所長挨拶

2020年度から研究所の所長に就任しました、文学部東洋思想文化学科の野間です。不案内な職務ゆえ、皆様には何かとご不便・ご迷惑をおかけしてしまいそうですが、どうぞよろしくお願いいたします。

私の研究所とのご縁は、1987年に韓国両班調査に同行させていただいた時に始まります。1992年に本学に就職してすぐ、前身のアジア・アフリカ文化研究所に迎えていただきました。爾来およそ30年にわたり、お世話になってきました。

2019年に研究所は60周年を迎えましたので、華甲ということになります。この間先人たちが地道に積み上げてこられた豊かで貴重な研究成果の数々を、研究所の財産として、これからも大切に保管してゆきます。そしてこの蓄積の上に、大学屈指のプロジェクトチームや研究班が揃い踏みする研究所の特徴を活かして、新たな研究成果を積み上げていきたいと思います。研究所に集う若手研究者も多彩な面々が揃っており、小規模な梁山泊のごとき観を呈しております。こうした若手研究者の育成支援も、研究所の大切な役目の一つと考えます。

ところが着任早々、新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、研究所の活動にも影響が及ぶ事態に直面してしまいました。海外の研究者や研究組織との交流を重視する当研究所にとって、これは研究活動の停滞を招きかねない状況であると見なせます。それでもこれまで研究所が困難に陥るたびに見せてきた不屈の精神や楽観性を思い起こして、研究員の皆さんと協力し合ってこの苦境を乗り越えてゆきたいと思っています。

どうやら任期中は、コロナとのお付き合いから逃れられそうにありませんが、困難な状況にあっても可能な限り持続的な研究活動を追求してゆくつもりです。研究所の更なる発展のために、微力をささげてゆく所存ですので、今後ともご協力を賜りますようお願い申し上げます。

※後藤武秀先生任期満了に伴い、2020年4月1日から野間信幸先生が所長となりました。