工業技術研究所「研究発表会&講演会」をオンライン開催いたします(2/24~3/6)

おかげさまで、東洋大学工業技術研究所は発足60周年を迎え、これを記念してさまざまな行事を開催しております。
2023年2月24日(金)~3月6日(月)は、「講演会」ならびに「研究発表会」を同時開催いたします。
「講演会」は、【第1部】で60周年記念講演、【第2部】では『CPSの基盤を支える機械工学』をテーマとしてオンデマンド配信いたします。
「研究発表会」では、工業技術研究所の研究員・学生による研究成果(ポスター 53件)を特設サイトにて公開いたします。
研究成果の活用を検討されている自治体・企業の皆様はじめ、一般の皆様にも幅広くご覧いただけますと幸いです。

【開催期間】

2023年2月24日(金)~ 3月6日(月)
※24日は10:00から公開いたします。

 
【主催】 東洋大学 工業技術研究所  
【お申込方法】 下記URL、またはQRコードからお申込みください。
(「講演会」と「研究発表会」は、共に同じ申し込みURLです。)
   https://forms.gle/X8Nw898nH5PDiudm6  
【申込期限】  2023年3月6日(月) 17:00  
【お問合せ】

東洋大学工業技術研究所(kougiken(at)toyo.jp) ※(at) は @ に置き換えてください。

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「東洋大学 工業技術研究所 研究発表会 発表一覧」【PDF/ダウンロード】 (1.2MB)


  講 演 会   

<第1部>60周年記念講演

『工業技術研究所の役割と期待』
東洋大学 副学長/学術研究推進センター長/生命科学部生命科学科 教授 川口 英夫
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60周年おめでとうございます。設立時に、日本で初めて『産学協同』を宣言し、その後、東洋大学の産官学金連携の拠点として多くの実績を積まれて来られたことに敬意を表したく思います。
今後の不透明な時代にあっても、哲学を基礎にゆるがぬ志を持って、社会に貢献する人材育成と研究成果を挙げ続けることを期待しています。

 
『産+学+官+金連携への期待』
 東洋大学 名誉教授/東洋大学校友会 会長 神田 雄一
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産学協同に端を発した工業技術研究所は「地(知)」の拠点として永年、産学連携による研究・教育を実施してきました。
様々な社会課題を解決するための研究開発や研究成果の社会実装が求められている中で、将来に向けた産学連携の道を探りたい。

 

<第2部>『CPSの基盤を支える機械工学』

 【基調講演】理工学部機械工学科 教授 横田 祥
現在,内閣府の科学技術政策としてSociety5.0が公開されており,自動運転の実現,製造やサービスの効率化,生産や物流における省力化,人材育成等,続々とCPS(Cyber Physical System)の社会実装が進んでいます. CPSは,一般的に,実世界の計測(デジタル化)→ Cyberでの情報処理(モデリング,シミュレーション,機械学習)→ 実世界へのアウトプット,という情報の流れで構成され,これを活用して社会課題の解決が試みられています.
機械工学分野では,このCPSの考えを,計算機の登場とともに実践しており,マイクロマシンからロケットまで,さまざまなスケールでの実世界の計測・デジタル化・モデル化を通じたモノづくりによって社会課題の解決に貢献しています.つまり,機械工学の得意分野は,「実世界Physicalと情報世界Cyberとのインタラクションを通じた技術開発」であり,CPSの枠組みそのものといえます.
 今回は,その例として5人の先生方にご講演いただきます.松本潔先生からは,CPSの構成には不可欠な実世界計測のためのセンサ開発の例として,開発されたMEMS技術を応用した3軸触覚センサを,山田和明先生からは,物流で活躍するAMR(Autonomous Mobile Robot)のパラメータ調整の課題をCyberの力で解決する手法をご紹介いただきます.また,実際のモノづくりの例として窪田佳寛先生から,デジタル化によるカヌーの設計をご紹介いただきます.さらに,医療分野での事例として,中嶋和弘先生から,摩擦の実体(Physical)計測が不可欠な人工関節の長寿命化に関する研究事例を,新藤康弘先生からは,CyberとPhysical の整合性の検証を通じて開発された非侵襲温熱リハビリテーションシステムをご披露いただきます.
 
『MEMS3軸触覚センサとその応用』
理工学部機械工学科 教授 松本 潔
 ロボットによる物体ハンドリングの高度化には,触覚センシング能力の向上が必須です.MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を応用した,圧力と2方向のせん断力の検出が可能な3軸触覚センサについて,その原理と応用事例を紹介します.
 
『機械学習を用いた自律移動ロボットのための制御パラメータの最適化』
 理工学部機械工学科 准教授 山田 和明
省力化のために工場へのロボットの導入が進んでいる.しかし,従来は設計者が環境ごとにロボットの制御モデルの値を調整する必要があった.そこで本研究では,機械学習によりロボットの制御モデルの値を最適化する手法を提案し,計算機実験によりその有効性を示す.
 
 『デジタライゼーションによるカヌー開発』
 理工学部機械工学科 准教授 窪田 佳寛
 従来,アナログ的手法(製作者や選手の感覚)で生産されてきたスラローム用カヌーについて,本学のカヌー開発を通じて進めてきたデジタライゼーションによる効果についてご紹介いたします.
 
 『生体関節液中の蛋白質を用いた人工関節長寿命化の取り組み』
 理工学部機械工学科 准教授 中嶋 和弘
 人工関節は生体関節液中で使用されるため,生体関節液に含まれる蛋白質や脂質が表面に吸着する.これらの成分によって人工関節材料の摩擦摩耗特性が影響を受ける.本稿では吸着蛋白質を積極的に利用することによる人工関節の長寿命化を目指す取り組みについて講演する.
 
 『変形性関節症のための非侵襲温熱リハビリテーションシステムの開発』
 理工学部機械工学科 准教授 新藤 康弘
 本研究では,臨床で用いられている温熱装置と比べてより深部を効果的かつ非侵襲的に局所加温可能な加温システムの開発を行っている.ここでは,解析および加温実験の両面から本システムの有用性を明らかにする.

  研究発表会   

研究発表は全53件のポスター発表を公開予定です。

<注目の研究発表>

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