理念
東洋学研究所は、本学学祖井上円了博士の「諸学の基礎は哲学にあり」との建学の精神に則り、近代思想・欧米思想の研究との密接な連関の上に立脚しながら、東洋思想の特質を深く研究し、その特質を発揚することによって広く現代の世界文化への積極的貢献をなし得る機構を本学に確立したいとの明確な理念・目的の許に昭和33年設立された、本学の大きな特色となっている研究機関である。爾来40年余を経過し、本研究所に所属する研究者は、各自の専門とする東洋の思想・言語・歴史・美術・文化等の諸研究分野において、それぞれが斯界の水準を常にリードする数多くの研究成果をあげ、本学の東洋学研究の成果を高めてきた。これは本学の教育面においても有効に発揮され、優秀な学徒が求めて本学の東洋研究の諸学科に学び競う、よき伝統が今日なお保持されている。