東洋大学× BLUE SEED PROJECTが共同でSDGs活動
学生たちが主体的に行動、 Twitterでも環境問題を発信
大学構内でコンタクトレンズ空ケースを 回収
本学とコンタクトレンズの製造販売を行う株式会社シードは、SDGsへの取り組みとして使用済みのブリスター(コンタクトレンズが入っているプラスチックケース)の回収を行いました。学生が主体となり東洋大学白山キャンパス内でブリスターを回収し、回収されたブリスターは株式会社シードが行っている“BLUE SEED PROJECT”にて物流パレットに再製品化されます。あわせて、環境問題や回収報告などを学生主体でSNS等にて発信しました。
左:回収したブリスターを手に取る学生たち(株式会社シード本社前にて)/中央:学内での活動告知ツール/右:回収したコンタクトレンズのブリスター
■東洋大学×BLUE SEED PROJECTのTwitterアカウントを立ち上げ、学生が主体的に情報発信
今回の活動は、本学社会学部社会福祉学科の社会福祉学総合演習のフィールドワークの一環として、学生自身が社会の課題を⾒つけ、解決⽅法を考え、実践し、それを他者に伝えるという作業を通し、チーム⼒、企画⼒や実践⼒、コミュニケーション⼒などの「社会⼈基礎⼒」を⾼めることを目的としています。プラスチックのリサイクルに着目した学生のグループは、まず、本学公式Webサイトに取り組みを掲載し活動を周知。次いで東洋大学×BLUE SEED PROJECTのTwitterアカウントを立ち上げ、本プロジェクトの主旨や海洋ごみ問題の現状、ブリスター収集の経過報告などについて主体的に情報発信を行いました。その結果、2021年6月23日~7月7日の約2週間で合計1713個のブリスターを回収することができました。回収したブリスターは物流パレットとして再製品化され、この活動で得た収益は、海洋ごみ問題解決に向けて活動している一般社団法⼈JEANに全額寄付され、さらなる環境保全に役立てられます。
■本取り組みを通じての学生たちの変化
学生からは「プラスチックを使わない生活は難しいため、リサイクルなど工夫していきたい」「ブリスターを回収することにより、環境に対する意識が⾼まった」「自分たちが主体となり、社会活動に貢献でき、良い経験になった」など環境意識の⾼まりや、「達成感を感じた」「自分に足りない部分や強みをみつけることができた」など自己の成長に関するコメントがありました。今後も、株式会社シードはプラスチックを製品に使用している企業の責務として、サーキュラーエコノミーシステムの構築を目指すとともに、次世代を担う学生との活動にも携わるとのことです。
■廃プラスチック問題
昨今世界のプラスチック消費量の増加により、プラスチックは全世界の海洋に広く分布するようになり、その量は着実に増大し、海洋環境において極めて大きな問題になっています。プラスチックを摂食した海洋生物への影響をはじめ、海鳥や⼈間の健康にも影響することが懸念されていることから、環境省はレジ袋の有料化の義務付けを含んだ使い捨てプラスチックの削減戦略の素案を決定しました。現在、外食産業でも紙ストローに変更するなど様々な取り組みが広がっています。
【東洋大学×BLUE SEED PROJECT】
期 間:2021年6月23日(水)~7月7日(水)
概 要:東洋大学白山キャンパスにボックスを設置して使用済みブリスターを回収
【BLUE SEED PROJECT概要】
名 称:BLUE SEED PROJECT(ブルーシードプロジェクト)
時 期:2019年6月開始
概 要:株式会社シードと提携している眼科やコンタクトレンズ販売店などに回収ボックスを設置し、自社製品問わずコンタクトレンズ関連の廃棄プラスチック材を回収。収集された廃プラスチック材はヴェオリア・ジェネッツにより、物流パレットとして再製品化される。収益は、海洋ごみ問題解決に向けて活動している一般社団法⼈JEANに全額寄付。