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学校法人東洋大学SDGs行動憲章制定記念シンポジウム“SDGs行動2021”を開催

学校法人東洋大学および東洋大学は、地球社会の明るい未来づくりへの貢献を目指し「学校法人東洋大学SDGs行動憲章」を制定しました。2021年6月6日の学祖祭(東洋大学創立者 井上円了の命日)において憲章を発表するとともに、6月19日には憲章の制定を記念したシンポジウムを「行動」をテーマにオンラインで開催。在学生・卒業生・学外有識者など、多様な立場から意見交換を行い、本学や個々人が起こすべきアクションを明らかにしました。

学校法人東洋大学および東洋大学は、地球社会の明るい未来づくりへの貢献を目指し「学校法人東洋大学SDGs行動憲章」を制定しました。2021年6月6日の学祖祭(東洋大学創立者 井上円了の命日)において憲章を発表するとともに、6月19日には憲章の制定を記念したシンポジウムを「行動」をテーマにオンラインで開催。在学生・卒業生・学外有識者など、多様な立場から意見交換を行い、本学や個々人が起こすべきアクションを明らかにしました。

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創立の原点を振り返る日に行動憲章の制定を発表

学校法人東洋大学および東洋大学は、SDGsの理念に賛同し、地球社会の明るい未来づくりに貢献するために、「教育」「研究」「社会・国際貢献」「環境貢献」「ダイバーシティ&インクルージョン」の5領域において行動することを掲げる「学校法人東洋大学SDGs行動憲章」を制定しました。

6月6日は創立者である井上円了の命日で、毎年、創立の原点を振り返るために学祖祭を執り行っています。今年はこの節目となる日にSDGs行動憲章の制定を発表。6月19日にはオンラインで「学校法人東洋大学SDGs行動憲章制定記念シンポジウム“SDGs行動2021”」を開催しました。本学では行動憲章を制定した2021年を「SDGs行動の1年」と位置づけ、シンポジウムのテーマも「行動」に設定。東洋大学 SDGs推進連絡会の座長である川口英夫副学長の開会宣言でシンポジウムは幕を開けました。

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創立時から脈々と受け継がれるマインド

初めに矢口悦子学長から、本学の歴史を交えながら、SDGs行動憲章について紹介がありました。

本学は1887年に哲学者である井上円了によって創立されました。建学の精神である「諸学の基礎は哲学にあり」「独立自活」「知徳兼全」はもとより、日本最大級の第2部・イブニングコースなどによる“多様な教育機会の創出”や、創立者の意志を継承して実施している講師派遣事業などの“生涯学習”、そして1916年に日本の私立大学初となる女子学生の受け入れなど“ダイバーシティ”の領域においても先駆的な役割を果たしてきた本学には、SDGsに通じる素地が脈々と受け継がれていると言えます。
そして今日においては、2015年に国連サミットで採択されたSDGsの理念に賛同し、2030年までの目標達成に向けた取り組みを推進しています。一例として、独自の研究助成制度である「東洋大学重点研究推進プログラム」を創設し、「SDGsの達成に貢献する研究」などを研究課題に掲げ、7つのプロジェクトを展開しています。また、環境への負荷を軽減するため、学内のペーパーレス化にも先駆けて取り組んでいます。これらの取り組みによって、SDGsによる社会貢献度を評価する「THE Impact Rankings2021」において、日本国内75大学のうち17位タイ、国内私立大学では4位タイという評価を受けました。
矢口学長は「13学部を擁する“知の拠点”として、SDGs達成に向けてこれからも奮闘してまいります」と、講演を締めくくりました。

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情報発信やイベントなど多面的な活動を展開

基調講演として朝日新聞社の高橋万見子氏に登壇いただきました。高橋氏は月刊誌「論座」やGLOBE副編集長、論説委員などを経て、2020年10月から「SDGs ACTION!」の初代編集長として活躍しておられます。

朝日新聞社は早期からSDGsに注目され、環境や社会課題をテーマにした既存事業と連携しながら、報道部門ではSDGs関連の紙面などを展開し、国連のSDGメディア・コンパクト創設メンバーに。事業部門では地球規模の課題解決をテーマにした「朝日地球会議」の開催や、国連総会ハイレベルウィーク「SDGサミット」において日本のSDGs展開事例をアピールするためにGLOBEセンター版の発行、SDGs169ターゲットアイコン日本版の制作、SDGsの行動を盛り上げていくために立ち上げたWebメディア「SDGs ACTION!」など、さまざまな取り組みを通した情報発信を続けてこられました。そして、2021年からスタートした中期経営計画においても、SDGsに取り組むことを柱の一つにされています。
これらの多くの取り組みの一つに、2018年から開催されている「大学SDGs ACTION! AWARDS」があります。 「学生にさまざまなSDGsの取り組みやプランを発表してもらって審査するイベントです。授賞のほか、ファイナリストの大学生のアイデアを社会実装できるようなサポートもしたいと思っています。9月ごろに募集要項が発表になるので、ぜひご参加ください」(高橋氏)

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今日からでも行動できると知ってほしい

第二部は「私の行動」と題して、本学の卒業生、教員、学生に発表をしていただきました。

1人目は五十嵐駿太氏。2015年に本学経済学部を卒業し、企業勤務を経て、2018年に株式会社With The Worldを設立、代表取締役社長に就任しました。With The Worldは日本国内の大学や中学校・高等学校と、海外の大学・中学・高校とをオンラインでつなぎ、異文化理解や社会問題などをディスカッションするプログラムを提供しています。提携校は世界54か国330校に及ぶそうです。

「教育業界にいる身として、SDGsについて学び続けられる仕組みを作りたいと思っています。SDGsに関心があって行動してみたが、『なぜやるのか』という意義が見い出せずに続かない学生・生徒が多くいます。この『なぜ』を紐解き、自分事に考えることが重要だと感じています。学び続けた先にSDGsに取り組む大義名分や、なぜ取り組まなければいけないのかという意義に到達できる環境を作ることが私の責任であり、これからの行動として取り組んでいきたいと思っています。」(五十嵐氏)

2人目の話題提供者は、本学国際共生社会研究センターの北脇秀敏センター長です。同センターは約20年前に設立され、本学のなかでも国際的な研究の最前線に位置付けられます。

「SDGsの活動が始まったころは『SDGs』という単語だけでは通じず、『持続可能な開発目標』という日本語を併記する必要がありましたが、いまはデファクトスタンダードとなり、SDGsという単語が分からない人は少なくなりました。当センターでは『地球規模で考え、行動は足元から』という姿勢で研究を続けてまいります」(北脇センター長)

話題提供の最後は、学生団体「東洋大学TIPS」代表の塩澤真結さんとナ ヨンジュさんです。TIPSは2018年の設立。当初から「SDGs・ダイバーシティ×学生の成長」を掲げ、学生が主体的に活動することで社会課題の解決に貢献できる人材になることを目指しています。

「SDGs・ダイバーシティを多くに人に広めるために身近な話題や、分かりやすい表現を用いて、共感してもらえるように努力しています」(塩澤さん)
「よく耳にするのは『SDGsは難しい』『自分とは関係ない』『どうすればいいのかよくわからない』という言葉です。具体的に何をすればいいのか、イメージしづらいかもしれませんが、SDGsは誰でも、今日からでも簡単なアクションから始めることができます。私たちと一緒に行動の一歩を踏み出してみませんか」(ナさん)

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これからのSDGsアクションの指針として

第三部は本学におけるSDGs認知度調査の結果報告とパネルディスカッションです。調査結果の報告は社会貢献センターの森田明美センター長からなされました。

「学生を対象にした認知度調査では88.5%の学生がSDGsを認知し、69.0%の学生が何かしらの行動に移していました。また、興味のある個別のゴールは目標5の『ジェンダー平等を実現しよう』が48.5%でトップ。そのうちの約3分の2を女子学生が占めました。なぜこのような結果が出たと思うか、学生に尋ねたところ『ジェンダーは我が事だから』との意見が多かったです」(森田センター長)
この調査結果を受けて、パネルディスカッションが始まりました。パネラーは、朝日新聞社の高橋氏、本学卒業生の五十嵐氏、そして学生団体TIPS代表の塩澤さん、ファシリテーターは森田センター長がそれぞれ務めます。

五十嵐さんは学生の88.5%がSDGsを認知しているという調査結果を「非常に高い数字」だと評価。また、自社で受け入れているインターンシップ生、約40人にSDGsについて尋ねたところ「やはりジェンダー平等への関心が高かった」と言います。
一方、塩澤さんはTIPSの活動を通して、環境問題への意識が高いと感じていたので、一番がジェンダー平等だったのは少し意外だと感じたそうです。「ジェンダーに関しては男女平等だけでなく、LGBTQIA+と、いろいろな側面があります。社会に出る準備段階の学生が目標5『ジェンダー平等』に注目したということは、学生自身が不平等を感じることが少なからずあるからではないでしょうか」(塩澤さん)
「私たちの世代が新人だったころは企業規模や安定性、自分自身が成長できるかどうかといったことに関心がありましたが、いまの若い世代は自分の所属する組織が社会に対してウェルビーイングかどうかを気にする傾向が強く、SDGsへの関心の高さはしっくりきます。背景にあるのはこれから地球がどうなるのかという不安、当事者意識ではないかと思います」(高橋氏)

また、今後の取り組みについて、TIPSではイタリアの大手生地メーカーと連携し、「ファッション×SDGs」を推進する計画があるそうです。「ファッションという身近な話題を取り上げることで、これまでにない層に関心を持ってもらえるのではないかと期待しています。私自身、これから就職活動を始めるので、社会に対してどのような価値をもたらすのかを企業選定の基準にしたいと思っています」(塩澤さん)
一方、五十嵐さんは学生・生徒たちがスラム街や貧困の問題に関心があると仮説を立てていましたが、カリキュラムを検討するなかで「交流」や「仲良くなれる」といったキーワードが上がってきたそうです。「(交流や友達になることをきっかけに)現地の課題を知り、もっと知りたいと思った先がSDGsにつながっている、という設計が良いのではないかと考えています。テクノロジーを駆使して、より良いカリキュラムを作っていきたいです」

「塩澤さんの『ファッション』は良い切り口ですね。空をつかむような話よりも身近なところからが大事だと思います。また、五十嵐さんのカリキュラムも良いですね。人間は相手の顔が見えると注意を払うようになります。シンパシー(同情)よりもエンパシー(共感)、相手の立場を知ることがダイバーシティやインクルージョンの基本です」(高橋氏)
最後に森田センター長は「若い世代ほど先が長いので課題を我が事として捉えていますし、自分には何ができるのかを考えていますから、そこに寄り添えるような教育や体験の機会を提供できればと思っています。本日発表したSDGs行動憲章はその指針になるのではないでしょうか」と締めくくりました。

東洋大学SDGs行動憲章制定記念シンポジウム
SDGs行動2021

※映像は新型コロナウイルス感染症の状況を鑑み、無観客で感染対策のうえ事前収録したものです。

■第1部

(開会挨拶・学長講演・基調講演)

  • 開会挨拶
    東洋大学 副学長・SDGs推進連絡会 座長 川口 英夫
  • 学長講演
    東洋大学 学長 矢口 悦子
  • 基調講演
    朝日新聞社「SDGs ACTION!」編集長 高橋 万見子氏

■第2部

(話題提供「私の行動」)

  • 話題提供「私の行動」
    1. 株式会社With The World 代表取締役社長 五十嵐 駿太氏(東洋大学経済学部 卒業生)
    2. 東洋大学 国際共生社会研究センター センター長 北脇 秀敏
    3. 東洋大学 学生団体 東洋大学TIPS 代表 塩澤 真結さん、ナ ヨンジュさん

■第3部

(パネルディスカッション)

  • SDGs認知度調査 結果報告 および パネルディスカッション
    ・SDGs認知度調査結果報告/ファシリテーター:東洋大学 社会貢献センター センター長 森田 明美
    ・パネラー:高橋氏・五十嵐氏・塩澤さん

主催 : 東洋大学SDGs推進連絡会(ml-sdgs@toyo.jp)