【受賞・表彰】理工学研究科の染谷果穂さん(井坂研究室)が日本
水環境学会の『年会優秀発表賞(クリタ賞)』を受賞
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理工学研究科 応用化学専攻の染谷果穂さん(井坂研究室)が日本水環境学
会の『年会優秀発表賞(クリタ賞)』を受賞しました。
第57回日本水環境学会年会が2023年3月15日から3日間、愛媛大学で開催さ
れ、博士前期課程(修士課程)の学生による研究発表が行われました。講演要
旨原稿の内容に基づく1次審査を通過者した候補者は、口頭発表に加えポスタ
ー発表を行いました(2次審査)。発表者は絶えず訪れる聴講者に対し、簡潔
な発表対応を継続して行いました。発表内容・態度・質疑への対応などが審査
され、参加者による総合的な審査・投票が行われました。
日本水環境学会では、研究意欲の増進を目指し、年会において口頭発表を行
う博士前期課程(修士課程)在学の学生に年会優秀発表賞(クリタ賞)として
、表彰を行っております。クリタ賞は本年で23年目となります。
情熱的にポスター発表を行う染谷果穂さん
年会優秀発表賞(クリタ賞)
理工学研究科 応用化学専攻 染谷果穂 (井坂研究室)
『発表題目:色彩計を用いた赤色評価指標によるアナモックス活性
評価』
発表内容:
湖沼や内湾等における窒素汚染は、一部水域においては改善されておらず、
汚染源である窒素排水の適切な処理が必要です。窒素排水を処理する際、微生
物を利用する方法が比較的安価ですが、多大な曝気動力が必要となる課題があ
り、省エネ型の窒素排水処理方法が求められています。
近年、新に“アナモックス細菌”が発見され、曝気動力を半減できる処理シス
テムの開発が期待されています。安定運転のためには、このアナモックス細菌
の活性を瞬時判断できる技術が必要です。本研究では、アナモックス細菌特有
の赤色に着目し、反射光を解析することで、アナモックス細菌の活性を評価す
る手法を開発しました。今後、実用化に向けたシステム検討を進めて参ります
。
賞状を持つ染谷果穂さん(左)と井坂教授(右)