所長挨拶

2022年度から研究所の所長に就任しました、社会学部国際社会学科の三沢です。コロナ禍の沈静化の見通しが立たない中、研究所をめぐる状況も難しく、力不足の身ですが、皆様の御協力を賜りまして、研究所の活動を進めていきたく存じます。

気付けば東洋大学勤続20年を超え、定年退職が目前に迫ってきました。前身のアジア・アフリカ文化研究所には着任の翌年から所属しておりますので、研究所においても古株の一人になっておりました。

イスラーム世界を専門領域とする者が所長になるのは初めての事例ですが、それは本研究所が広域アジア、ときにアジアを越えてヨーロッパやアフリカを専門とする方々が参集してくださって、精力的に活動をされてきていることの証かと存じます。当方も研究所に参画して、学術フロンティアに加えていただいたおかげで、自分一人では行くことはなかった台湾・香港・韓国・タイ・マレーシアなどに調査出張して、モスクをはじめとするイスラームの状況をつぶさに学べたことは大きな収穫でした。狭い専門領域に閉じこもることなく、研究員同僚諸氏から様々な刺激を得られることは本研究所の面目躍如たるところでしょう。

前任の野間所長を中心とした専任/客員研究員・院生研究員・事務方諸氏の御尽力により、世界的なコロナ禍にあって、海外調査出張や協定校をはじめ海外研究協力者の招聘こそ叶いませんでしたが、研究所の活動は停滞することなく、オンラインによる国際・国内シンポジウムやワークショップの開催、オンデマンド方式による成果動画の配信、井上円了記念博物館・白山図書館との協働による展示の実施、研究所の研究叢書たるACRI Research Paper の刊行など精力的な活動を展開することができました。そのおかげをもって、学内・学外の研究助成金の取得、2022年度からは人間文化研究機構の地域研究プロジェクトの拠点に選出されるなどの評価を得てきております。

まだまだコロナ禍をめぐる厳しい状況は続きそうでありますが、こうした精力的な研究所の活動を停滞させることなく、前進していく所存です。当方としてもそのために微力ながら運営を取り纏めていく所存ですので、今後とも皆様のご協力を賜りますようお願い申し上げます。

                                         

※野間信幸先生任期満了に伴い、2022年4月1日から三沢伸生先生が所長に就任いたしました。