。

 

私は元々化学の教員ですが、高校3年生の夏に薄い化学計算問題集を仕上げることにチャレンジした経験があります。1冊を仕上げ終わった時、「分圧の法則」に誤りが多いことに気づかされました。そこで苦手な分野については、正解した問題についても徹底的に解説を読み、過去問や校内外の模試、学校指定の問題集で「分圧の法則」を集め、集中的に退治しました。その問題集にも3回アタックしました。さすがに、それぐらいでは「ボロボロのズタズタのヨレヨレに」はなりませんでしたが、大学入試は勿論、その後の教員採用試験でも化学計算問題だけはノーミスで過ごすことができました。

 

「ヒラ」さんが仰っていることは、私の持論でもある、「模試は合格可能性を知るものではなく、間違えた部分を毎回一つ一つ潰し、その回を100点にすることで『解けない』をなくすためにある」ということを伝えたいのではないかと思っています。

 

「間違いは最高」です。その間違いに、他の人の何倍も時間を掛けてみてください。きっと目指すものが得られることと思います。いや、目指すものが得られるまで間違い潰しにチャレンジし続けてください。勝負はまだまだ、これからです。

2023年8月10日

2024年度入試 第4号

今月もWBCの余韻で書かせていただきます。

私と同じ大阪府出身のダルビッシュ有投手は、現在MLBのサンディエゴ・パドレスに所属しています。彼が野球を始めたキッカケは、6歳の時に初めて見たプロ野球、篠塚選手のサヨナラホームランに湧く選手たちの姿だったそうです。私にとっては、ダルビッシュ有投手の高校野球でのノーヒットノーランが強く印象的に残っています。

そんな彼の言葉です。

 

「土、日の休みが消え。夏休みが消え。冬休みが消え。友達が遊んでる時に練習してた。だから今がある。」

 

彼の言葉は非常に分かり易く、常に身近なワードを使っています。この言葉も、みなさん自身がすぐに自分自身の生活にも置き換えられるような名言です。改めて研ぎ澄まされた言葉に感心します。

受験生のみなさんにとって、気分転換や勉強の合間の休息は大事ですが、一方で絞り出さなければならない休みというものもあると思います。そんな時、「休めない…」ではなく、休みを潰した分だけの価値をどう生み出して行くかが運命の分かれ道です。受験に向かって努力できる時間、そして未来の自分へパワーアップできる時間として使うことができたなら、その結果として、大きな大きな御褒美が待っています。イソップ物語の「うさぎとかめ」ではないですが、休んでいるとかめに抜かされ、合格という御褒美が遠のいてしまうかもしれません。

 

2023年7月11日

2024年度入試 第3号
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表を率いて優勝監督になった栗山英樹さん、実は昨春から北海学園大学の特任教授をされています。現在も北海道内に住み、以前にはプロ野球日本ハムの監督を10年間務められた方でもあります。今年の入学式の祝辞で「この1年間、野球でバタバタしていて、余り大学には来られなかった」「教師になりたくて東京学芸大学に入学した」「一方でプロ野球選手への夢を諦められず、授業の合間にトレーニングをしたり、アルバイトをしたりして野球を続けた」ことなど、自らの大学生活を紹介されたそうです。
そんな栗山さんがWBCで選手に言い続けた「挑戦し続けなさい。自分を信じ続けなさい」という言葉を新入生に贈り、激励されました。
その上で、栗山さんが入学式で語った、WBCで世界一になった選手たちを紹介した言葉です。「全員が、最初から才能豊かだったか。決してそうではない。遣ると決めて遣り続けて行けば、最後には何か必ず大きな答えが出る。」
今回のWBCでは思わぬ選手が、思わぬ場面で大活躍しました。そして大きな答え「世界一」を引き出しました。
みなさんの「大きな答え」は何でしょう。
才能は最初から持っているものではなく、遣り続けて漸く、いつか創り上げられるものです。
「大きな答え」が出るまで、まずは「遣り続けて」みませんか?
2024年度入試 第2号

私はフライドチキンや手羽先が好きではありません。子どもの頃から、どうも骨が苦手で魚料理も嫌いでした。しかし大人になって分かったことですが、動物の骨の回りは良く動くので、実は最も美味しい部位だそうです。

そんな美味しい部位を大事にしたカーネル・サンダースさんというのは、本名ではありません。実は、食文化の発展に大きく貢献したことで、アメリカ合衆国ケンタッキー州から与えられた称号です。本名は、ハーランド・デーヴィッド・サンダースさんです。10歳から働き始めてさまざまな職業を経験したカーネルは、何と65歳で無一文に!残されたのは「フライドチキンのレシピ」だけ。それでも諦めないのがカーネル。レシピをレストランに売り込むことを思いつき、やがて皆さんが知るKFCの創業者になりました。

成功しようと思ったら、初めは楽せず、苦労することが必要だ(カーネル・サンダース)

最初はゴールが遠くにしか見えないので、誰もが大変な思いをします。しかし、そのうちそれが慣れてくると、そんなに苦痛だとは思わなくなります。むしろ心地よい疲れにすらなってきます。そうなったら、しめたもの。陸上競技でいうランナーズハイに似たような状況が生まれてくるという意味なのでしょうか。まだまだ始まったばかり。まずは、あれも、これも貪欲に挑戦してみましょう。

2024年度入試 第1号

ホームページをご覧いただいているみなさん、こんにちは。

校長の星野純一郎です。

今年度も、進学に向けて日夜頑張っている受験生のみなさんへ、エールを送る気持ちを込めて、この「受験生への校長メッセージ」お届けしていきます。 

サッカー選手としても有名な本田圭佑さんは、ご存知のように実業家としても成功されています。またカンボジア代表のGMでもあり、監督でもあります。どうしても大阪生まれの私は、摂津市生まれの本田さんを応援したくなります。彼は、また小学校の卒業文集に「世界一のサッカー選手になる。」「セリエAに入団し10番で活躍する。」という将来の夢を書いています。

 そんな本田圭佑さんは、さまざまな名言を残されていて、これまでもご紹介してきました。今回は、その中でも年度初めに相応しい名言を贈ります。

 

「世界一になるには世界一の努力が必要だ」

“To become the best in the world, you need to make the best efforts in the world. ”

 

 これは私の想像ですが、きっと、「目的達成のためには努力が必要不可欠。では、どこまで努力をすれば良いのか?それは自分次第だし、目的次第。もしも世界一になりたいのであれば、世界一の努力をしましょう。」というように聞こえます。

 「私は世界一も、日本一も目指していません。志望校に合格したいだけです。」という方には、ぜひ、「だったら、志望校で1番になりましょう!」と訴えます。

折角、受験をするならば1番で合格してみませんか。ギリギリで受かって、入ってから苦労するよりも、今頑張って楽に合格し、楽に志望校へ入りませんか。

明日は、きっと楽しいですから!